第4章 登場人物紹介
本章に登場した人物の一覧です。
記載されている情報は本章終了時までのものですので、本章をお読みになってからご覧ください。
なお、○は本章初出の人物、●は前章までで既出の人物(前章登場人物紹介からの追加情報ある場合あり)です。
※なお、わかりやすいよう「サイド別」に記載がありますが、その陣営に属しているという意味ではなく、主にその陣営の話に出てきていたという意味です。
□少年魔王サイド:初出の主な登場人物
なし
■少年魔王サイド:前章までに既出の主な登場人物
●ネザク・アストライア 年齢:13歳
金髪碧眼の美少年。少年魔王。月召術師。自分を知る者から『魂の力』を吸収する『ルナティックドレイン』の能力を有し、それが発動する際は瞳が赤く輝く。エレンタード国境での戦いを経て、本格的に『魔王』としての名が星界全土に知れ渡ることとなる。
●カグヤ・ネメシス 年齢:24歳
黒衣黒髪の妖艶な美女。黒の魔女。黒魔術師。ネザクと共に『世界征服』を目指すべく、色々と暗躍している。常に衣服のように身にまとっている特異魔法《わたしの闇》は、あらゆる魔法を吸収する力がある。黒霊賢者や星霊剣士との間にも、何やら因縁めいたものがある模様。
●リゼルアドラ 年齢:不明
闇色の髪と紫紺の瞳を持つ美女。時に猫耳を付けた美少女と化す。かつて人々を恐怖と絶望の淵に叩き込んだ暗界第二階位、伝説級の『魔』である……はずだが、あらゆる意味で残念な魔人。とはいえ、五英雄二人を相手に互角以上の戦いができる化け物めいた力を有している。
●エリック・ヴェスターグ 年齢:33歳
魔王ネザクの第一の騎士。無精髭を生やしていたが、とある出来事がきっかけで髭を剃るようになった。かつてはリールベルタ王国の魔導騎士団に所属していたこともある。あらゆる面でネザクとカグヤの姉弟の被害を受け続けている苦労人。大の猫好き、というより猫が関わると人格が豹変する。
●ルカ・フローレンス 年齢:16歳
ブラウンの髪を三つ編みにしたメイド。天性の才能(?)を持つがゆえに、リゼルに弟子入りされてしまった不幸な少女。最近では、、エリックが猫がらみの件でおかしくなると、自分が唯一の常識人となってしまうことに内心で戦々恐々としている。
●リラ・レミグランス 年齢:16歳
短めの黒髪に幼い顔立ちをしたメイド。ルカの親友で、同じくリゼルに弟子入りされてしまったはずだが、何だかんだと彼女にすべてを押し付けている。可愛いものが大好き。最近では『アズラエル』や猫耳少女姿のリゼルなど、身の回りに可愛いものが増え始めたため、密かにご満悦の様子。
●シュリ・マルクトクァール 年齢:17歳
短めの金髪から金の猫耳を生やし、しなやかな金の尾を持つ少女。魔闘術師かつ霊戦術師の『狭間の子』。獣人族の中でも敏捷性に定評のある金虎族。狭間の子ならではの『魔戦術』の使い手。月獣を操る力がある。『子猫に脅かされる尊厳』を有する少女。
●エレナ・リールベルタ 年齢:3歳(?)
可愛らしい金髪の幼女。リールベルタ王国の王女殿下。世界征服を目指す魔王ネザクを実効支配下(?)に置いている稀代の悪女。ミリアナの言うことは比較的素直に聞いているようだが、怒ると怖い彼女の性格を察しているためだったりする。
●ミリアナ・ファルハウト 年齢40(?)歳
白い髪に銀の瞳の女性で、巫女服に身を包んでいる。月影の巫女。月召術師。四大系統の術は使用しない。十年前の邪竜戦争における五英雄の一人。当時は強力な災害級の『魔』であるリンドブルムを駆り、戦場で多大な戦果を挙げていた。『おばさん』は禁句。娘の素行に頭を悩ます二児の母。
●イリナ・ファルハウト 年齢:15歳
月影一族の双子姫。月召術師。月影の巫女ミリアナの娘で、白い髪と銀の瞳をした一見お淑やかな少女。ただし、その実態は、やたらとネザクに命令をさせたがる奴隷気質の持ち主。国の将来を憂う気持ちから『魔王』に加担し、国家転覆(?)を画策している。
●キリナ・ファルハウト 年齢:15歳
月影一族の双子姫。月召術師。月影の巫女ミリアナの娘で、白い髪と銀の瞳をした一見気品のある少女。ただし、その実態は、やたらとネザクを管理したがるご主人様気質の持ち主。国の将来を憂う気持ちから『魔王』に加担し、国家転覆(?)を画策している。
