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自己紹介

私の名前はクリスティナ・グローリア(3)。

グローリア公爵家の次女。

父と母、双子の兄姉、私、そして弟という家族構成だ。

ちなみに弟は生まれたばかりなの。


祖父母や外祖父母、親戚等々はもちろん居るが今は省いておく。

必要になったら紹介しましょう。



私が生まれたのはアルスマグナ帝国。

魔法を得意とし魔法によって国を成し発展していった。

2つの公爵家と4つの侯爵家、そして皇家の7家が

アルスマグナ帝国建国当初から存在する家である。

7家の詳細も、今は省いておくわね。




そんなアルスマグナ帝国で、私は何度も同じ時間を生きている。

というより繰り返している。

そして全部覚えている。全部全部全部。

いつも私は処刑されて、今頃の年齢にまで戻るのよ。


未来が変わるよう願って行動してもダメ。

途中までは良い感じなの。

でも…………結局立つのは処刑台。

死にたくないと思った時は遥か昔の事。

心が壊れた………わけじゃない……と思うの。

疲れたわけでもない。

でも、心残りだけはいつもある。

夢。そう夢!夢の中の泣いていた人だけがずっと謎だから。



そもそも時間が戻るだなんて、通常ではあり得ない。

誰かの……何かの意志で起こった事。

とても強力な魔法で起こった事。

誰の?何で?何で私?…そんな事は何度も考えた。

でもちっとも思い付かないわ…。



魔法なら、属性毎に学んできた。

何回死んでも、魔法の事だけは真面目に取り組んだ。

何度も繰り返す人生の中で、

魔法の勉強だけは楽しかった。

どの属性も禁書レベルまで極め尽くしたつもりなの。

家族にも言えない事だけどね。力を抑えるくらい、わけないわ。

それでも、時間を戻す魔法は知らない…。

普通は存在しない筈なのよ。


唯一………私達が学んではいけない魔法がある。

皇家だけが使える魔法。無属性魔法。

そこだけは未知なのだ。

皇族が使っている所すら見たことが無い。

何度かは本当に存在するのかさえ疑っていた。

でも無属性以外の属性を極めた時から、

無属性魔法は確実に存在する事は確信した。

まぁ、内容自体はさっぱりだけどね。




今は物思いに耽っている場合じゃなわ。

今日、私は4歳を迎えるの。

そのための準備で忙しいのよ……。

大人程じゃないけど、晴れの日には着飾らなくちゃ!



4歳……そう。数えることすら諦めた程に迎えた4歳。

おマヌケメリアの事もそうだけど、

とても……とても穏やかで楽しくて、

人生で1番輝かしい日々を過ごした時期よ。

10歳になる前…それまでは、何より幸せだった。



過去の人生を思うと湿っぽくなるわ。やめましょ。

せっかくだもの楽しまなくちゃ!

着飽きたドレスは選ばなかったの。

今日着るのはね、誕生日には普通着ない黒のドレスよ。

もちろん真っ黒じゃないわ。葬儀じゃないんだから。

綺麗な刺繍やレースで飾ってパーティー仕様だもの。

我が家の冠する色味ではないけれど、

そこはアクセサリーや刺繍糸で調整済み。



お父様がエスコートの為にそろそろ迎えにいらっしゃるわ。

どうせ死ぬにしても、悔いなく生きましょう!






私の処刑まで………後、16年。

ジェイク・グローリア(38)…グローリア公爵 父

アイリス・グローリア(34)…グローリア公爵夫人 母

ルーベルト・グローリア(11)…長男 兄

ルークレア・グローリア(11)…長女 姉

スレンディル・グローリア(0)…次男 弟


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