表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

114/231

第三十六話③

 これでいい具合に、パンプキンは兵士たちへの支持を獲得しただろう。パンプキンの懸命に戦う姿を見て、国民達も心を動かされている筈だ。


 つまり作戦は順調と言える。


 すると突然城の扉が開いた。何となく嫌な予感がしたが、それは的中して、中から厳重な装備身につけた国王が姿を現したのだ。


「何が助けるじゃ、部外者のお主は引っ込んでおれ!」


 兵士たちの感動を一瞬で冷ます様なその台詞に、皆は国王にがっかりとしたかのような視線を向ける。


「お言葉ですが、彼は自らの身を危険に晒しながらも、私たちを手助けしてくれているのです。その様な言い方は、正しいとは思えません」


 すると王国騎士長が、国王に対して反論してみせた。

 兵士たちは国王相手だからか強く同意を見せないまでも、頷くなどして彼女の意見を肯定した。


 面倒な女だが、俺たちにとって都合のいい行いをしてくれた。素直にこのことは感謝しておこう。


 国王は皆の態度に腹を立てたのか、何も口にせずに勢いよく窓を閉めて城の中へと入って行った。

 最後まで情けない姿を見せているなと思いながら、俺は口を開く。


「あの愚かな国王は後で始末する。だが先ずは、目の前にいるお前達を仕留めるとするぞ」

「先程もおっしゃいましたが、私はこの街を救うつもりなのです。それはつまり、貴方を倒すと言うことに繋がります」

「いいだろう……その言葉、戯言ではない事を証明してみせろ」


 パンプキンは皆の方へ勢いよく振り向く。


「ダークは任せて下さい。ただし……貴方達にも力を貸していただきたい」

「元はと言えば俺たちの問題なんだ! 当然手伝うぜ!」


 皆は声を上げてこの意見に賛同する。


「ありがとうございます……では、あのドラゴンを食い止めていてほしいのです」

「ド……ドラゴンを……」


 その発言を聞いた途端、皆の活気が冷めていくのを感じた。しかしここで、再び王国騎士長が声を上げる。


「何を弱気になっている! 我々は民を守る兵士であるぞ! この男1人に全てを任せるつもりか!」

「そうだ……そうだよ。隣町の…ましてや兵士でもない人間が頑張ってるんだ…やるぞ、やってやる。俺はやっやるぞ!」

「では皆さん……共に悪を倒し、平和を手にしましょう」


 兵士達は拳を空高く突き上げて、声を上げる。

 ドラゴンの鳴き声をも凌駕する程の迫力に、街全体が揺れている。


 そして直ぐに、皆は各々の目的の為に行動を始めたのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