ビョートルのダンジョン攻略 3
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キャサリンの無双が続いているが、俺達は、地下6階へと踏み込んだ、
この階は、少し薄暗い、天井まで蔦が張っているせいだ
ダンジョン自体が発光していても、それより内側に蔦が張っていると、薄暗くなってしまう
この階は、スコットさんは来ていないらしい
足元にも、蔦が何重にも絡まっており、動きづらい
「この蔦を、魔法で消し去ることは出来ないかな?」
「できないことはないと思いますが、少し進むごとに消さないと駄目だと思いますわ」
「あと、消した後の熱が、大変だと思うだよ」
「そうか、なら少しづつでも切りながら進むしかないのか」
しばらく進むと、蔦がないところも出てきた
その先に、オーガとオーグレスが出現した
鑑定を常時行っていたため驚いた、今回出現しているモンスターが、レベルがあるものとないものがいるのだ
「もしかして、ダンジョンの異変というのは、このことか?」
「モンスターが強くなっていたり、ドロップするアイテムが変わっていたことによるものでしょうか」
「レイの言うとおりだと思う、これが今回の異変だろう」
「・・・・・・」
「今回も、もしかするとやつのせいかもしれないな」
「やつって誰ですか・」
「ああ、石川 嵐ってやつだ」
「イシカワラン?」
「日本の言い方だな、ラン・イシカワってことだ」
「そのランって人が、問題の発生者なんですか」
「そうだな、そいつは、悪魔の代理者だ」
「それで、納得がいきました」
「なんで、納得ができるんだ?」
「え?それも天使から聞いてないのですか!」
「悪魔の代理者はですね、ダンジョンを複数生み出すことが出来るのですよ、ただし、魔力を貯めたりする必要があるので、すぐに複数のダンジョンで、深さがあるものなどは作れません」
「わかったよ、嵐のやつはそのために昔からあるダンジョンを利用しているのだな」
「そうだと思います」
「ただ、利用だけしている可能性があるな、もうここのダンジョンにはいないかもしれないな」
「最奥まで行けばわかりますわ」
「とりあえず、目の前のモンスターを狩るとしよう」
「とりあえず、俺とキャサリンとミミで遠距離攻撃を行うぞ」
俺とキャサリンは銃で、ミミは弓でそれぞれ攻撃していった
ほとんどが、眉間をめがけて攻撃しているので、あっという間に絶命している
今回レベルのない、オーガは、オーガの爪を落とした。レベルのあるオーガは、ゴマをドロップした
オーグレスは、レベルなしが、オーグレスの牙で、レベルありが、味噌だった
今回のドロップで確信したことは、今回も嵐が関係しているということだ
地下7階に降りたが、モンスターはオーガとオーグレスで、すべてレベルのあるものに変わっていた
「まだ、レベルという概念がはいってまだそんなに機関が経っていないんだな」
「う~んと、なんで?」
「地下6階は、レベルがあるものと、ないものが混じっていたし、地下7階は、すべてレベルがあったが、まだ低かったからな」
「たしかに、わたくしたちは一切手を出せていませんわ」
「そうだね、キャサリンがほぼ1人で無双中だからね」
「あはははは」
「キャサリン、乾いた笑いですわ」
しっかりと、マリサから突っ込みをうけたキャサリンはさらに苦笑いをしているのであった
そのまま俺達は、地下8階に降り立った
地下8階は、床がかなり水が溜まっている、大体膝の高さまでは水がある
「この階は、水が溜まっているから動きにくいし、雷と氷は使えない、火も効き目が悪いだろう」
「そうですわね、ご主人様使える魔法が、風、土、木、闇、光ですわ」
「う~んと、木も、え~と、悪い」
「そうですの?育ちにくいということですわね」
「近くに、モンスターがいると思うぞ」
水の中に、黒い物体がうごめくのが見えた
アリゲーターのようだ
ミミが、弓で攻撃しているが、一切当たっていない
「ミミ、土の魔法で、土手を作ることは出来るか?」
「やるだよ」
「頼んだ、出来たらすぐにみんな土手の上に上がるんだ、キャサリンは、照準をいつでもいいように合わせておくことを忘れるな」
((ゴゴゴゴ))
「よし、みんな上がるんだ、キャサリンレールガンで撃て」
「キャシャァァ」
「ドアミゲルダーて名前らしい、レベルも50はある」
「ご主人様、ドロップアイテムが出てましてよ」
マリサから渡されたアイテムは、今までとは違い、ワニ革になっていた
「なんで、これだけそのままなんだ?」
これには、戸惑いを覚えた
先に進むと、大きな門が現れた
「ここが、このダンジョンのボスの部屋だな」
「ご主人様、やっぱり攻略してしまうじゃないですか」
「そうですわ、ご主人様ならやってしまうと思ってましたわ」
「みんな、当然とばかりに俺を見ているが、俺は、偶然だと思っているから、今後ともよろしくな」
「「「「「「はい」」」」」」
俺達は、門の中に入っていった
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