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とある会社員の出勤路

作者: 白夜の桜

朝日が昇る時間帯、何時ものように目を覚ました私は大きく伸びをしてから起き上がり、視界に入った窓から外を見ると雪が降っていた。


雪は降り始めなのか地面にはうっすらとしか雪が積もっておらず、この程度で済みそうであれば節約の為にバスで行こうかと考える。


その参考にしようとスマホから天気予報を調べ、幾つかのWebを見て回ると今日は激しくなる事はなさそうだった。


バスで行く事に決めた私は朝の支度をし、ニュースを見ながら朝食を取る。


ニュースでは何処其処で雪が降った、雪掻きが大変だ、等と雪に纏わる話が多く取り扱われていた。


私は季節の話題を聞く内に冬がやって来たのだとようやく実感し始めた。


朝食を終え、面倒に思わない内にささっと食器を洗い終えると時間を確認する。


壁掛け時計の針が指す時刻は7時を少し過ぎたばかりで、バスの時間にはまだ余裕がありそうだ。


その空いてる時間を使って歯磨きをし、今日の予定を確認するなどし時間を潰してからジャンパーを着て家を出る。


外に出てすぐ、道行く人々が暖かそうな格好をして各々の目的地に向かって歩く姿が目に入る。


そんな中でも夏と変わらず元気に動き回る犬の姿は冬の寒さを感じさせない。

それどころか飼い主を振り回す姿に私は苦笑しつつも、人々の流れに加わって行く。


バス亭に着くと普段よりも人が多く、これは座れそうに無いだろうと諦観する。


数分程待った頃、何時もより遅れてバスがやって来た。


窓から見える車内はそこそこの人が乗っており、ここで誰も降りなければ立つのもままらなくなるのではないかと思わせる。


その予想はほぼ当たり、身動きも取れないほど車内は密集した。


私は後頭に並んでいたため、必然的に入ってすぐの入口付近に立つことになった。


それもギリギリだったため、何度か危険と判断され閉まりかけた扉が開いては閉じるの繰り返しがあった。


ようやく閉まった頃には周りからの視線もあり、出勤前だと言うのにもう疲労感を感じていた。


それでもなんとか目的のバス亭まで乗り継ぎ、人が密集し狭い車内を潜り抜け外へと脱出。

その際、体力をすごく消耗したため出た頃には荒い息を吐いており、口からは白い息が漏れていた。


ゆっくりと息を整え、落ち着いたのを確認してから私は会社への道を歩む。


ここまで来ると同僚の姿がちらほらと見え始め、気付いた先から挨拶を交わして行く。


「おはよう」から始まり「今日の取り引き先は――」など、仕事の会話に花を咲かせる。


そんなやり取りをしている内に会社へと着き、私は同僚共に社内へと入って行く。

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