野良ダンジョン攻略 3
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「次の階は、どんなお酒だろうね、リュウ君」
「嵐、お前本当にお酒飲みすぎ」
「だった、おいしいんだもん、それに、夕食のときにしか飲んでないでしょう」
「夕食のときに、少しっていっただろ」
「僕的には、ほとんど飲んでいないつもりなんだけど」
「嵐は、記憶に残ってないからですわ」
「そうだな、酔っぱらう前までで、いつも記憶が止まっているからな」
「え?僕そんなこと知らないよ」
「そうだな、酔っぱらってみんなの前であんなこと始めるなんてな」
「そうだ、嵐はあんなこっぱずかしいことするだ」
「え?僕は何かしたの?」
「ああ、あんな・・・・」
目を背けた
「え?え?なに?なに?教えて?何をしたの?」
「こんなところで言ってしまってもいいんですの?ほかの冒険者が来るかもしれませんのに」
「わかった、ちゃんと抑えて飲むよ」
ちょっと顔を赤らめていった
嵐以外は、笑いを必死にこらえているのがわかる
ルーリルに関しては、後ろを向いて声を殺して笑っている、他から見れば、笑っていることはすぐにわかるのだが、焦っている嵐には見落としてしまっているみたいだ
そんな話をしながら、地下3階に降り立ったのだが
トレントが大量にいた、モンスターハウスだ
レッドトレント、アイストレント、トレントアース、ダークトレント、イエロートレント、トレント
と、トレントだけで6種類もいたのである
各トレントは、一斉に攻撃を開始した
トレント以外は、木に付けている実を投下してきたのである
レッドトレントは、爆弾
アイストレントは、氷のつぶて
トレントアースは、とげが付いた鉄球
ダークトレントは、毒の玉
イエロートレントは、雷の玉
それをトレントが、枝で飛ばしてくるという連携付きだ
ミミは、風の鎚でとっさに吹き飛ばしたが、すぐに次が飛んできて危険な状況だ
「ウォーターウォール」
マリサが、続けて水の壁を張った
氷のつぶてですぐに凍りにされ、爆弾で破壊されている
マリサとミミで、連続して行っているので、何とか攻撃はしのいでいるが、このままでは厳しい状況だ
トレント達は、どんどん実を付けているので、今のところ無尽蔵に攻撃は続いている
「みんな、魔法でしのいでくれ」
レイも雷の魔法で、シルフも火の魔法で、ルーリルは、盾に闇の魔法をかけて、嵐とキャサリンは銃で何とか攻撃をしのいでいた
「風の力をここに、雷の力をここに、水の力をここに」
俺の目の前に3つの力が回りだした
「その力、その理を外れ、新たなる力を示すもの」
3つの力が1つになろうと連なるように回っている
「その力がまとまりし時、新たなる理を持ち、悪しきもの邪を祓わん」
すでに1つの光が、目の前にまとまり強い光を放っている
「今、その力を解き放つ」
「塵に返す荒狂う神風」
みんなは、俺の魔法が完成すると同時に、俺の後ろに退いた
俺のはなった一筋の竜巻、最初はかなり小さいものだったが、トレントたちに当たると否や、大きな竜巻へと変貌した
トレントは、根こそぎ竜巻に吸われていった
竜巻の中で、風に引きちぎられ、雷に燃やされ、水で更に凍らされ、またちぎられと繰り返している
そのまま、形がなくなるまで
そこにいたであろうモンスターハウスの、各トレント合わせて300以上いたのだが、すべて塵に帰った
そのあとにはドロップが散乱していた
ビール、リンゴのシャンパン、日本酒、ウイスキー、ブランデー、紹興酒
「結局、酒ばっかりかよ」
このダンジョンを作成した代理者は、よっぽどの酒好きだと思われた
モンスターハウスを抜けた先に、大きな門があった
「しかも、もうボス大量のモンスターを配置しておけば大丈夫と思っている感じがするな」
みんなも呆れた顔で、反応した
とりあえず入ることにした
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