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44、蓼食う虫も好き好き

「私、春日坂を受験するんです」

 水族館内の休憩スペースはカフェが併設されており、壁に埋め込まれた水槽が実にオシャレな空間だった。四人掛けのテーブルに座った私達は軽く自己紹介をしあった。そこで分かったのは、アカリちゃんこと椎名朱里ちゃんは中学三年生、受験生だということだった。

「へえ、そうなんだ。じゃあ来年は後輩になってるかもしれないね」

「はい、先輩!」

 なんちゃって、とはにかむ彼女は中学生には見えないくらい大人びていた。それは化粧の仕方やファッション、年上に物怖じしない態度にあるのだろう。相手が誰であろうとペースを崩さないところは、五味とどこか似ていた。

「来年は倍率高いって聞くからどうだろうなあ」

「もうっ、タカ君の意地悪!」

 唇を尖らせて抗議するアカリちゃんを見て、かわえぇ……、とスケベオヤジみたいになる私だったが、五味はうんざりとした顔で一瞥しただけだった。

 二人は幼馴染だと聞いたが、長年一緒にいると兄妹に近い感覚になってしまうのだろうか。しかし妹だと思っていたら一人の女だった、なんていうのはよくある話である。実際、アカリちゃんは五味を一人の男として見ているのは間違いなかった。

 熱の篭った視線は常に五味だけに注がれていて、魚を見るフリをして、本当は水槽に映った五味の姿を見ているのは私でも気がついた。当の五味本人がそれに気づいていない筈はないのだが、視線が合ってもまるでそっけない。

 その五味らしくない態度に、先輩二人はとても困惑していた。

「ねえ、岩迫君、なんか五味が変だよね」

「うん。いや、いつも変なんだけど、今はらしくないっていうか」

「だよね。アカリちゃんと何かあったのかな?」

「分かんないけど、たぶん」

 向かいでこそこそと喋る私達を、五味が仲間はずれにされたような顔で見てくる。アカリちゃんは何かに気がついたように私と岩迫君の顔を交互に見ると、やがておずおずと訊いてきた。

「あの、もしかしてお二人は付き合ってるんですか?」

「え」

「あ、それは、」

「この二人は付き合ってない! ただのクラスメイト!」

「おい五味っ、なんでお前が言うんだよ!」

 体育会系らしくそのスキンシップは激しい。五味の首に腕を回すと、岩迫君は乱暴に引き寄せて拳でぐりぐりとこめかみをえぐった。

「やめてくださいよっ」

「お前、生意気! 明日は覚えとけよ!」

 もつれ合う高校生男子たち………い、いかんリホコ、邪なフィルターを外せ! 岩迫君は仮にも私を好きだと言ってくれている男子なんだぞっ、それなのに私の性癖の餌食にするなど恥を知れっ、恥を!

「二人とも、周りに迷惑ですよ! タカ君も、先輩に生意気な口きいちゃ駄目でしょ!」

 引き離される二人を見た私は決して残念無念な顔などしていない。していないったらしていない。

 こんなんだから恋とかできないんだよ。なんだもう脳みそ取っ替えないとダメなのか?

「じゃあお二人は付き合ってないんですか? なんだ、すごく仲良かったから、私ってばてっきり」

「いや、まあ、俺もそうなったらいいなあと思ってるんだけど」

「ちょ、岩迫君!?」

 アカリちゃんが驚いたように目を見開いて、そしてキラキラした目で私を見てくる。人の恋路は面白いってやつですか、やめて、根掘り葉掘り聞こうとしないで!

「サコ先輩、デリカシーなさすぎ。リホ先輩が困ってるじゃないっすか」

「ご、五味、」

「アカリも、そうやってすぐ他人の事情に首突っ込むのやめろよ」

 あ、ありがたい。ありがたいんだけどな、五味。

 さっきより場の空気が微妙になってるんだが……。

 私にできることといったら、引き攣った笑いを浮かべて少しぬるくなったラテを飲むことだけだった。ゆっくり飲もう。これがなくなったら私にできることは、何もない。

「…………どうして?」

 ぐす、と鼻を啜りながら、アカリちゃんが言った。

「タカ君、なんでそんなに私に冷たくするの?」

 唇を噛み締めて、アカリちゃんは必死に涙を耐えているようだった。

 さらに悪くなった空気に動揺した私はラテと一緒に盛大に空気を飲み込み、ごきゅっ、と場違いな音を立ててしまった。

 五味、なんとかしろ。とりあえず謝っとけ。

 でも私は知っている。五味は、無意味に他人を傷つけるような男ではない。だから何も事情を知らない私が今言えることなど何ひとつないのだ。

 沈黙が続く。それを打破したのは、アカリちゃんだった。

「私、私ね、タカ君のことが」

 ひいっ、ちょ、待て、ここで告っちゃうのか!?

