彼女たちの仕事の報告からこれからについて
仕事を終わらせて、ギルドに入った
「ナーリヤさん、ただいま帰りました」
カウンターにいたナーリヤさんに挨拶をすると
「おかえりなさい、リュウさん」
と挨拶してくれた
((ざわ))
まわりが、その挨拶になぜか反応したが
「仕事の結果を、報告してもいいですか」
と、尋ねると、奥からノートさんが
「おう、じゃあ、俺の部屋に上がってくれ」
といってきたので
俺たちは、3階に上がった
「今回の成果は、どうなんだい」
とノートさんが尋ねてきたので、今回の結果を、すぐに出した
「今回の結果は、なんか普通だな」
と、ノートさんが不思議そうに反応したので
「今回は、彼女たち5人だけで行った成果ですよ」
と答えておいた
「そういいながら、薬草なんかは持ってるんじゃねえか?」
と、聞いてきたので
「薬草は、自分用にいくらか確保してありますよ」
とだけ、答えておいた
「まあ、奴隷の収入は、主人に自動的に入る仕組みになっているから、自分で活動しないとしても、結果お前の収入だからな」
ノートさんから驚きの情報がでてきた
「そうだったんですね、今度、ダンジョンに入りたいのですが、どのあたりにあるのですか?」
ノートさんに尋ねると
「そうだな、ダンジョンはお前の家の近くの西門からでて、そこから南西に進んだあたりに地下ダンジョンの入り口がある」
「ダンジョンの入り口で、ギルドカードを見せれば入ることは可能だ」
「お前のところの嬢ちゃんたちも、お前とパーティ組んでいるから問題ないぜ」
「ただ、食料などは、余裕もって準備しておくことを進めるぜ」
「地下1階から始まるが、地下1階だけならば、当日に帰ってくることも可能だが、地下2階以上下に行くとなると、確実にダンジョン内で、キャンプをする必要がある」
「ダンジョンのマップもあるが、まあ、書いたやつがへたくそで、わかりづらいときている」
「自分で、書くものを買って、マッピングしながら進んでいくほうが効率いいと思うぜ」
「もし、マップを売りたい場合、俺が査定することになる、まともなマップがないから、できればお願いしたいところではあるが」
と、現状について教えてくれた
「今、マップは地下何階まで書いてあるのですか?」
と質問すると
「今あるマップは、地下6階までだ」
「それも、20年以上前に書かれたやつだ」
「今、ここのギルドに所属している冒険者は、お前とおれを除いてD以上のランクのやつはいねえ」
「おれも、ギルドマスターだから、この町を勝手に離れるわけにもいかず、それ以上攻略されない状況にあったんだ」
「では、ノートさん、ギルドマスターの権限で、俺に指名依頼してくれませんか?」
「ダンジョンの地図作成って名目で」
俺が、そのようにお願いすると
「そりゃいい!ぜひともお願いしたい、嬢ちゃんたちのランクも一緒に上がるぜ」
「とりあえず、6階まで地図ができれば、嬢ちゃんたちのランクも少なくともD以上の実力があることが証明された形になる」
「そうすりゃ、嬢ちゃんたちもDランクになってもらえるし、ここの町のギルドも発展してるってほかの冒険者へ宣伝も出来る。」
「じゃあ、すぐにでも依頼を出させてもらおう」
「いつから、ダンジョンに入る?」
「そうですね、ただ書くものが最低でも地下6階でしょ、集めるにも時間がかかると思うんですよね?」
チラッとノートさんの顔を見つつ、あごの下に指をあてて悩んでるふりをしながら
「それさえあれば、明日か明後日から入ってもいいんですけどね」
と、思わせぶりな態度で独り言のようにつぶやいた
「わーーーったよ、こちらで書くものを準備まですればいいんだろ、明日の朝にでも取りに来てくれ」
ノートさんが、苦笑いしながらそう言った
「報酬は・・・成果次第ってことでどうでしょう?」
俺が告げると
「本当に、成果次第でいいのかい?」
「その代わり、最低条件が6階ですから、それ以上下の階に降りていけば、それだけ成果が上がることにありますよね!」
俺が、にこにこしながら話した
「そうか、これは、最低でもDランク以上の冒険者にしか依頼ができなく、なおかつ、地下6階が最低条件の指名依頼となれば、通常金貨60枚でも足りんかもしれんな」
「それが、成果でともなれば、地下7階まで行けば100枚は超えるだろう」
「それでも、仕方がない、よろしく頼む」
ノートさんは深々と頭を下げてきた
「ギルドマスター、任せてください」
ここぞとばかりに、ノートさんとは呼ばずに言った
「では、準備がありますので、また明日の朝来ます」
と、ギルドを後にし、食料など、ダンジョンに潜るための物資を購入して回るのであった




