魔道具作製のための情報収集1
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俺は、ギルドへ向かった
「ナーリヤさん、図書館ってどこにありますか?」
入り口近くで掃除をして、後ろ向きだったナーリヤさんにいきなり質問をした
「うわ、あ、リュウさん、驚かせないでくださいよ、やっぱりなぜ私たちの名前が・・・・」
「驚かせてしまったのはすいません、図書館の場所を聞きたいだけなんですが?」
「そうですか、では私が案内しましょう、今日は、お一人でしょ?もし、英雄様~って出てこられたら大変ですよね、だから、今日は、私が、ついていてあげます」
「え、え、なんで?」
「マスタァー、出かけてきますからカウンタァーお願いしますね」
大きな声で、ノートさんに聞こえるよう言った
「さ、行きましょう」
ナーリヤさんは、俺の腕を抱き締めて歩きだした
「ナーリヤさん、歩きづらくないですか?」
俺が聞くと、したから見上げるように、寂しげな目で
「私とこうして歩くのが嫌なんですか?」
嫌なわけはなかった、ただ、耐性がなかっただけなのだ
「いや、嫌じゃないです、ただ・・・・・・」
「じゃ、じゃあいいでしょ」
ナーリヤさんも耐性があるわけではないのだ、恥ずかしいのは一緒のようだ
俺は、ナーリヤさんに腕に抱きつかれたまま、町のなかを歩いた
図書館に行く途中、いろんな露店が出ていて、覗いてみた
そこは、ブローチなどのアクセサリーを置いていた
やはり女性だ、こういった光り物は好きなんだなと、思いながらもナーリヤさんを見ていると
「ほら、彼氏さんも一緒にみて、選んであげないと駄目だよ」
って、露店のおばちゃんから言われた
ナーリヤさんは、慌てて
「こ、こ、こ、この人は、彼氏じゃないれひゅ」
「いっひゃ~い、ひゃんじゃった」
「大丈夫ですか?ナーリヤさん」
ちょっと涙目で、また可愛らしかったので、少し見つめてしまった
「頼むから店の前でイチャイチャしないでおくれよ」
「イチャイチャなんか、してまひぇん」
「あ~あ、ナーリヤさんまた噛んじゃいましたね」
「落ち着いて、ほら、これなんか可愛くないですか?」
俺は、仔犬の形をした、ブローチ、目のところに何か石が使ってある物を、すすめてみた
石が気になり鑑定を使うと
精霊の雫:1度だけ使用者の身代わりになる
「これ、いくらですか?」
「大銅貨1枚だよ」
「じゃあこれください」
「まいどあり」
俺は、ブローチを受け取り、そのままナーリヤさんに渡した
「そんな、悪いです」
「いや、いつもお世話になってますから、お礼ですよ」
「そ、そうですか?」
ナーリヤさんは、ちょっとうつむき加減で、見上げてきた
(こんなところが可愛いな~)
俺が、こんなこと思っているなんて思ってもないだろうな~と、ナーリヤさんが、ブローチを高々と掲げ嬉しそうに見ている横顔を見ていた
「先進みましょうか?」
「あ、はい、ありがとうございます」
「歩きながら、話をしましょう」
「あ、はい」
「ナーリヤさん、そのブローチに付いている石ですが、精霊の雫って、アイテムですよ」
「ん?それって、かなりレアなアイテムじゃないですか」
「そうなんですか?すいません、それは、知りませんでしたが、効果が、良さそうだし、ナーリヤさん犬好きですよね」
「あ、はい!好きです」
「それ、たまにでいいですからつけてもらえると嬉しいです」
「あ、はい、毎日必ず着けますから」
嬉しそうに、ブローチを見直してから、胸に着けていた
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