豊かなる生活のために
早速ハンドミキサーと、ハンドブレンダーを作り上げた
ハンドミキサーの見た目は同じだが、ハンドブレンダーは、ブレンダーの刃がないのだ
なぜないかというと、起動させると風魔法が発生し、撹拌するという仕組みになっているからだ
作業部屋から台所に移動して、早速マヨネーズを作るように準備をした
玉子と酢と塩、ダンジョンで手に入れた油と、胡椒を準備をした
まずは、玉子を黄身と白身にわけて、黄身だけを酢と混ぜ合わせる
それに、ゆっくりと油を入れながら撹拌していく
次第に白くなっていく
ある程度出来上がったら、塩と胡椒で味を整える
これで一応マヨネーズの完成だ
早速マヨネーズをスプーンで味見してみた
「まあ、こんなものか」
初めてマヨネーズを作ってみたので、元の世界で食べたことがあるマヨネーズには、さすがに遠く及ばなかった
ただ、周りでみんなが待っていた
俺は、みんなにそのまま回した
すると、5人の争いが始まった
原因は、スプーンまでそのまま回したことだった
次に誰がそのスプーンを使うってことだ
じゃんけんの結果、シルフが勝ち取った
「ん~、当然の、え~と、結果」
シルフは、嬉しそうにスプーンでマヨネーズを味わっていた
「ご主人様、お願いだ、もう一度味見をしてほしいだ」
他の3人も俺を見つめている
なんだかよくわからないが、すごい必死そうなので、もう一度味見をした
「さすがに、もう次味見はしないよ」
「ありがとうごさいますだ」
また、じゃんけんが始まった
シルフが、もう一度参加しようとしたが、さすがに他のみんなが拒否した
「それじゃあ、マヨネーズを使ってドレッシングでも作ろうかな」
俺は、マヨネーズを白ワインで薄く伸ばし、カレー粉を入れ、レモンみたいな果物の果汁をいれてカレー風味のドレッシングを作った
それを野菜サラダを作って、上からかけた
じゃんけんは、マリサが買ったらしく、落ち込んでいる3人が、かわいそうだったので、サラダを味見させてあげようと、口のところまで、フォークで運んであげた
3人は、最初目を丸くしたが、嬉しそうにそれを食べていた
「よろこんでくれて、良かったよ」
何故か、シルフとマリサが泣いていたが、何故かよくわからなかったので、そっとしておいた
玉子を茹でて、玉ねぎみたいな野菜を刻みマヨネーズと和えた
白身魚のフライを作り、そのうえからタルタルソースモドキをかけて、食事にした
「ご主人様、料理もお上手なんですね」
レイが、目を輝かせて見つめてきている
「しゅほぐ、ほいひいだ」
「ミミ口の中がなくなってから、話すようにね」
「ひゃいだ」
なくなってないのに、返事していた
ただ、みんなよろこんでくれているのを見て、せっかく元の世界の情報を、検索することが出来るようになったのだから、色々調べてあげようと思ったのだ




