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第七十話①

 パンプキンに改めて礼をしたのを最後に、話は終わり本日は解散となった。

 パンプキンは自宅へと帰る為、この部屋は俺たちが宿泊させてもらう事なった。

 これもまた俺たちは料金を請求されず、店主が先日の件での感謝を込めてタダにしてくれたのだ。

 至れり尽くせりはまさにこの事だと思い、俺は大変満足してベッドへ横になった。


「ちょっと、隅っこのベッドは私が使いたかったんだけど」

「世の中は大抵早い者勝ちだ。これもまた、それに該当するぞ」

「しないわよ。退きなさいよ」

「なら退かしてみたらどうだ? 仮に退かせなくても、頑張り次第で退いてやってもいいぞ」

「……貴方、妙に上機嫌ね」

「そう見えるか? ……まぁ、感謝されるのは気分がいい上に、ようやっと休めるようになったんだ。頬も緩むというものだ」

「それもそうね。……ただ、あの騎士長様の件は済んでないけどね」


 この発言を聞いた途端、自身の口角が一気に下がったのがわかった。そしてそのまま立ち上がり、俺は窓へと向かい、勢いよくカーテンを閉じた。


「いいんだそんな事。アイツが再び俺の前に現れるとは……確定したわけではないんだ。それに、俺が今から向かう国の事も、奴は知らんのだから」

「そう言いながら焦ってる様子だけど……。まぁそれはいいとして、結局どっちの国に行くの? 2つ候補があったと思うけど」


 そう言いながら、机の上に広げられたままの地図に、アカリは指を差した。

 

 先程の話し合いで、大まかにパンプキンから両国についての特徴を聞いたのたが、結局その時にはどちらの国に進むのかは決まらなかったのだ。


 体を起こしてベッドの上で座り、そのまま腕を組んで頭を回す。


 ここから北に進んだところには、大きな耳や尻尾、そして強靭的な武力を誇る種族、所謂獣人族が暮らす国があるらしい。


 そして西に進んだところには、俺たちと同じ種族である、人間族が住まう国があるそうだ。

 ただその国の特徴として、そこで産まれた者たちは皆魔力が高い傾向にあるらしい。

 その為、そこにいる殆どの住人は、魔法使いになる為の道を選ぶと言う。

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