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異世界神の座争奪代理戦争  作者: 優竜魁藍(ゆりゅかあ)
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騎士団選考試験 2

「皆の者、それでは選考試験2日目を開始したいと思う。今から行う試験は今から20人ごとの隊に分かれて、魔物の討伐に行ってもらう。」

スモールモニコーフが今日も説明を行っていた。


((ざわざわ、ざわざわ、ざわざわ))


「何か質問のある者はいるか?」


「はい、よろしいでしょうか?」

猫人族の女性が質問してきた。


「なんだ?」


「隊の組み合わせは、希望できるのでしょうか?」


「いや、普通騎士団で必ず希望通りになるとは限らないのだから、当然今回も希望は受付ん」


「ほかに質問のあるものは?」


「はい、討伐の場所はどこになりますでしょうか?」

今度は人族の男性が質問してきた。


「場所は、5か所に分かれてもらう。今回は全部で400組あるのだから、約80組ごとの討伐隊になると思ってもらっていいぞ。」


「場所はどこでしょうか?」

同じ人族の男が質問してきた。


「ダンジョンが2か所、森が1か所、山が1か所、坑道が1か所だ。」


「ほかに質問のあるものは?」


「・・・・・・」


「ああ言い忘れていたが、今から分けた隊ごとに、準備費用を渡す。それで必要な物資も準備するのだ。」


「よいか?」


「あの・・・」

メイリーン・ドルトスが手を上げてきた。


「なんだ?」


「討伐隊っていうからには、他の隊と協力してもいいんでしょうか?」


「それは、討伐隊であるから、もちろん可能だ、誰も競争とは言ってないのだからな。」


「わかりました、ありがとうございます。」

メイリーンは、どういう意味でこの試験をしているのかもわかったのかもしれない。

地面に何か書き始めたようだ。


「それでは、今日この会場に入ってくるときに皆のものに配られた紙を確認するのだ。そこに番号が記されていると思うが、その番号20番ごとに班となる。1から20を1班、21から40を2班という感じになる。あそこにあるそれぞれに該当する番号に集まって、すぐに今回限りの役割を決めるのだよいな。では、かかれぃ。」

希望者たちは、自分の該当する番号に分かれていった。

今回の番号は、それぞれ必要になるであろう能力を()()に分けているのであるが、デービスなどの番号は、隊が被らないようにセッティングしているのだ。


今回のメイリーン・ドルトスは番号1を渡している。

第1班はすでにメイリーンが中心となり話を進めていた。

「いいですか、今回の試験は誰かが活躍すればいいというものではありません、今回の趣旨は、どのようにまとまって動くことが出来るかが問題なのです。そこで、すぐに班長を決めて、一緒に動くことにあるであろう、80班の班長でさらに役割を決める必要があるのです。通常討伐隊であれば、攻撃班、衛生班、調理班など様々な班に分かれてくるはずです。そこをまとめれなければ、討伐は不可能でしょう。ですので、他の犯との交渉するために、ここは私、メイリーン・ドルトスがこの班の班長になって、他の犯の確認などをやってきますが、よろしいでしょうか?」

熱く、熱く熱弁を終えたメイリーン・ドルトスに反論するものはいなかった。


メイリーンはすぐに各班に回っていき、各班の班長達を集めだした。

「皆さん集まってもらってすいません、まずそれぞれの班に確認しておきたいのですが、今一緒にいる班の方々は、自分と得意な分野が同じ人ばかりで構成されているのではありませんか?」


それぞれの班長は自分の班のメンバーを思い返していた。

「40班のベルモットといいます。私のいる班はみんな回復魔法が得意なものばかりです。」

周りの班もその状況は、わかっているようだ。

今回の班分けは、2次選考で同じ審査官で確認されていたものたちだ、だから全員戦闘をそれぞれ見てきたのだ、知らないわけがなかった。


「今から紙を回しますから、それぞれの班が何に特化している班なのかを書き出してください。それで、今から必要な準備も手分けしたいと思いますから。」

すでにこの隊は、状況がわかってきたようだ。


この隊は、班長の中から隊長と副隊長を決めるようだ。

ここまで話をまとめてきたのだから、ほとんどの班長が、メイリーン・ドルトスを推してきたため、必然的にメイリーン・ドルトスが隊長、副隊長にカルロスが選出された。


「では、まずは調理班は食材や調理器具などの買い出し、衛生班はポーションなどや包帯などの救命道具、武器に関しては各自で持っているものでいいでしょうから、攻撃部隊になるものは、各自武器の最終確認、あとそれ以外の班は、野営に必要なものを洗い出してその準備です。皆さんかかってください。」

この隊は、すでにまとまり、スモールモニコーフに資金の受け取りに来ていた。


スモールモニコーフが渡したのは、80班分だ。

つまり、各班だけで来た場合資金が多すぎてどうしたらいいのかさえもわからなくなってしまうのだ。


俺のところには、デービスたちは入っていない。他のところは、デービスたちになんとなく誘導するように指示していたのだが、この隊に関しては、もしまとまらないようであれば、俺がなんとなく質問をしようかなと思っていたのだが、余計なことだったみたいだ。


今回の各討伐対象は、森がオークの集落が出来ているようなので、その討伐。

山が、ダークバードという鳥獣系の魔物が住み着いているらしいので、その討伐。

坑道が、デスイーターというミミズを大きくしたような魔物の討伐。

ダンジョンが、各地下1階までのモンスターの討伐だ。


俺が付き添うのが森のオークの討伐だ。

この討伐が実は一番厄介で、俺が大量に連れてきた魔物がほかにもわんさかと繁殖しているのだ、なのでオーク以外とも戦闘する必要があるため、どれだけまとめることが出来るかが一番の解決策となってくるのだ。


今回は、全員転移の魔法陣で移動してもらうことになっているので、馬での進軍は今回はないのである。

メイリーン・ドルトスは、準備が完了したことをスモールモニコーフに報告に行ったので、すぐに森へと移動してもらうのであった。

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