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シンデレラ 〜馭者は〇〇でした〜  作者: あぷりこっと
13/20

13.馭者

ガタンッ

 馬車の車輪が大きめの石にぶつかり、大きく揺れたかと思うと、

「うぉっ!?」

「あっ」

 馭者の人の体が浮き、投げ出された─。

 私は一瞬の出来事でしばらく呆気にとられていた。

 そして、我に返る。

「だ、大丈夫ですか?!」

 私は急いでその馭者に駆け寄る。

「いたた…、大丈夫です。怪我もしてませんし。」

「でも……。」

 その馭者─男性は茶髪だった。

 最近髪を切ってないのか、少し長くて顔はあまり見えない。

 でも、ちらりと覗いた蒼い瞳はサファイアのように輝いていて…多分イケメン。

「って、肘を擦りむいてるじゃないですか!?」

「え、これくらい…」

「駄目です。家に入ってください。(オリナが)手当しますので。」

「い、いえ、僕のような商人がお貴族様のお屋敷に入るなど……」

「別に、構わないけど…」

「ですが…」

 う〜ん、無理強いはよくないか。

「わかりました。」

「?」

「家の主治医を呼んでくるので、手当してもらいましょう。

 ここで待っててください。」

「いえ、本当に…」

「待っててください、すぐに連れてきますから!」

 私は馭者に有無を言わさず、オリナを呼びに屋敷に入った。

 

「お待たせ!」

「ず、随分と早かったですね…」

 馭者は逃げようと思ったのか、馬車に乗ろうとしていた。

「走ったので。」

「それはそれは…。」

「はしたないので、もうやめてくださいね。」

「はーい……。」

 オリナは私に一言言った後、馭者の手当をしていく。

「相変わらず手際いいね。」

「伊達にこの家の主治医をしているわけじゃないので。

 はい、終わりました。他に気になるところとかありませんか?」

「いえ、大丈夫です。

 ありがとうございました。」

 ということで、馭者の手当が終わる。

「では、私達は失礼しますね。」

「お大事に。」

 私達は家に入ろうとする。

 すると

「あのっ」

 馭者に呼び止められる。

 彼も無意識だったのか、驚いた顔をしている。

「えっと、その…」

「? どうされましたか?」

「お、お二人にお礼をしたくて……。」

 ? どういう風の吹き回しだろう?

 さっきまで大丈夫だと言い張って、すぐに帰ろうとしていた彼がお礼を、なんて……。

「自分はお嬢様に呼ばれて来ただけなんで、お礼ならお嬢様にしてください。

 ということで、自分は忙しいので失礼します。」

 あ、オリナ逃げた……。

「あの…」

「あ、はい、お礼ですね。」

 なんだろう、この微妙な空気は……

「ぼ、僕は、服の行商をしています。

 どこへでも行けます。

 僕のような者に出来ることはこれくらいしかありませんが、もしよろしければ…」

『どこへでも』…?

「あのっ!」

 私は前のめりになる。

 そして…

「王城に連れて行ってください!」

 っと言った─。

 どうも、こんにちは。

 最近プラモデルの塗装を頑張っているあぷりこっとです。

 皆さんはプラモデルを作ったことがおありですか?

 私は好きでたまに作るのですが、塗装の自信がなく、今まで塗装済みのものを作っていました。

 でも、いつまでも甘えてはいられないと思い、塗装をしたりしています。

 作っているのは世界遺産にも登録されている姫路城です。

 最初の方はムラができたりしていましたが、今では少なくなったと思います。完成する頃には完璧なのでは?(キランッ)

 

 さて、今回のストーリーは馭者との会話がメインでした。

 「…」が多くて、内気な人なのかな〜っと思われた方も多いかと思います。

 私は、貴族に対する接し方に迷ってのものなのかと勝手に思っています。

 普通は手当なんてしてくれなかったりするので。

 この後、どう転ぶのか、楽しみですね。

 

  ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

 また次回、お会いしましょう。

 バイバ〜イ!

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