10.義妹
コンコン
誰かが私の部屋をノックする。
「お姉様、大丈夫ですか?」
この声は、エレンだ。
毒を持ったのはエレンだろうが、それで見舞いにも来ないとなると、少し怪しまれるかもしれない。
形だけでも仲の良い義姉妹になろうとしているのかもしれない。
「ええ、大丈夫よ。」
「そうですか。」
多分、エレンはこのまま自分の部屋へ
「入ってもいいですか? お姉様。」
!?
予想外の質問に私は驚く。が、いつもどおりの口調で
「もちろん、いいわよ。」
と答える。
「失礼します。」
エレンが私の部屋に入ってくる。
体調も少し良くなったので、ベッドに座ってエレンを迎える。
エレンはガチャリとドアを閉めると、私のまだ少し青い顔を見て、笑う。
「さすが平民の娘。毒を飲んでもピンピンしているなんて。
私、驚きで震えてきましたわ!」
演技じみた皮肉を聞き、私は思う。
10歳の子供が、どこでそんな言い方を覚えてくるのか、と。
まぁ、母親の影響だろうが。
「やっぱり、貴女の仕業だったのね、エレン。」
私はエレンの煽りには応えず、話しを進める。
すると、エレンの顔が怒りでカッと赤くなり、私のところへツカツカとやって来た。
「?」
そして、
「くはっ…」
私の腹に蹴りを入れてきた。
貴族の娘とは思えない蹴りの強さに驚きながら、私はベッドに転がる。
「なによ、その態度! ホントにムカつくわね!!」
それくらいで怒るな、と言い返したいところだが、痛みにより私はそこから動くことすらできない。
「私のことは『お嬢様』と呼ぶべきじゃないの? 平民。」
「……。」
「いつまでうずくまっているつもり?!」
ここで言いなりになるべきではないと、思う。
10歳の義妹の言いなりになるなんて、情けないと思う。
でも
「ご無礼をお許しください、お嬢様。」
私はベッドの上で土下座をし、そう言う。
それを見て、エレンは満足したようだ。
「わかればいいのよ。」
こんなんだから、私は継母とこの義妹の好きなようにされるのだ。
でも、それはどうにもできない。
「お嬢様。今日はどうしてこのような場所にいらっしゃったののですか?」
私はそのままの姿勢でエレンに聞く。
「ん? あぁ、まだ言ってなかったわね。」
機嫌の直ったエレンは、素直に答えてくれた。
「シンデレラにこう言いに来たのよ。
『舞踏会に行くのはおやめなさい』ってね。」
え?
どうも、こんにちは。
エレンがエラを虐める描写に手間取ったあぷりこっとです。
ほんと、人を虐めて何が楽しいんですかね。
最近は暖房もいらないくらい、暖かくなってきましたよね。
ということで、私は先日、野菜の苗を買いました。
植えるのが楽しみです。
美味しく出来るといいな〜っと思ってます。
皆さんは何か植えられたりされますか?
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
また次回、お会いしましょう。
バイバ〜イ!