君と永遠に出会いまた別れる日々
僕はたった一つのものを追いかけたそれを求めるために数多の数のものを失い、また手に入れた。
それだけを願い、それだけを尊む。
僕はまた前世でも来世をそれを追いかけたのだろう。例え交わり、再び離れたとしても。
「僕は16歳で名前を星崎涼旗と言う。
何の変哲もない田舎の高校に通う高校2年だったあの時までは...」
朝7時朝食を取り学校に向かった地元には田舎と言うこともあり近くに高校はないだから電車で1時間もの距離にある奏風高校に通っている
「おはよう」
「あぁ、おはよう」
声をかけて来たのは同じ中学で腐れ縁と言うのだろうか小学校からの知り合いの天井輪花だ僕はいつものように返した
「何、転校生のことでも考えてた〜ww」
「馬鹿か、誰が他人のことなんか考えるかもう大学入試に2年切ってるんだ」
「相変わらず勉強ばっか、やっぱり天水大の特待生なりたいの?」
僕が6歳の時に父は事故死してそこから母親は女手一人で僕を育ててくれたその恩返しとして、母親に少しでも楽をしてほしいから中学2年の夏から大学は特待生にと勉強を頑張ってきた。
「まぁ、母には楽してほしいからな」
「おーい、席に座れ!ホームルームを始めんぞー」
立っている生徒に向かって担任の馬場嶺二が声をかけた
「じゃあ、先ずはお前らに先日話をした転校生からだ」
「入ってきてくれ」
ドアが開き、銀色で肩甲骨が隠れるくらい長い髪が印象に強くそして独特の赤と黒の混合色の眼が優美に輝く間違い用のない美女が入ってきた
「白川雪那です宜しくお願いします」
それが僕と彼女との始まりにして永遠に続く巡りの出会いだった