天然?
いつも読んでいただきありがとうございます
5人の後ろからゴビットさんが顔を出した
「いかがでしょう?作業しやすいようにお揃いの制服みたいなものをご用意いたしました」
今彼女達が着ているのは、どこからどうみてもメイド服である
「可愛いですね!」
俺が、答えると
彼女達5人は全員顔を赤くして下を向き、もじもじし始めた
俺の横にいたノートさんは、彼女達を褒めた俺の顔と彼女達の顔を何度も見直し
「こいつ天然のジゴロか?」
と、突っ込んできた
「なに言ってるんですか、純粋に可愛いじゃないですか、こういうことは、思ったときにちゃんと言わないといけないんですよ」
俺が、答えると
ノートさんが改めて
「お前、わかってないのかよ」
諦めた顔をして、俺を見ていた
「まあ、可愛いのは間違いないでしょ、ゴビットさんその他の服はどうなってますか?」
俺が、訊ねると
「はい、まずはこの服の予備は、それぞれ2着渡してあります、それ以外にも、私服として2着、夜に着る服が3着、下着は上下あわせで5着、あとネグリジェも3着5人とも渡してございます」
「あと、頂いたお金がかなり高額でしたので、化粧品もいくらか渡してございます」
ゴビットさんが、どや顔で答えてきた
「ありがとうございます、そこまで気がまわりませんでした、だからですね、預ける前より更にみんなが可愛くなってるのは!」
俺が、しれーっとした顔で答えていると
ノートさんが
「「やっぱり天然だ」」
と、大きな声で叫んだ
うるさいと思ったからノートさんに「うるさいです」と言ってやろうと、振り返ったらそこには、鬼の形相したナーリヤさんがいた
「・・・ナーリヤ・・さん?」
恐る恐る声をかけると
「あぁん!?」
捲し立てられた
「・・・どうかされたのですか?」
ちょっと引いている顔で、ナーリヤさんを見ながら聞いてみると、自分の顔が怖いことになっていることに気がつき
「あ!なんでもないですよ」
先程までの般・・・怖い顔から満面の笑みに瞬時に変わった
「すいません、お騒がせしまして」
ギルド内から、色々な視線が飛んできているが、それを無視してナーリヤさんに謝り
彼女達達5人に
「じゃあ、家に向かおうか」
と、声をかけた
5人は、更に満面の笑顔で
「「「「「はい!」」」」」
見事にハモった
ノートさんとナーリヤさんに
「今度家に招待しますから、今日はこれで失礼します」
と、ゴビットさんに
「今日は、急にお願いしたのに、ここまで揃えて頂いてありがとうございました」
「では、また」
と、俺達はギルドをあとにするのであった
文面で気になるところや
誤字脱字がありましたら教えて頂けると助かります
よろしくおねがいします