レースの参加
いつも読んでいただきありがとうございます
レース当日、ナーリヤさんとターリヤさんもつれて、シェトランドに移動した
「本当に一瞬で移動したのね」
二人は、一瞬で移動してきたことに興奮していた
「それじゃあ、俺はエントリーしてくるよ」
「はいだ、頑張ってほしいだ」
「うん、頑張ってくるよ」
俺はエントリー会場に向かった
エントリー会場は、すでに終わりかけになっており、すぐに手続きを完了した
「こんなガキが出るのかよ、レースもなめられたものだな」
「そうですね、兄貴。兄貴が優勝に決まってます」
「おう、そうだな、せいぜい頑張んな」
おれは、受付の人に
「あれは、誰ですか?」
「あれはですね、昨年優勝のジャンボって船乗りです」
「へ~、早いんですか?」
「早いっていうより、荒くれものって感じですね」
「妨害でも何でもありで、レースをしてくるので気を付けてください」
「ご忠告ありがとうございます」
「1つ確認してもいいですか?」
「はい、どういったことでしょう?」
「船に魔道具を付けるのは違反ですか?」
「相手を攻撃するものであれば違反ですが、それ以外禁止されておりません」
「わかりました、ありがとうございます」
俺は受付を離れ、レースのスタート地点に来た
今回のレース参加数は15しかいない
レースの並びは、くじ引きになっていた
さっきのジャンボは、3番目からのスタートだ
俺は、その後ろの5番目だ
もうすぐスタートになる
「ご主人様頑張って」
「リュウさ~ん、ファイト~」
「リュウく~ん、がんばれ~」
「リュウ様、愛してる~」
みんな、俺を応援してくれている
俺は、スタートではエンジンを使わず、他の人と同じようにパドルを使いスタートした
前のジャンボが、周りにぶつかって押しぬけながら1番に躍り出た
「ラフプレイだな」
俺が、順調に漕いでジャンボに並んだ
するとジャンボが、横からぶつかってきた
よく見ると持っているパドルの先端から槍の先端みたいなやつが飛び出してきた
「あぶな、野郎反則してやがって、徹底的につぶす」
俺は、エンジンを起動した
俺の船は、前方に金属板がつけており、エンジンで突進してぶつかるだけでも普通の船は沈んでしまう
エンジン起動後5秒もかからずジャンボが見えてきた
ジャンボの後ろにつくと、ジェットエンジンを起動した
目の前のジャンボは、俺の船に押されている
((ブウウウウウウウウウウウウウウウウウン))
((バシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャ))
「うおー、なんっだこれは、舵がとれねえ」
次の急コーナー、俺は、反対にエンジンを吹き出し曲がったが、
ジャンボは、そのまま壁に突っ込んだ、もちろん船は大破した、しかもジャンボは吹き飛んで、気を失ってしまった
俺は、そのままレースを続けて、過去最高タイムで優勝した
今回の優勝賞金は、ジャンボが突っ込んで被害があった人にすべて寄付した
後で、その人からお礼を言われて、お礼の品まで持ってこられたが、丁重にお断りしておいた
俺は、さらにポケットマネーから優勝祝賀会の宴会代をすべて負担した
俺は、なぜか人気者になり人形や、模型などがこの街でのお土産の代表になってしまった
子供からお年寄りまで出歩けば、サインを求められたりして、船以外の移動が難しくなってしまったのだった
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