セトシェルのダンジョン攻略 1
久々の投稿です。
今回からちょっと書き方を変えてみました。
読んでいただいて、こんな風にしたらいいよ、とか、見やすい、見にくいなどのご意見をいただけたら幸いです。
セトシェルの町を見て回った俺達は、町のことを詳しく見て回るのはダンジョン攻略後にすることを決めて早速ダンジョンへ向かった。
ダンジョンは、町の南南西に位置しており大変冒険者でにぎわっている。
ダンジョンの入り口も並んでおり、しばらく時間がかかりそうである。
「ご主人様、セトシェルのダンジョンは入っていく冒険者が多いだな。」
「そうだな、ミミ。まあ、セトシェルの町の賑わい方を見ていれば、ダンジョンの賑わい方も当然だろうな。」
「リュウ君、フンドの町も同じように発展させないといけないね。」
「嵐、あそこはビューティーが頑張って管理しているからな、参考になりそうなことがあれば、ビューティーに伝えてあげたらいいと思っているんだ。」
「リュウ君、ビューティーさんのことまで考えていたんだね。僕は、ただフンドが発展すればいいとだけ思っていたよ。」
「俺だけで発展するわけはないんだから、みんなで協力しあわないと、未来を見据えた発展は望めないぞ。」
将来俺が管理続けているかもわからないのに、俺がああしろ、こうしろって言い続けて発展しても、それは将来的に危ういと思うんだ。
「ふ~ん、そんなものなのかな?」
「俺は、そんなものじゃないかなと思っているんだ。」
「お、リュウ君そろそろ順番が回ってきそうだよ。」
俺達が話し込んでいたうちに、すでに前に2組のパーティーしかいなくなっていた。
「よし、次のやつ。」
俺達の前のパーティーが確認を受けている。
「今日は、何階まで降りるつもりだ?」
「5階だな。」
「ああ、それ以上降りる力はないわ。」
「よし、気を付けて行けよ。」
前のパーティーは、地下5階まで降りるようだ。
「よし、次のやつ。」
「お!俺達の番だな。」
「お前達、初めてだな。」
「ええ、そうです。」
「今日は、何階まで降りるつもりだ?」
「そうですね少なくとも地下10階よりは下へ行くつもりですが?」
「地下10階だと!お前ふざけているのか、そんなのは、Sランクの冒険者じゃなければ、行けるわけないだろう。」
「それは、大丈夫ですよ。俺はSランクですから。」
「嘘言っているんじゃないよ。ギルドカードを見せてみろ。」
俺は、懐からギルドカードを取り出し、ダンジョンの受付をしている男性に渡した。
「え~と、ランクは・・・・・・・、あーーーーーーーー!」
「間違いなかったでしょう?」
「は、はい、はい、すいませんでした。」
「そんな、気にしないでください。」
「い、いえ、失礼いたしました。リュウ様、いえ、リュウデーメーテール国王陛下。」
受付をしている男性は、すぐに俺の素性がわかったらしい。
((ざわざわ))
さすがに、俺の後ろに待っている冒険者達がざわつき始めた。
「それでは、俺達入っていいですか?」
「は、はい、お気をつけて。」
「ありがとう。」
俺達は、ダンジョンに入っていった。
ダンジョンの内部は、天井まで高さが3メートル位しかなかった。
「ゴーレムが基本的なのに、高さが思ったより低かったな。」
「ご主人様、聞いた話によりますと、地下5階までは大きくてもこの天井ギリギリなものはいないようですわ。」
「そうなのか、しかしこのダンジョンの壁に所々に張り付いて光っているものはなんだ?」
このダンジョンの壁には、光っているものが張り付いているのだ、その光がダンジョン全体を照らしており、先の方まで見渡すことが出来るようになっているのだ。
「それは、光ゴケだってさ、リュウ君。」
「この光ゴケがあるおかげで、このダンジョン内は明るいらしいんだよ。」
「この光ゴケ、栽培出来ないかな?」
「ご主人様、どうしてだ?」
「オブスキュリテダンジョンに使えないかと思ってな。」
「聞くところによりますと、ダンジョンの外に持ち出すと枯れてしまうらしいですわ。」
「それは、温度や湿度が問題なのかな?」
「いえ、ダンジョン内でしか生きられないようです。」
「普通はだろ。」
「あっ、そうでしたわ、ご主人様がしまってしまえば、他のダンジョンにいきなり移動しても変わらないですわね。」
俺は、アイテムストレージに光ゴケを収納した。
量としては、しっかりと根から取れたもので1キロほど採集した。
「それにしても、入っている冒険者が多すぎてまだ一切戦闘出来てないな。」
「そうですね、リュウ様。腕試しも出来そうにありませんね。」
「う~んと、ご主人様、え~と、先を急ぐ。」
「そうだな、さっさと下に降りて、戦闘すればいいか。」
俺達は、急いでダンジョンを降りていった。
地下5階まで多くの冒険者達が戦闘を行っていた。
中には、次のゴーレムが発生するのを待っている冒険者もいたのだ。
俺達は、そんな冒険者達を尻目に地下6階への階段を降りていった。




