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第三十八話③ アカリ視点

 するとここで、マヤトからの通信が入った。

 どうやらマヤトは既に兵士の隙をついて、檻から逃げ出す事が出来たらしく、もう外に出ているらしい。


 そもそもあの後檻に入れられていたのかと少々驚きながらも、態度に出さずに言葉を返す。


「随分と早いわね。それじゃあ何処かで待ち合わせて、一度合流しようかしら?」

「そのことだが、先程女王から通信が入ってな。どうやら国王は部屋に閉じこもっているらしく、不審な動きを見せる様子は無いらしい。だから今のうちにあって話がしたいと」

「そう、なら女王様の部屋に行けばいいの?」

「お前も城の裏道は知っているな。そこから女王の部屋に向かってくれ、そこで落ち合おう」


 ここで通信は途絶えて、私は再び城へと向かい始めた。


 すると直ぐに城の影が見えてきたが、そこにはパンプキンの姿が見当たらない。

 先程まで城の前で国民に讃えられていたが、もう移動したのだろうか。


 ずっとあの場に止まるのもおかしな話なので、それは別に気にならないのだが、予想外だったのは国民が1人としてその場に残っていないと言うことだ。


 讃える対象であるパンプキンがいなくなったのなら、その場から離れていくのは当然なのだが、あんなにも人がいたと言うのに、急に誰1人としていなくなると言うのは、何処か違和感というか不気味さを感じさせた。


 だがある意味これは好都合ね。城の裏道に入るところを、これなら誰にも見られずにすみそうだ。


 私は辺りを念の為確認しながら裏道に入り込み、そのまま狭い道を真っ直ぐに進む。


 私やマヤトが既に何度か通っている為、最初に見られた道を邪魔する植物などは既に地面に落ち切っている。

 随分と通り安くなったものだ。


 裏道を抜けて急いで女王の部屋に入ると、その場には既に全員が集まっていた。


 皆で作戦の成功を祝う、楽しい雰囲気になっていると思っていたが、予想外な事に皆は少し張り詰めた顔を浮かべている。


「何かあったの?」

「……城の前の様子は見たか? どう思った?」

「妙に人がいない様に感じたわ。パンプキンさんがいなくなったから、当然とも考えたんだけど……やっぱり何かあるの?」


 するとため息を吐きながら、マヤトは現状の話をし始めた。

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