表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界神の座争奪代理戦争  作者: 優竜魁藍(ゆりゅかあ)
154/173

クローゼの訓練施設

騎士団の選考が終わり、団長及び副団長たちはレベル上げを行っている最中だった。

当然ながら、団長たちには准男爵ということで、一代限りの貴族にも爵位させた。


ある程度レベルが上がったところで、それぞれが隊長に任命されているものから眷属化を受けさせた。

ただし、最終的に全部で6000人という大人数なので、レベルアップを行うところが少々足りなくなってきていた。


そこで、以前から計画していたクローゼの施設を実際にに作り上げようと思っている。

以前から嵐には、

「リュウ君、いつまで魔力を貯め続けたらいいかな?予定以上に高い塔になってしまうよ。」

とことあるごとに、言われ続けているのだが、それをようやく形にしようと思っている。


「嵐、いるか?」

俺が、嵐を呼んでみたのだが


いきなり後ろから

「なに~?呼んだリュウ君。」

と声をかけられた。


「お前、ダークミストで後ろに隠れていたな。何しようとしてた?」

俺が、嵐に振り向かないまま質問すると


後ろから俺に抱きついてきた。

「こうしたかったから、このところちょっとかまってくれなくて寂しかったんだ。ちょっとくらいいいでしょ~」

ちょっとすねたように言ってきた


「駄目だって言ってないだろう。まあ、それは置いといて。」


「も~う、置いとかないでよ。」


「まあ、抱きついてはいるんだからいいだろ。」


「そうだね、僕としては物足りないところはあるけど満足だよ。」


「ああ、それでクローゼに予定していたダンジョンを作ろうと思うけど大丈夫か?」


「それはもちろん、ただ予定していた階数よりもものすごく多いけど大丈夫?」


「それは構わないさ。」

ということで、俺と嵐はクローゼに向かった。

そのまま、ギルドへ向かい。


「ノートさんいますか?」


「おう、リュウじゃないか、どうした?」


「ええ、以前お話ししていた施設を作りに来ました。魔法で作りますからちょっと揺れるかもしれませんから、伝えておこうと思いまして。」


「ああ、なんかそんなこと言っていたな。おう、わかったぜ。」

ノートさんから了承はもらえたが、以前しっかり説明したときは、あれほどノリノリだったのにとは思ったのだが、作り上げてからもう一度説明すればいいかと思った。


俺と嵐は、2人で建設予定地の敷地に移動した。

「それじゃあ、リュウ君作っちゃうね。」

嵐は、ダンジョン作成を開始した。

((ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ))

嵐を中心として、直径2.5キロほどの塔ができ始めた。

最初の予定では、10階程度の予定だったのだが、長期間魔力を貯め続けた結果。


俺の前にそびえたつ塔は、27階の塔になっていた。

「リュウ君ただいま、やっぱりすごい大きさになっちゃった。よかったかな?」


「ああ、ちょっと大きい気もしないではないけど、まあ、いいんじゃないか。それじゃあ、各階に転移の魔法陣をセッチングしてこよう。」

俺と嵐は、1時間程度で魔法陣の設置を終了させ、クローゼに向かった。


「ノートさん、ちょっと話があるんですが。」


「おう、なんだ?」


「ここではなんなので、マスターの部屋でいいですか?」


「おういいぜ」

俺とノートさんは2人で、ギルドマスターの部屋に向かった。


「で、話って?」


「はい、俺のスキルについてです。俺のスキルに眷属化っていうのがあって、それを受けることにより成長をさらにすることが出来るんです。」


「なんだ、その眷属化っていうのは、う~ん、まあ、よくわからんが、まあ、強くなれるのだろう。で、それが、どうしたんだ?」

ノートさんは、なにかこう引っかかるものがあるのだが、まあ、そういえば、俺が、この町に初めて来たときにとっさに、野盗に襲われて命からがら逃げてきたって言ったのに、俺その翌日に、魔物狩りまくって、ギルドに戻ってきたんだけど、ノートさんは、全然気にしていなかったって言うよりも、俺が言ったことを忘れているかという感じで。

それに、ギルドの運営にしたってそうだ、ギルドマスターが代わりに出ないといけないほど仕事を引き受けて、それを繰り返しているというのは、なんかまぬけ?って感じがする。

もしかしないでもないけど、ノートさんは、おバカなのかと思ってしまう。


俺は、ノートさんと、俺を慕っている個々のギルドの冒険者すべてに眷属化をかけて、出来たばかりのダンジョンへと連れていった。

総勢50名程度だが、塔の1階と2階で戦闘を行ってもらった。


ただし、今回ダンジョンでドロップしたものは、魔石を除いては必ず入り口で回収することを伝えている。

そうしないと、金銀銅もドロップされるのでこの世界の金銀銅の価値がおかしくなってしまうことと、クローゼの人々金銭感覚がおかしくなってしまうと思うからだ。

なので、入るときの荷物チェックと出るときの荷物チェックは必ず受けてもらっている。

塔に門の魔道具を設置して、勝手に入れないようにしてもいる。

イメージクリエイトで、俺の眷族化を受けた人しか開かない扉ってイメージしたら出来てしまったため、誰かが勝手に開けることも出来ないのだ。


他の町の人にも、ノートさんに説明してもらおうと思っていたのだが、

「え~と、まあよくわからんが、なんか強くなれるらしい。」

なんて、言ってたから。

今回他に眷族化を受けていた冒険者に説明をお願いした。


町の人、領主まで含めて全員が俺の眷族化を受けることになった。

1人1人眷族化していくので、1週間ほどかかりはしたものの、全員の眷族化は無事完了した。

クローゼの町のみんなには、塔は5階まででそれ以上は登らないように伝えている。

6階以上は兵士の訓練施設にしているためだ。

兵士については、ドロップは魔石であっても全て回収している。


それでも、クローゼの町の人と騎士団のレベルアップが問題なく出来るようになったことが、なにか言い表せない喜びがあった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