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「知っているよ、君は私に関わりたくないってことを。」
「何故そう思いますか?」
「私だってただクラスに転校して君達に質問責めにあってるだけな訳ないじゃないですか。クラスの環境を見て付き合う人を決めるただそれだけです」
「私は貴方を気に入りました。そして友達になりたいただそれだけです」
「よく言ったな。僕の何処が気に入ったか当てましょうか?」
「わかるならそっちの方が早いので是非」
「貴方は一日観察した中で話に来なかったのは恐らく僕だけだからでしょうね」
「それも一つの理由ですが話はもっと複雑です。貴方は天文禄に近づきすぎた私は貴方の監視者です。貴方にはこの一年私と共に生活し行動して下さい貴方には拒否権はありません」
そう僕は知っていたこの結末が動き出したのは一年前のある事件が原因だと
その日の夜
彼女は僕の家に居た
母親は案外すんなりと事情を聞かず彼女を受け入れた
僕と彼女の出会いと別れはここから始まった