セトシェルのダンジョン攻略 4
すいません。
投稿が一定出来ません。
少しずつですが頑張りますので、よろしくお願いします。
地下11階から地下20階までに出てきたモンスターは、ジラフゴーレムの他には、ゴリラゴーレム。
ゴリラゴーレムは、普通のゴーレムと比べると、頭が少し小さく、まるで筋肉がついているように、胸元が盛り上がっている。
足は短めで、腕が少し長め、基本腕をついた四つん這いで動いているが、通常のゴーレムよりは、スピードがあるくらいである。
更に、モンキーゴーレム。
これは、基本ゴリラゴーレムと一緒にいて、ゴリラゴーレムの子分みたいな感じではあるのだが、ゴリラゴーレムよりもスピードがあり、俊敏性も高いと思われる。
但し、魔法に耐性がなく、威力が弱い魔法でも、かなりのダメージが入ったのである。
いずれにしても、ドロップされたのは、赤、青、白、黄の銅の合金ばかりであった。
「リュウ君、なんかパッとしなくない?」
急に嵐が、今倒し終わったばかりの消える前のゴリラゴーレムを見ながら口にした。
「いきなりなんだ、嵐?、何か刺激を求めていたのか?」
「いや、そうじゃないんだけどね、そろそろほかの悪魔の代理者でも出てくるかなって思ってたんだけどね、ここを見る限り、そうでもなさそうだしさ、あまり以前からあるダンジョンは利用する気が少ないのかなとおもってさ。」
「そうだな、ここのモンスターにレベルはないからな、もしかすると、利用できることを知らないやつも多いかもしれないな。」
「なんでさ、僕はダンジョンがすでにあるのなら少しで深くならないかなと思っただけなのに。」
「まあ、嵐の固有スキルみたいにいきなりコアのところまで行けるわけないだろう。ましてや代理者だってモンスターから殺されることだってあるんだぞ。」
「そっかー、そうだよね。ごめんね、変なこと言ったりして。」
「まあ、気にするな。思ったことが悪いわけじゃないんだからな。」
「でも、それって嵐ってすごいことしてるってことですわよね、ご主人様。」
「確かに、誰にも悟らせずにコアのところまで行くことが出来るってことはすごいことだと思うぞ。」
「そうなのかな、そこまで言われると、照れちゃうよ。」
嵐は、頭をさすられながら、笑顔であったが、少し顔を赤くしていた。
「ご主人様、会話しているところ申し訳ありませんが、ゴリラゴーレムが大量に出てきたよ。」
会話に夢中になっていた俺達に、レイが割って入ってきた。
その先には、ゴリラゴーレムが見えるだけで30体ほど、その周りにはモンキーゴーレムが、それはもう無数にいるのだ。
「すまない、レイ。それじゃあ、サクッと殲滅しようかな。」
「はいです。ただ数が多いですね。」
「そうだな、数が多いからこそみんな注意して戦うこと。いいな。」
「「「「「「「「「はい。」」」」」」」」」
この世界に来てから、向こうでのファンタジーのイメージが、少し変わってきたと思うんだ。
ゴーレムというと、ズングリムックリで、動きが遅いが、凄まじいパワーがあり、弱点をつかない限り再生してしまうというのがイメージだったのだが、この世界では、ゴーレムの体に文字はないし、体の形が様々で、俊敏性があったり、様々な動きをしたりと、初めてジラフゴーレムを見たときには、内心ビックリしていたのだ。
まあ兎に角、目の前に大量のゴーレムが迫ってきているのだ。
まずは、これを倒さないといけない状態だが、ゴリラゴーレムとモンキーゴーレムは、さほど驚異になることはない個体だ。
「まずは、スミレとマリサで前方のモンキーゴーレムを魔法で凪ぎ払え。続いて第2波には、レイとキャサリンで、第3波は、ミミとデービスでたまってきたやつを吹き飛ばして。」
「え~と、なし?」
「いや、シルフとウィード、嵐とルーリルは、飛び出してきたやつを個別撃破で頼む。」
「リュウ君はどうするの?」
「俺は、魔力を圧縮して最後に一気に放つ。ちょっと考えてはいるんだけど、イメージがちょっと固まってなくてな、まあ、ある程度のイメージは固めてあるから、何とかなるとは思うんだけどな。」
「大丈夫ですわ、ご主人様ならやれますわ。」
「ありがとうマリサ。」
「いえ、そ、そんな。」
マリサは、急にお礼を言われたことに照れて下を向いた。
「それじゃあ、早速殲滅開始と行こうか。」
すぐにスミレと、マリサは魔法を放った。
「ファイアボム」
「アイアンニードル」
2人は、連発で魔法を放っていった。
「リュウ様、それでは行きます。」
「ご主人様、私も行きます。」
スミレとマリサの魔法が収まってきたので、レイとキャサリンが動き出した。
「ミキシングアイス」
「ブリザードスパイク」
2人は、次々に向かってくる、モンキーゴーレムを凍らせていき、後ろから来るモンキーゴーレム達の足止めもしていた。
シルフ達が、それでも飛び出してくるモンキーゴーレム達を叩きのめし、残骸がたまっていった。
「師匠、行ってきます。」
「行くだ。」
デービスとミミは、残骸がたまっていたのをみて、飛び出していった。
「行くだ、風の~鎚ぃぃぃぃぃぃ。」
ミミが、風の鎚に魔力を込めて、最大級の突風を叩きつけた。
「ウォーターーーーーー、ジェットォォォォォォ。」
デービスは、凄い勢いで残骸を流してしまった。
俺は、その後ろで、すでに魔法の準備にかかっていた。