ビョートルの探索
おはようございます
ビョートルで時間を持て余しているので、みんな一緒に行動していた
「露店がかなりあるな、いろいろ買い食いしてみるかな、おいしいものがあれば、多めに買っておこう」
「そうですわね、ご主人様」
マリサは、俺の右腕に抱きつきながら答えてきた
「食べ物以外の露店も見ていいですか?」
キャサリンは顔を赤くしながら、ちらちらと俺のほうを見ながら聞いてきた
「え~と、その辺は、う~んと、好きに」
「・・・・・・いい」
シルフとルーリルが、息を合わせて答えている
「それと、遠慮してたら、ご主人様に近づけないだ」
俺の左手を握りながら、言っている
「レイ、さすがに背中に引っ付かれて歩くのは、歩きづらいんだけど」
背中に胸が当たっているので、気持ちいいのだが
「よし、それじゃあ、みんな、賞品をかけて競争しよう」
「・・・・・なに」
「まずは、競争の内容だな、露店に売ってある食べ物以外で、掘り出し物を見つけてくる」
「見つけたら、俺を呼びに来てくれ、その露店で鑑定して、いいものだったら買おう」
「その中で、俺が、順位をつける」
「それでどうだ?」
「おもしろそうだ」
「たしかに、面白そうですわ」
「え~と、負けない」
「賞品は?」
レイが、聞いてきた
「そうだな、何がいいかな?」
「はい、私は、あなたと1日2人きりで過ごすのがいい」
キャサリンが、元気よく手を上げて、言ってきた
「おでも、それがいいだ」
「私も」
「・・・・・・」
すごい頷いている
「わたくしもですわ」
「え~と、シルフも」
「わかったよ、それじゃあ制限時間は30分で」
「短いけど、みんな頑張って」
「スタート」
みんな一斉に走り出した
すぐに、キャサリンが呼びに来た
「すごいの見つけました」
呼ばれていくと、そこには
「お、兄ちゃん、この人に説明したんだが、この水晶は、かの有名な大魔法使いが、その身に宿る魔力祖すべてを、この水晶に注いだとされる、魔法の水晶だ」
鑑定をすると、ただのガラス玉だった
「いや~、水晶って割れにくいっていうじゃないですか、しかも魔力を宿しているのなら、強度はかなり高いですよね、本物ならば、おじさんが、これを地面にたたきつけても割れることはないですよね?」
俺は、ニヤニヤしながら聞いてみた
「当然だろ、見てなよ兄ちゃん」
ここの地面は、石畳になっているのでこんなところにガラス玉をぶつけると
((バリィィィィィィィィィィィィン))
当然のごとく、粉々に砕け散った
「な、なんだこりゃあ~~~~~」
店主は涙目になって、砕け散ったガラス玉を見つめていた
ただ、俺は、この露店の中に不思議な感覚の物を見つけた
そこには、真っ黒な杖が置いてあった
「おじさん、落ち込んでるところ悪いんだけど、その杖って何?」
「あ?これかい、これはな、ただ黒いだけの杖だ、何の効果もないぞ」
「いくらですか?」
「これかい、これなら銅貨20枚だ」
「売ってください」
「あいよ」
俺はこの黒い杖を受け取り、この露店を後にしキャサリンと別れた
鑑定した結果は
黒雷龍の杖:闇と雷の龍の鱗を素材に使い杖としたもの
この杖に魔力を注ぎ、揮うことで、闇と雷の魔法を使うことができる
ただし、普通の人では、魔力が足りず使えない
かなりの掘り出し物が見つかった
このあと、いろいろ呼びに来られたが、露店の言ったことを真に受けて、呼びに来ているケースがほとんどで、すべて偽物だったのだが
キャサリンが、2度目に呼びに来た時には
「リュウさま、すいませんちょっと気になるものがあるんですけど」
「今度は、何か言われたわけではないのか?」
「そうです、なぜか気になるのですが」
そこには、いろいろな中古の本が置いてある
「これ、これです、この本がちょっと気になるんです」
「まだ、手に取ったわけでもないんですけど、ちょっと通りかかっただけで、気になって仕方ないんです」
「たしかに、すいませんこれいくらですか?」
「これ、うちの天井裏にあったものでして、汚れているし、この本自体開かないんですよ、なので、銅貨1枚でも持ってってくれるのならありがたい」
「それじゃあ、本の材料費にもなってないですから、大銅貨1枚払いましょう」
「そうですか、それならいただいときます」
俺は、買い取った本を鑑定してみた
????の本:????
覇者の剣でもスキルに、????があったが、また同じパターンだった
「何の本か、どういう能力があるかもわからない」
「もうすぐ時間だな、みんな戻ってくるだろうから、戻ってきたらギルドへ行こう」
みんなが集まってから、ギルドへ向かった
ギルドで、馬車の荷台を購入する業者を紹介してもらい、業者の下で荷台を購入した
だいぶ大きな荷台を購入した
そのあと、マリサが聞いてきた
「誰が一番でしたの?」
「ああ、それなら、キャサリンだよ」
「ほかには、俺しか見つけてないからな」
「やったーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
どれだけはしゃいでるのだろうとあきれてはいるが、喜んでくれているのはうれしく思った




