平穏な旅の情報収集
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ピジェティエをでた俺達は、国境の町コモンズが見える丘の上にいた
「コモンズ綺麗な街だな」
「そうですわね、スネアーズ側に大きな湖があって、すぐ近くに林もありますわね」
「林も、手入れされているみたいだな」
「はいだ、人が植えた木みたいだ」
水が豊かなのだろう、近くに農園らしき施設も多く、商人の出入りも多くみられ、賑わっているように見えた
門があり、検問があっていた
「次の者」
「はい」
「こちらへはどういった用だ?」
「はい俺達は、旅行でアンティボデスに向かっています」
「旅行か、何か身分証明書はあるか?」
「はい、ギルドカードでいいですか?」
「それが一番問題ない身分証明書だ、では、見せてもらうぞ」
「はいどうぞ」
「名前は、リュウだな、ランクは・・・・・S!その若さでか、二つ名が『白き獣使い~~~~~~~~~~~~~~~~~」
門番は、ちょっと放心気味だ
「すまん、いや、すいませんでした、あなた様がかの有名な「白き獣使い」様でしたか、そのお連れ様であれば、問題ないでしょう。よき旅を」
「ありがとう、これからも頑張ってください」
「はい、ありがとうございます」
門番の態度が一変してしまった、俺そんなに大したことしていないのに
「ご主人様、大したことしてないのにっておもってらっしゃいますわね」
「ああ、よくわかったな」
「ご主人様、ダンジョン3つ攻略、オークの集落討伐、王様御用達の商会の裏の支配者、ギルドのクーデターの阻止なと、たいしたことではないのでしょうか?私はそうは思えないんですが」
「偶然だからな」
「ご主人様は、偶然かもしれませんが、ここまで続いているのは、もはや、必然ではないでしょうか」
「そうなのか?」
「はあ~、ご主人様は、さらにとんでもないことをやってのけそうですね」
彼女達は、みんな納得したようだが、俺だけは、納得できないでいる
「まあいいや、とりあえずこの町で何をしようか?」
「う~んと、情報収集?」
「そうだな、次のアンティボデスの情報も欲しいしな、この先どこの町に行くかもまだ決めてないからな」
「そうだ、こちらの国のことはよくわかっていないだ、どこの町に旅行に行くか確認しないとな」
「それであれば、まずはギルドですわね」
「そうだな、ギルドの冒険者に情報収集して、あとは、酒場で聞けばいいだろう」
「まずは、露店で買い物でもしてから、ギルドの場所でも聞いてくるか」
「それだったら、僕が行ってくるよ」
「嵐、その前にお金を渡しておくぞ」
「え?・・・・そうだった、お金持ってなかったんだ、リュウ君ありがとう」
嵐は、すぐに人数分の肉の串を買って戻ってきた
「ギルドはあっちだって」
嵐は指をさしている方向見て、すでに歩き出した
「おい、嵐その串全部食べるつもりかよ」
「え?そうだけど、僕の分で買ってきたんだよ?」
みんなあきれ顔で、口の周りいっぱいにあぶれまみれになっている嵐を見ていた
そして、何度か露店に立ち寄りつつギルドへ到達した
「すいません、よろしいですか」
「ほいよ、いらはい、なんさね?」
「俺達は、今旅行で来ているんですが、この先のアンティボデスの情報を聞きたくて、旅行先はどこの町に行ったらいいでしょう、ちなみに、海に行きたいんですよ」
「そうさね、海近くの町は2か所さね、西のスーラと東のシェトランドさね」
「それぞれどのくらいかかりますか?」
「スーラだと、馬車でそうさね、10日くらいさね、シェトランドは、まっすぐ行くことは出来ないさ、20日くらいかかるさ」
「そうなんですね、ちなみにどっちの海のほうが魅力的ですか?」
「観光地として有名なのは、シェトランドさ、スーラは港町ってところさ」
「わかりました、ありがとうございました」
ギルドをすぐに後にした俺達は、近くの宿を探し、チェックインした
そのあとに、酒場に行き食事をしながら、面白うそうな話がないか聞き耳を立てたのだが、特にこれって話はなかった
翌朝には、コモンズを出て、シェトランドを目指した
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