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第一話:どこぞのパーティの失態


 巨大な蟻の巣の様に入り組んだ地下洞窟――ダンジョンを一つの一党パーティが唯一の脱出経路である“階段”を目指して駆けていた。


「くそっ……! どうして、こんな事になったんだ! 僕達はSランク冒険者だというのにっ……どうして、ゴブリンなんかから逃げる必要が――!」


「良いから速く走って! 追いつかれたらもう本当にヤバいわ!」


「――私が、魔法で……っ」


「嬢ちゃんは大人しく背負われろ! その傷で魔法なんざ撃ちゃ、寿命が縮むぞ!」


 彼等はダンジョンを侮っていた。


 “外”と同じ感覚で最弱の魔物であるゴブリンと対峙した。


 ――それが、間違いだったのだ。


 これが……


「『世界の中心に挑むダンジョン』か……っ!!」


 だが、それが身に染みた所でもう遅い。



 しかし、コレはよくあることだった。


 “外”でSランク冒険者まで成り上がり富や名声を求め『世界の中心に続くダンジョン』に挑んだ愚か者が、呆気なく死んでいく。


 この世界の中心にして、世界滅亡に一番近い迷宮都市では、いつもの日常だった。





 まだ神が地上に存在し、人々と共存していた神代。


 人は大きな罪を犯す。


 食べてはならないマナを生み出す世界樹の果実を食べてしまった。


 それがきっかけで、世界樹の根本が腐り地下へと続くダンジョンが生まれた。


 ダンジョンから魔物が溢れ人は滅亡の危機に陥った。


 哀れに思った神は人々に魔物に抗う力『魔法とスキル』を授けて地上を去る。


 神代が終わり、数百年。


 世界樹を攻略する救世の英雄を求める時代は続く。


 誰しもが立ち上がる事の出来る時代が。






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