 最近の中学生はどうなってんだ、と私が嘆いたとき、五味がはあとため息をついた。

「それ、前にも聞いたから今言わなくていい」

「タ、タカ君っ、」

「答えも同じだから、俺も言わないし」

 アカリちゃんの顔がぐにゃりと歪む。あ、ダメ、泣いちゃう。

 ―――かと思いきや、アカリちゃんは顔を上げ、五味をキッと睨みつけた。

「私のどこが嫌なの!?」

 ハンカチを取り出しかけた私はすごすごと手を元の位置に戻す。

 どうやらアカリちゃんは覚醒モードに入ったようである。

「私、料理もできるほうだし、勉強と運動だって成績いいよ? 中学じゃ告白されたことも何回かあるけど、全部断ったっ、だってタカ君が好きだもん!」

 言っちゃったよ。

 私と岩迫君は同時に後輩を見た。五味は、だ、だらけている! だらけているだと!? 頬杖ついて女子中学生の愛の告白を聞いてやがる!

「ねえ、なんで!?」

 しかしアカリちゃんは怯まない。これが恋は盲目というやつなのか。こんなやる気ゼロな男相手によくもまあ恋の炎を燃やせるもんだと私は戦慄すら覚えていた。

「だってお前、萌えないもん」

「またそれ!?」

 ダンっ、とテーブルを叩く彼女に盛大にビビった私は、自分が怒られたわけでもないのに身を縮めて思わずごめんなさいと言ってしまうところだった。隣の岩迫君も固い顔をしている。まさか後輩の痴話喧嘩に巻き込まれることになるとは、デートを申し込んだときには欠片も想像できなかっただろう。

「アニメとか漫画とか、いい加減卒業しようよ!」

「ぐふっ」

「吉村!?」

 流れ弾が飛んできた……だと!?

 衛生兵、衛生兵! 吉村二等兵が負傷しました! 現在胸に大穴が空いています! 至急、治療薬(漫画、及びDVD)をお願いします!

「萌えとかワケ分っかんない! タカ君、なんでそんなに格好良いのにアニメばっかり見てるの? そういうのオタクっていうんだよ?」

 こ、れ、か―――――――!

 五味のらしくない態度の理由、アカリちゃんをずっと拒絶していたのは、これが原因だったのだ。

 今までの疑問が一気に氷解したが、今度は別の意味での居心地の悪さがじわじわとやってくる。この先の会話を聴きたくない。私にとっても重大なダメージを負うであろうことは明白である。

 でも私、ここにいなきゃ駄目だ。五味の傍にいてやらないと、駄目だ。

「俺が何を好きかなんて、俺の自由だろ」

「でも変だよ! タカ君みたいな人がそういうの趣味にしてるなんて絶対似合わない!」

 それは違うぞ、アカリちゃん。

 格好良いからアニメ観ちゃ駄目って、そんなの理不尽だ。

「だったら何してたら五味に似合ってるの?」

「吉村先輩?」

 思ったときにはもう声に出していた。突然会話に入り込んできた私に、アカリちゃんは一瞬不機嫌な表情を浮かべた。邪魔しないで、という目を向けられたが、ここでこんな会話を始めたのは君が先だ、私は悪くない。

「アニメとか漫画が駄目で、じゃあ何してたらアカリちゃんは許せるの?」

「テニス、です。テニスしてるタカ君は、格好良いです!」

「ふうん。アニメと漫画が好きな五味は格好悪いから嫌なんだね」

「格好悪いとか、そこまでは、言ってないですけど、」

「アカリちゃん、その服すっごく似合ってるね」

「は?」

 突然の話題転換にアカリちゃんは戸惑っていた。私は無理矢理貼り付けた笑みで言った。

「お化粧も上手。オシャレさんだね。他に好きなことはある?」

「な、何言ってるんですか、」

「あ、料理ができるって言ってたよね。でもその爪、すごく綺麗なのに、料理なんかしたら傷がついてしまわない? 料理なんてやめたほうがいいよ」

「わ、ワケ分かんない、何それ、私も同じこと言ったでしょって、そう言いたいんですか」

「そうだよ。アカリちゃん、頭いいね。来年はきっと春日坂に受かるよ」

「馬鹿にしてるんですか!? 料理とファッションは、アニメとは全然違うじゃないですか!」

「そうかなあ。料理もファッションも個人の趣味だよね? オシャレな人は服に気を使うし、料理好きな人は材料買ってきて作るでしょ? でもそうじゃない人は、たとえば私なんかは、服はこれでいっかってなるし、料理がめんどさいときはカップラーメンにするよ。でもいいの、だって趣味じゃないから」

