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シンデレラ 〜馭者は〇〇でした〜  作者: あぷりこっと
14/20

14.ドレス

「王城に連れて行ってください!」

 私は勢いでそう言った後、すぐに冷静になり思った。

 流石に行けない、と。

 いくらどこでも連れて行くとはいえ、王城はまずい。

 まず断られるだろうし…

「……行けますよ。」

 馭者は少し考えた後、そう言った。

 え、行けるの…?

 あ、でも

「ドレスがないんでした……。」

 私はここ何年もパーティーには参加していない。

 今あるドレスは小さい…というか、エレンに譲ってしまっている。

「ドレスですか? それならありますよ。」

「え、あるの!?」

「僕は服を売っているんです。実はドレスもあるんですよ。

 気に入るのがあれば、無料で差し上げます。」

 何ということだろう。いるもの全て揃ってしまった。

「魔法とかは、出てこないのね。」

「?」

「いえ、なんでもないわ。」

 舞踏会の招待状も万一に備え、引き出しの中にしまってある。

 諦めかけていた「舞踏会に行く」が叶うのだ。

 そのことに私はワクワクしながら、馭者に話しかける。

「では、ドレスを見せていただけますか?

 ─の前に、名前を教えてもらってもいいでしょうか?」

「え、あ、はい。

 僕はリツルと申します。僕は平民なので、敬語は使っていただかなくて結構です。」

 リツル…か。

「私は…シンデレラ。

 少しの間だけど、よろしくね、リツル。」

 私は本名をリツルに伝えなかった。

 本来なら私は舞踏会に行かない、けじめのようなものだ。

「シンデレラ……。」

 私の名を聞き、リツルは数秒考える─が、すぐに切り替え、私の目の前にドレスを何着か持ってくる。

「そうですね……このドレスとかいかがですか?」

 リツルは緑のベアトップドレスを手に取る。

 所々小さな宝石が使われていて、とても綺麗だ。が、このタイプのドレスは胸から上が隠れないので、継母や義妹につけられた傷が見えてしまう。

「え〜っと…もっと露出の少ないものをお願いしてもいいかしら?」

「わかりました。でしたら…こちらはどうですか?」

 リツルは水色のロングスリーブドレスを私に見せる。

 こちらには宝石類は一切使われていないが、とても細かい刺繍がたくさん施されている。生地もあまり薄くないので透けにけく、ドレスの袖や裾も長め。

 正しく求めていたものだ。

 私が美しいそのドレスに見惚れていると、何も言わないことを心配したのか

「あの、シンデレラ様の金の髪が映える色を選びましたので、お似合いになると思うのですが……。」

 とリツルが言う。

「あ、ごめんなさい。つい見惚れてしまって……。

 とても美しいわ、ありがとうリツル。」

 私は礼を言ってリツルからドレスを受け取ると、それを持って家に入り、着替えるために自分の部屋に向かった─。

 どうも、こんにちは。

 あぷりこっとです。

 先週は投稿できなくて、すみませんでした。

 本当に時間はあっという間に過ぎますね……(つまり忘れてました)。

 

 今回のストーリーはドレスに少々苦戦しました。

 どういう意味かと申しますと、ドレスの形は想像できていたのですが、名前がわからないという状況に陥ってしまったのです。

 私は服に対する興味がかなり薄いので…。服の表現は合っても最小限ですし、小説を読む場合もの場合も飛ばして読んでしまうことが多いです。

 だから進歩しないんでしょうね(汗)。

 

  ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

 また次回、お会いしましょう。

 バイバ〜イ!

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