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異世界神の座争奪代理戦争  作者: 優竜魁藍(ゆりゅかあ)
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セトシェルのダンジョン攻略 3

久々の投稿になりました。

ちょっとリアルが忙しく、書いている途中に矛盾だらけになってしまい、書き直ししまくってましたら、こんなに時間掛かってしまいました。

これからもよろしくお願いします。

地下11階まで下りてきてすぐに、エンカウントしたのがジラフゴーレムだった。

名前の通り、長い首をしており今目の前にいるジラフゴーレムは、全長4メートル首の長さ3メートル、足から胴体までが1メートルのゴーレムである。

この階から、天井までの高さが、6メートルほどに高くなっていた。

すでにこちらに気が付いており、4本足で立っているゴーレムなので、バランスが良くなっているため、今までの大きな体をしていたゴーレムと違い、素早さが上がっているようだ。

このジラフゴーレム、一番注意する点は、その長い首を使った攻撃であった。

首の根元に支点がついている模様で、そこを中心として首を360度回り続けることが出来るのだ。

石で出来たその首を1メートルほどの高さで、振り回されているため近づくことが難しいのだ。


しゃがみこんで、近づけばいいのではと思うだろうが、しゃがんで近づくと、急に首を止めて、石で出来た足で蹴り上げようとしてくるのだ。

ただし、このジラフゴーレムの弱点は、その首を回しているときは、首の遠心力に耐えるために、足で地面をしっかりと踏ん張っておく必要があり、動けないのだ。

並の冒険者ならば、魔法で倒すことが出来ないため接近戦を挑む必要があるのだが、俺達には問題がないことだった。


「ご主人様、わたくしが倒しますわ。」

「そんなのずるいだ。おでがやるだ。」

「2人で何言ってるんですか?私もリュウ様にいいところ見せたいです。」

「・・・・・ルーリルが」

「いえ、わたくしですわ。」

「おでが。」

「いえ、私が。」

「・・・・・」


「ねえリュウ君、あれ、ほっといていいの?このダンジョンに来てから、争うようにモンスター狩ってるよね。」

「何かあったのか?俺は効率よく行ければいいと思うんだが。」

「リュウ、あの子達昨日誰が1番リュウの役にたつのかっていい争いしてたのよ。」

「みんなそれぞれだろ。全属性使えるようになったと言っても、得意とする属性は違うし、自分でイメージ出来る内容も違うんだから、みんな役にたってるし。みんな好きだぞ。」


俺がそう告げると、スミレと嵐は顔を真っ赤にして下を向いた。

周りを見てみると、俺の言葉が聞こえていたらしく、彼女達は全員顔を真っ赤にして下を向いていた。


「師匠、こんなところで骨抜きにするのはやめてください。ジラフゴーレムが、目の前に迫ってきているんですよ。」

「別に骨抜きにしようとしていたわけじゃないぞ、ただ思っていることを言っただけだ。」

彼女達は、更に顔を真っ赤にした。

あるものは、モジモジしたり、俺の顔を見てから両手を頬にあてて頭を振ったりしていた。


「それが骨抜きにしているんですよ。それじゃあ自分が倒させて頂きます。」

デービスは、無限カバンからトンファーを取り出して、首を振り回しているジラフゴーレムのその頭にピンポイントに上から叩きつけた。

((ガァォォォォン))


頭を床に叩きつけられたジラフゴーレムは、奇妙な音をたてながら、前のめりに倒れこんだ。

倒れこんでしまうと、バランスが悪く簡単には立ち上がることができなくなってしまい、必死に体制を整えようとしていたのだが、デービスは、更に追撃を首に叩きつけた。

このデービスが使っているトンファーは、銃にもなっており弾のサイズも直径4.5センチと大型で、炸裂弾になっている。

勿論魔法の併用もしており、弾毎に違う付与がしてある。

トンファー自体にも、撃ち出した直後に近距離でも問題ないように、防御壁を展開するように作っており、今まさにデービスが、ジラフゴーレムに向けて発射しようとしていた。


((ゴガガガガガ))

今発射した弾には、土と風の魔法が付与されており、弾丸がドリルのように撃ち込まれているのだ。

ジラフゴーレムの首の付け根に、着弾しているのだが、次第に首にヒビが入ってきた。

デービスは、更にもう少し一対のトンファーからも同じ場所に弾丸を撃ち出した。


その弾丸により、ジラフゴーレムはそのまま崩れ去った。

「自分だけでも、倒せるのですからマリサ様達であれば簡単なことですので、そんな競っても、役にたっているかどうかの判断にならないと思いますが。」

デービスが、彼女達にさらっと告げたため、恥ずかしくなったのか、後ろを向いてしまったのだった。


ジラフゴーレムからは、青銅がドロップされた。

今までは、鉄と銅だけでもこれだけ発展していたのだから、青銅まで入ってくれば、セトシェルは更に発展するだろうと思われる。

ただ、しばらくはここに到達できる冒険者がいないだろうから、その発展は、少し先の話となるだろう。

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