 よく最近の若者は同じ服ばっかり着てて個性がないって言う人がいる。でもすべての人間が服で個性を表現をしているわけじゃないんだから、その言葉はまったくの的外れだ。みんなと同じ服を着ていたって、別の分野で個性を発揮している人はいくらでもいる。みんながみんな、オシャレでいてたまるか。

「ねえ、アカリちゃん。勝手に分類しちゃ駄目だよ」

 これはいいけど、あれは嫌。自分で思うだけなら許されるけど、それを他人に押し付けるのはマナー違反だよ。

 アカリちゃんが不満そうに見つめてくる。ぎりぎり睨み付けていないのは、私が来年には先輩になる人だからだろうか。

「そりゃまあたしかに、アニメとか漫画が好きっておおっぴらには言えないよ。アカリちゃんみたいに、変な人って思われたり引かれたりするってこと、私達はよく分かってるし。でもさ、他の趣味に比べて劣ってるとは思ってないよ」

「………吉村先輩も、オタクなんですか」

「うん、そうだよ。漫画研究部に入って、漫画描いてる」

「じゃあ、テニス部のマネージャーとかじゃないんですか」

「全然違う」

 アカリちゃんの視線がいっそう厳しくなった。もし今までの愛想のよさが私がテニス部に関係していると思われているせいだったとしたら、とても悲しい。

「アカリちゃんが好きな五味と、本当の五味は違うんだよ。同じじゃなきゃ嫌だから、好きなものを捨てろって言うのはちょっと乱暴じゃないかな」

「私はっ、タカ君のためを思って!」

「それ本気で言ってる? 五味のためじゃなくて、アカリちゃんのためじゃないの?」

「わ、わたしは、」

 アカリちゃんの目に、じわ、と涙が盛り上がる。

 途中から言い過ぎてしまっているのは分かっていたけど、実際泣かれるとあれだな、胸が痛い。

 でも私、謝らない。ここで謝るとか訳分からん。説教ぶっといて「ごめん」なんて、あとで責められないための保険みたいなもんじゃん。もうここまできたら最後まで悪者になるしかない。

「俺は、アニメとか漫画好きには見えないって言われるのがすっげえ嫌だった」

「タカ君?」

 黙っていた五味が、突然口を開いた。

「そうやって勝手にイメージ付けされて、好きな話できないのが苦しかった。他人に趣味を決めつけられるような自分の顔が嫌いだった」

「五味……」

「でも、リホ先輩が言ってくれた言葉で、俺は吹っ切れることができた。似合わないって言われても、前より苦しくなくなった」

 五味は過去を思い出すように目を閉じた。その表情はどこか切なげで、私までなんだか胸が苦しくなる。

 が、しかし、やはり五味は五味だった。

「リホ先輩、覚えてる? 先輩、言ってくれましたよね。『五味、あんたそれはギャップ萌えって言うんだよ! オイシイなおい!』って」

 ………………………言ったね。言っちまったね。

 あら、台無し! 台無しだよ、これ!

 五味、お前馬鹿だろ! せっかく私が構築したシリアスな雰囲気をいとも簡単にぶっ壊しやがって。見ろ、アカリちゃんを。こんなときどんな顔をしたらいいのか分からないの状態になってるじゃねえか。

「あのぉ、お客様?」

「は、はい!?」

 ここで天の助けが舞い降りた。

 勢いよく振り返った先には、申し訳無さそうに店員が立っていた。混んできたからそろそろ席を譲ってほしいとのこと。

 その申し出に飛びついたのは言うまでもない。

「ハイヨロコンデー! ほら行くよ、皆! 立って立って!」

 ほとんど飲んでいなかった残りのラテを一気に飲み干す。冷たくなったそれは、もちろん美味しくもなんともなかった。




 水族館を出るころには、正午を大分回っていた。予定ではこれからランチに行って、近くの商業施設をぶらぶらと歩くことになっている。てっきり五味もついてくるかと思いきや、このままアカリちゃんと一緒に帰るらしい。

「リホ先輩、ありがとう。本当は今日、俺を助けるために来てくれたんですよね」

「んなわけねーだろ! うぬぼれんな!」

「えへへ! せんぱーい!」

「うざっ! 触るな! つつくな!」

 アカリちゃんが大人しくなったからって調子に乗りやがって。お前の戦いはこれからだっつーの。この子が同じ高校に入学しても、私もう助けてやんねーからな。

 躾のなってない犬みたいに纏わりつく五味を岩迫君が羽交い締めにしている間、アカリちゃんが近づいてきた。

 カフェを出てからずっと、アカリちゃんは私を見ていた。正確には、私達を。

「聞きたいことがあるんです」

 最初に比べて随分としおらしくなった彼女だったが、眼光の鋭さは増すばかりで正直ちょっと怖い。おみやげに買ったカワウソのぬいぐるみだけではディフェンス面に心配が残る。

