ダンジョン周辺の調査 1
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何故か寝苦しく、自分の体がやけに重く感じ目を開けた
そこには、左右の腕に抱きつかれたまま眠っているレイとキャサリン、左右の足に抱きつかれたまま眠っているシルフとマリサ、股の間に寝ているミミ、そして俺の体に横向きに抱きついているルーリルがいた
首以外が一切動かせない状態にいた
指でも動かそうなら、足の間に挟まれているので、間違いなく反応するだろう
しかも、誰か1人だけでも起こすとこの動けない状況を好機と動いてくるかもしれない
しかし、ここで問題が発生してしまった、動き出してしまったのだ、そこが1番問題だったのだ
トイレにも行きたくなってしまっているので、当然動くはずだったのだ
「ん、」
当然、そこを枕に寝ているミミが反応した
「お、おはようございますだ、ご主人様」
「おう、おはよう」
「これは、そういう気分ってことでいいだか?」
「違うぞ、いや、違わないけど、そうじゃなくて、トイレに行きたいだけだ」
キャサリンが仲間になったことにより、この世界でトイレという言葉が伝わってなかったが、それを教えてくれたため、俺達ではトイレで通じるようになっていた
「だから、みんなを起こしてくれないか?」
「ん?」
下から見上げる位置にいるミミが、嬉しそうに舌を嘗めずり手を伸ばしてきていた
「やめて、本当に、あ~~~~~~~~~」
なんとか腕を引き抜き
最後までさせなかったが、危なかった!
とりあえず、朝食を取って森の探索に出た
ほんの少ししかたっていないのに、モンスターに遭遇する頻度があまりにも高かった
「確かに、モンスターが多いな、ゴブリンも多いが他も多いな」
ゴブリンだけであれば、ゴブリンキングが発生していると思うが、他のウルフ系、ベアー系、タイガー系、ガゼル系まで多く出てくる
「何か他の要因が、ありうるな」
「何が考えられるかな?」
「そうですわね、ご主人様、こうは考えられませんか?」
「ダンジョンの中から出てきているとは?」
「それは、ないと思うぞ、ダンジョンの入り口には、門番がいるんだぞ、それなのにダンジョンの中から出てきているのであれば、こんな調査依頼しない」
「確かにそうですわね」
「なら、何か強い魔物でも何処かに来たために、そこにいだモンスターが移動してきたとは、考えらんねえかな?」
「それは、否定出来ないな」
「他には?」
「たしか、悪魔側には、眷族化すると、魔物や魔族、モンスターを生み出すことが出来ると聞きましたが?」
「は?誰に?」
「え?天使から聞いてませんか?」
「俺の天使からは、そんな事全然聞いてないぞ」
「あの、くそ天使、好きに生きてねっては言われたけど、内容ぐらいちゃんと教えとけよ」
「ご主人様、大丈夫です?」
「ああ、問題ない、可能性からいくと、どちらかだろうな」
「何か、痕跡がないか探すということで、いいとおもいますわ」
「え~と、みんな一緒に?」
「そうだな、2つに別れようか」
「俺、キャサリン、レイ」
「ミミ、マリサ、ルーリル、シルフ、ウィード」
「この2つに、分けるぞ」
「わかりましたわ、でも、連絡はどうしましょうか?」
「ウィードなら、俺のことを匂いで見つけられるだろ、それで呼びに来てくれ」
「え~と、危ないときは?」
「当然危ないときは逃げろ、その時には、作った拠点に帰ってくるように」
俺達は、別れて探索を始めた
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