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第六十話③

「何故あのような態度をとっていたのか……か。先ずは謝罪させてほしい。本当に、本当に申し訳なかったと思っている」


 そう言いながら、国王は頭を深々と下げて謝罪をして見せた。

 並の人間でも、ここまでしっかりとした謝罪を見せれば誠意が伝わるというのに、プライドの塊のようなこの男が、ここまでしっかりと謝罪をしてみせるのは、誠意を通り越しているようにも感じた。


「許す許さないかは……まだ答える事は出来ません。ですが、その謝罪の言葉は、しっかりと受け止めさせていただきます」


 パンプキンのこの発言に、国王は少し安堵したような表情を浮かべる。


「それで、国王様。まだ理由を話してもらってないけど?」

「分かっておる。それは今から話すところだ……」


 国王は息を呑み込んで、硬い表情のまま口を開く。


「理解されないだろうし、はいそうですかと納得して貰えないのは分かっておる。だが、聞いてほしい。これらは全て真実であるから……」


 皆が静かに見守る中、国王はようやく今まで行ってきたことに対する経緯を話し始めた。


「我があそこまでの愚行を繰り返した理由…それは、我が単に短気だからだ。我の行動を否定されることに毎度のこと腹を立てておった、それが故に、、」

「少し待って下さい…。ふざけたおられるのですか?」

「まさか! そんなつもりは微塵もない!」


 パンプキンの言っていることは最もだ。

 俺自身、国王はこの場面で本当の理由を出し惜しみ、ふざけた誤魔化し方を始めたのではと思ってしまっていた。

 それ程までに納得の行かない理由、これが真実だとでも言うのだろうか。


「パンプキンさん。納得いかないだろうし、今すらよくわからないかも知れないけど、これは事実よ。私と話し合った際にも、彼はそれが理由だと話していたわ」


 アカリは国王の話が事実だと口にする。

 当然、ふざけているようには見えない。

 ならば本当に、国王の今までやってきた行いが、単に気が短かったからだとでも言うのだろうか。


 パンプキンは理解を示さない態度のまま、国王との会話を続けた。

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