●銀翼竜王リンドブルム 年齢:不明
『白月』が司る幻界第四階位の『魔』。災害級。強靭な銀の鱗を持つ巨大な翼竜。ミリアナとは長い付き合いがあるらしい。ネザクに対しては、まるで親のような愛情をもって接している。消えない炎を吐き出すことのできる特異能力《経年烈火》を有する。
□英雄少女サイド:初出の主な登場人物
○死霊の女王アクティラージャ 年齢:不明
『蒼月』が司る霊界第五階位の『魔』。災害級。死者の思念を武器化する特異能力《屍斬血牙》を有する。『星辰の御子』を求めて禁月日に星界へと顕現したものの、アリアノートに敗北する。その後、消息不明。
○不死者ファイ 年齢:不明
『蒼月』が司る霊界第十階位の『魔』。災害級。己の肉体を器物と見なし、魔力を憑依させることで肉体の再生、武器化を可能とする《霊戦舞踏》の特異能力を持つ。エリザとの戦闘に敗北。不死者であるはずの彼はあり得ざる『死』を迎え、霊界第十階位は空位となった。
■英雄少女サイド:前章までに既出の主な登場人物
●エリザ・ルナルフレア 年齢:15歳
炎のような赤い髪の少女。英雄少女。星喚術師。英雄養成学院に史上最低の成績でトップ合格を果たした。邪竜を倒した学院長を超える英雄となるべく、『魔王退治』を志す。エレンタード国境における戦いを通じ、特に魔法騎士たちの間では、新たな英雄としてその名が広まることになる。
●アルフレッド・ルーヴェル 年齢:26歳
落ち着いた蒼い眼差しに、癖のある薄茶色の髪をした青年。星霊剣士。白霊術師かつ星喚術師。十年前に邪竜を倒した五英雄の一人。黒の魔女カグヤとの間には、因縁めいたものがあるらしい。
●リリア・ブルーブラッド 年齢:15歳
白金の髪をツインテールにした蒼い瞳の少女。吸血の姫。霊戦術師。北の国家、黎明の国『プラグマ伯爵領』に百年に一度生まれる『蒼い血の娘』。エリザの親友(兼保護者役)。吸血した対象の術の力を一時的に使用可能とする特異能力《鏡化吸月》を有する。
●エドガー・バーミリオン 年齢:16歳
銀の髪から獣耳を生やし、ふさふさとした銀の尾を持つ少年。魔闘術師。獣人の中でも特に強靭な肉体を持った銀狼族。五英雄の一人、銀牙の獣王イデオン・バーミリオンの息子。修業中のため、国境線での戦いには不参加。
●ルヴィナ・ハーティシア 年齢:17歳
長く白い髪に銀の瞳をした少女。月影一族(エルフ族との混血児)。白霊術師かつ月召術師。優れた白霊術の使い手でありながら、同時に強力な『魔』を召喚する。アルフレッドから国境線での戦いにおける特殊クラスの出撃のタイミングを任されるほど、優れた戦術眼を有している。
●ルーファス・クラスタ 年齢:18歳
黒髪に深緑の瞳、女性的な白い顔に斜めに走る刀傷が印象的な少年。ダークエルフ族。白霊術師。固有技である白霊剣技を使いこなす。性質が悪くて都合が悪く、察しが悪くて間が悪い──特異体質(?)を有している。今回の戦いでは、唯一ルヴィナの指示に従順に従っていた。
●アズラル・エクリプス 年齢31歳
黒い髪に黒縁眼鏡をかけた細身の男性。変態……ではなく、黒霊賢者。霊戦術師かつ黒魔術師。十年前の邪竜戦争における五英雄の一人。『狭間の子』特有の魔法『黒霊術』の使い手で、かつての戦場では神出鬼没の活躍を見せた。黒猫の姿で魔王軍の捕虜となっていたが、国境線での戦いの結果、解放されることとなる。
●イデオン・バーミリオン 年齢36歳
銀の髪を短く刈り込んだ精悍な顔つきの銀狼族。銀牙の獣王。魔闘術師。十年前の邪竜戦争における五英雄の一人。エドガーの父親であり、武骨で不器用、あつくなりやすい武人。その近接戦闘能力は五英雄でも随一だったが、魔王の前に敗北を喫してしまう。
●アリアノート・ミナス 年齢24歳
新緑の髪に深緑の瞳のハイエルフ。白星弓の守護妖精。最強の魔法使い。星喚術師かつ白霊術師。一見するとまだ年若い少女に見えるが、成人した女性である。十年前の邪竜戦争における五英雄の一人。『白星弓シャリア』を片手にリゼルアドラと戦うが、終始圧倒されてしまっていた。
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
ここまでが「第4章 英雄のはじまり」になります。
次話からは「第5章 星と月、交差する道」が始まります。




