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第6話 コミュ障なので道場とかは

「10分休憩するだけで全回復とか……回復速度アップやべーな」


フィジカルブーストの効果はかなりの物だった。

3セット目が終わったところで腕がパンパンに加え、握力もかなりやばかったのだが、10分休んだだけでそれが解消してしまう。

相当な効果だ。


「これならまだまだ訓練出来るな」


再び模造刀を振る。

さっきまでは10分が限界だったが、全快したのとフィジカルブーストのお陰で倍の20分は振れるようになった。


「時間的に、フィジカルブーストのスタミナ増加効果は2倍ぐらいかねぇ」


アビリティ類はどんな効果があるのかわかっても、それがどの程度の効果までは分からない仕様だ。

なので体感から推測しなければならならない。


因みに、回復速度アップは2倍どころじゃないと思われる。

仮に20分休んでも、あの状態の腕が回復したとは思えないから。


「お、剣術が生えて来たな」


模造刀を振り続ける事3時間。

やっと剣術Lv1が生えて来た。

効果は、剣を振る際の技量的な補正だ。


「うん、全然違うな」


さっきまでは闇雲に縦斬りをしていただけだったが、明らかに動きが変わったのが自分でもわかる。

特に下半身の動きの変化が顕著だ。


「これでレベル1とか、レベル2が楽しみだ」


レベルのあるタイプのアビリティは、訓練などでレベルを上げる事が可能だ。

当然、レベルが上がればその効果も上がっていく。


因みに、レベルは高くなればなるほど上げづらくなっていく仕様だ。

感覚でそれが分かる。

なので、また3時間剣を振れば上がるって事はない。


「ふぅ……日も暮れて来たし、今日はこれくらいでいいか」


昼食を取り、夕方まで訓練を続けた所で今日は終了。

結局、あそこから追加のアビリティは出てこなかった。

まあ1日で4つも増えたのなら上等だろう。


「ふーくったくった」


シャワーを浴びてから食事。

昼食も夕食も、祖母ちゃんが朝のうちに用意して冷蔵庫に入れておいてくれた物だ。

それをレンジでチンして食べている。


「さて、動画でも見るか」


見るのは剣術系である。

闇雲に模造刀を振っていたが、よくよく考えて、ちゃんとした振り方を覚えた方がいいはず。

そう思ったので、剣術系の動画を漁る事にしたのだ。


理想は道場とかに通う事なんだが、近所にそんな物はない。

俺の意識が無かった8年の間に出来たとも思えないし、なにより俺はコミュ障だ。

なので動画を見て独学でやって行く。

まあ動画を見てる時点で正確には独学ではないが、そんな細かい事はどうでもいいだろう。


「ふむふむ、なるほどなるほど」


動画の中で、剣は全身で扱うと説明していた。

特に、足さばきや下半身の安定が重要だと言っている。


「剣術のアビリティで、下半身の動きがスムーズになったのはそのためか」


いくつか動画を見ていくが、どれも似たり寄ったり。

基本を教えてくれる物だけで、奥義とかの話はない。


「流石に、核心部分は動画なんかじゃ教えてくれないか」


まあそもそも、奥義なんてものは漫画やアニメの中の話だけで、現実には無いってだけなのかもしれないが。


「次は格闘技の奴も見るか」


魔物との戦いで、武器を失ってしまうようなシュチュエーションもあるかもしれない。

そう思って次は格闘系の物を見る事にした。


「格闘技系の動画は多いな」


剣術に比べてお手軽かつメジャーなためか、格闘系の動画は数が多い。

そのためどれを見ればいいか迷ってしまう。


「ある程度絞り込まないと。まあ関節系や寝技系はいらないよな」


骨格が色々ある魔物に、関節技や寝技を使うとは思えないので除外。

その上で基礎を教えている動画を検索。


その中で目に付いたのが――


「魔闘術?」


覚醒者向けの格闘術だった。

どうやら身体強化魔法を使って魔物と戦うための物の様だ。

まあ俺は魔法が使えない訳だが、対魔物用の格闘技なら色々と勉強になる筈。

そう思ってその動画を見てみた。


内容は――



拙作をお読みいただきありがとうございます。


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