王都への道程 2
いつも読んでいただきありがとうございます
クローゼを出て10日で、予定通りビョートルに着いた
ここからの出発は、ゴビットさんから言われるまでは待機になっている
ここでの宿泊費は、基本ギルドに宿泊する金額については、ゴビットさんから支払いがある
俺達は、別の宿屋に宿泊した
それには、2つの理由がある、1つ目は、前回ダンジョン攻略してから、すぐに町を離れたためだ
2つ目は、彼女達は何故か基本俺と一緒に寝るのだ
嵐もキャサリンもだ
そのために極力広い部屋で、ベッドが多いところが必要になる
「すいません、宿泊をしたいのですが」
「はいよ、何人だい?」
恰幅のいいおかみさんが、受付をしていた
「8人です」
「部屋は何部屋必要だい?」
「そうですわね、出来れば一部屋で」
「一部屋かい、そうだね、特別室なら大丈夫だと思うが」
「おいくらですの?」
「1人銀貨2枚だよ」
「それでわ、それでお願いしますわ」
「ちなみに、食事はどうなってますの?」
「朝だけ、付いているよ、昼と夜は、近くの食堂何かで食べることだね」
「わかりました、では、2泊でお願いします」
俺は、銀貨を32枚カウンターに置いた
「これで、足りますよね」
「はいよ、ちょうどだね」
鍵を出してきた
「部屋は、2階の1番奥の突き当たりさ」
俺達は、2階にあがり部屋に向かった
部屋に着いた俺達は、ビョートルでの行動について考えた
「ゴビットさんは、商会のためにここにも支店を立てるために、土地の購入と建物の建築をするのだろう」
「そうですわね、ご主人様の商品と、魔道具の設置のためには、通常の建物では足りないでしょうから、新しく建築するしかないでしょう」
「それでも、たった数日でまとめて出発するんだと思うんだ」
「それで、ご主人様は、それまで何をする予定だ?」
「あまりギルドに近づきたくはないから、近くの商店や露店などを見て回って面白いものがないか探してまわろうかと思っているよ」
「私達全員ついていってもいいんですか?」
「あまり大勢で歩けば、目についてしまうだろうからな?」
「はい!それではこの間の約束をお願いします」
元気よく手を上げて、キャサリンがお願いしてきた
「う~んと、なに?」
「・・・・・独り占め」
「この間の競争の商品」
「そうだったわ、キャサリンが勝っていたのを忘れていたわ」
「あしたは、私がリュウ様とデートで」
「まあ、仕方ないか!」
「「「「「ぐぬぬぬぬ」」」」」
「まあ、とりあえず食事に行こうか?」
「わかりましたわ、キャサリンは今日ご主人様に近づいてはいけませんわ」
「・・・・・そう」
「え~と、同感」
「じゃあ、横は僕ね」
「私が、反対」
嵐とレイが、素早く両腕をつかんできた
「う~んと、前」
「おでが、後ろだ」
「しまった、わたくしとしたことが、出遅れてしまいましたわ」
「なんで~~~~~~」
キャサリンの絶叫が響き渡った
俺は、歩きつらいかっこうで、酒場まで、歩いて行った
酒場に入った瞬間から、殺意を含んだ視線が多く注がれたことを付け加えておこう
ただ、やはり目立ったようで、
「あれ、『白き獣使い』じゃないか」
などのこそこそ話しも聞こえてきたが、今日はそれ以外何もなく過ぎた
翌日、俺とキャサリンは2人で出かけた、一応、変装はしている
俺は、魔導士風のローブをまとっている
キャサリンは、町娘という格好をしている
しかも、俺は、サングラスまでしている
「リュウ様、この世界でサングラスしている人を見たことがないですよ」
「ま、それは気分というものだ、ちょっとした有名人という気分だな」
「まあ、どこの国の有名人でもそうでしたからね」
今日はもしかしたら、ギルドから何か言ってくるのではないかと思いながらデートを楽しんだのだが、何事もなくデートは終了した
夜になると、ゴビットさんから使いが来て、明日の朝出発となるとのことだった
翌日商隊で出発しようと門のところまで来ると
「そこの商隊待った」
門番から止められた
「何か御用でしょうか?」
ゴビットさんが、門番に確認に行ったら
「この商隊の中に『白き獣使い』がいるだろう」
「はい、いらっしゃいますが」
「領主から、館まで来るように命令が出ている」
「俺ですか?お断りします」
「なんだと、領主の命令を無視するのか、それでは領主に対する反逆罪になるぞ、とらえさせてもらう」
「まあ、いいですけど、この商隊は王都の王様からの命令によって王都に向かっているのですよ、それを領主の命令で、領主が王様の邪魔をするというのですから、それ相応の覚悟ができているのでしょうね」
「え?な?」
「もちろん、あなた自身にもすでにこうして出発が遅れているのですから、王都についたら、報告させていただきますよ」
「さあ、領主の館に行きましょう」
門番は、顔が青ざめていて、すでに言葉も発せないでいた
「すまない、その辺で勘弁してくれ」
スコットさんが後ろから現れた
「門番に悪気はないんだ、ただ、ダンジョンの表彰をさせてもらっていないから領主としては格好がつかないというのが理由なんだ」
「しかも、今回は王様からの命令とくれば、領主としても止める権利はない、すぐに出発してくれ、領主には俺のほうから言っておくから」
「わかりました、今回は、スコットさんの顔を立てておきますよ」
「助かる、ではそういうことで」
「では、またそのうち来ますよ」
俺達は、ビョートルを後にした
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