ダンジョン攻略6
地下4階に降りてきた
このフロアは、天井がかなり高い、しかも、通路ではなくこの階そのものが部屋となっているが、この階の天井まで何本も柱が立っており、視界は悪い
「ウィード、いい加減に起きて、周囲を警戒してくれ」
とりあえず俺たちは時計回りに、壁沿いを歩きだした
しばらく歩き、角まで来たところで
((ドォォォン))
((ドォォォン))
((ドォォォン))
地響きと轟音かなりだした
「がうぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」
ウィードが、数本先の柱の奥に警戒し、威嚇している
「みんな、警戒して」
「たぶんゴーレムだ」
「マリサは、まだ魔法を唱えないで」
柱の奥から姿が見えたのは、ゴーレムだしかも色が赤い」
俺は、鑑定を使い名前を確認した
ファイヤーゴーレム Lv30
「ファイヤーゴーレムだ、名前の通り火の属性には強いはずだ」
「ゴーレムだから矢も聞かないと思う」
「だから、マリサは水の魔法、ミミは土の魔法、レイは、マリサの後に雷の魔法」
「シルフと、ルーリルはみんなのガードだ」
「ウィード、スピードでゴーレムをかく乱しろ」
俺も魔法の準備に入った、今回も合成魔法で行くつもりだ
ファイヤーゴーレムと言っても、火の属性魔法を放ってはいない物理のみだ
「ウォーターボール」
「サンダーレイン」
「アイアンクラッシュ」
三人の魔法が、タイイングよく入った
そこで俺が
「右手に水を」
右手の周りに水が渦巻き始める
「左手に光を」
左手の周りが輝きだす
「この力を今ひとつに、われの敵を殲滅せんことを」
両手を合わせた
魔法が一つになり、水の玉の中に光が輝いて見える
「フラッシュウォーター」
放たれた魔法は、ゴーレムにそのまま当たっただけだ
「あれ?失敗したかな?」
俺が、戸惑っていると
突然、ゴーレムの中から光が溢れてきた
「この合成の効果が分かった」
「普通なら、光は中にはないっていけない、でも、この魔法はその理を無視して水のように光が、ゴーレムの中に浸透して、内部を光で攻撃したものだ」
今回の魔法のイメージは、ただ光と水を合わせることしかイメージしていなかったため、自分ではっきり効果がわかっていなかったためだ
ゴーレムはそのまま消し飛んだ、アイテムがドロップした
「なんで、このゴーレムのドロップアイテムは、唐辛子なんだ?」
しかもこの唐辛子、粉状の唐辛子なのだ、しかも瓶入り
この時俺は、1つの仮説を立てた
天使は、今度の代理戦争は3回目だと言った
ドロップアイテムは、文明が入ってきている
ダンジョンは、かなり昔から増えることはなく、減少傾向にある
元々天使と悪魔の代理であり、同じスキルが使用されることはないと思われること
そこで、俺が導き出した仮説は
・ダンジョンを作り出すのは、悪魔の代理者しかもそのスキルの一部
・このダンジョンは、前回の代理者が作成したもの
・今回代理者が悪魔側に54名送り込まれているため、かなりのダンジョンが作成される
という仮説にたどり着いた
ただ、なぜダンジョンを作り出す必要があるかについては、理由が全く分からない
今後、悪魔側の代理者に遭遇すれば、その疑問も解消するするのではないかと自己完結させるのであった
俺たちは、その日と翌日このフロアにて、ゴーレムを狩りまくった
理由としては、香辛料などの調味料が、この世界にはほとんどないためだ
全くないわけではない、ただ、ものすごく高価であり、庶民には手が出るものではないのだ
このフロアでのドロップアイテムは
ファイヤーゴーレムは、唐辛子
ウォーターゴーレムは、しょうゆ
ゴーレムは、胡椒
ダークゴーレムは、豆板醤
だった、本当になぜ、こんなドロップアイテムになったのだろう?
俺の考えは、いろいろ想像して、この日の夜寝るのが遅くなってしまった
いつも読んでいただきありがとうございます
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