「吉村先輩。もし岩迫先輩に、漫画を描くのをやめてほしいって言われたらやめますか?」

「やめないよ」

 というか岩迫君はそんなこと言わない気がする。

「じゃあ岩迫先輩。吉村先輩が、その、オタクでも、好きですか?」

 全身が強張るのが分かった。何も本人の前で聞くこたねーだろと。

 さっきの仕返しだろうな。中学生、怖い。

 それよりも岩迫君の答えが、

「好きだよ」

 怖い。

 強張った体がじっとりと汗をかくのが分かった。今日はカナが香水をかけてくれていて本当によかった。

「嫌じゃないですか? アニメとか漫画とか、幼稚だって思いませんか?」

「個人の趣味に口出しするつもりはないよ。自分がされて嫌なことは他人にもするなって言うし、ね?」

 岩迫君から若干黒めのオーラ出ているのは気のせいだろうか。

 気のせいだな。うん。こんなギャップ萌えいらない。

「彼女がオタクだって、他の人に馬鹿にされても、ですか?」

「ああそっか、椎名さんはそれで自分が傷つくのが嫌だから、五味にオタクやめろって言ってたんだ」

 アカリちゃんが唇を噛んで俯いた。最初にツヤツヤしていた唇は、今はほとんどとれて輝きを失っていた。この子はもう何度もそうやって唇を噛んでいたんだ。

「俺はその逆だよ。吉村が傷つくほうが嫌だ。俺が馬鹿にされたりしたら、きっと吉村は傷つくだろうから」

「そう、ですか」

「って、俺たちまだ付き合ってもないんだけどな」

 岩迫君がどこか挑戦的な目で私を見てきたので、私は顔ごと視線を逸らしてしまった。子供っぽいのは分かっているが、あれを正面から受け止める度量も覚悟も今の私にはまだない。

「なあ、椎名さん」

「………はい、」

「誰かを好きになるって、大変だよ。最初はいいところばかりが見えるけど、だんだん嫌なところも見えてくる。本当に好きなのかな? って思ってくる。だからってその嫌だなって部分を無理矢理排除しようとしたら駄目だ。そんなことしたら、その人はもう自分の好きな人じゃなくなっちゃうよ」

「嫌なところ、あるのに好きなんですか」

「うん。吉村って一旦夢中になったら他が見えなくなるし、都合の悪いことは聞かなかったことにしようとするし、好きって気持ちが分かんないって言うし、ほんと俺なんでこんな子好きになっちゃったんだろうって今でも思ってるけど、好きだよ」

 これは公開処刑か。

 おい五味、会話に飽きたからって買ったばかりのみやげを漁るな。先輩を守れ。

「ああやって耳なんか塞いじゃってるけど、でもそういうところとかも最近じゃ可愛く思えてくるんだ」

「岩迫先輩の趣味、はっきり言って理解不能です」

「椎名さんもたいがい変だよ。五味が好きって、正気なの?」

「笑わないでください」

 途中からカワウソのぬいぐるみをぐるっと頭に巻いて会話をシャットダウンしている私を笑っているのだろう。くそう、でもやめない。やめるものか。

「椎名さん、もっと大人になったほうがいい。そうじゃないと、オタクでもいいから五味が好きって女の子があらわれて、横から掻っ攫われちゃうからな」

「そういう岩迫先輩こそ、吉村先輩を誰かにとられないように気をつけたほうがいいですよ。ああいう地味でぼけっとしたのに限って、変にモテることがあるんですから」

「それはよく分かってる」

 なんかすっごい私のことを言われている気がするんだけど! なんだあの表現しがたい微妙な表情は。そんな顔で私を見るな。あーもー早く終わんねーかなー!

「なんかぐるぐる回り始めましたよ」

「うん。可愛いなあ」

「……………タカ君! もうっ、それおみやげでしょ!? 食べてどうするのよ!!」

 あ、終わったらしい。

 アカリちゃんが一瞬、岩迫君のことをマンボウを見るときみたいな目で見た気がするが、何だったんだろうか。

 魚を模したクッキーを貪り食っていた五味を叱り飛ばすと、アカリちゃんは服についた食べかすをべしべしと払い落としていた。

 その姿に、最初のときとはまた違った印象を受けた。五味の前ではどこか取り繕ったところのあった彼女は、相手に対してだけではなく、自分にも無理を強いていたのかもしれない。

「吉村、お腹空いた」

「あ、うん」

 手を差し出されて自然とそれを握った私は、五秒後大量の汗をかいていた。

 これはもしかして調教というやつでは……?

 隣の岩迫君を盗み見ると、彼は随分とご機嫌だった。

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