表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界神の座争奪代理戦争  作者: 優竜魁藍(ゆりゅかあ)
150/173

騎士団選考試験 1

今日は、デーメーテールの騎士団の選考試験を行うことになっている。

城の外堀の内側に、騎士団訓練施設は作っておいたので、そこに希望者が集まっている。

しかも、今回採用人数に上限はもうけていない。

ここの施設に入る前に、殺人を犯していないか等の確認はしておいた。


それでも、今希望者だけでざっと20000人はいる状況だ。

この中に、事務方希望者が1500人ほどいるらしい。


事務方選考担当は、ナーリヤ、ターリヤ、ウィキ、マリサの4人に任せている。


こちらは、俺、スモールモニコーフ、アルバ、デニスの4人で行う予定だ。

希望者の中に、デービス、カル、チリン、フーリ、あと妖弧族の錬金術長をしているフーダも紛れ込んでもらっている。

この5人には、不正する人を確認して貰うためだ。

不正した時点で、直ぐに失格とわかるようにステッカーを貼るように伝えている。


「え~、ごほん、皆のものよくぞ集まってくれた、私が宰相のスモールモニコーフだ。今から、早速一時選考に入りたいと思う。今からまず、この町の外周を走ってもらう。ここの入り口にシルフ様がいらっしゃるあの方についていくのだ。あの方がここにゴールされてから、1時間後にゴール出来ていないものは、失格となる。何か質問のあるものはおるか?」


質問は、特におきなかったが、

「あんなチビッ子が走ってから1時間後だろ、余裕だぜ。」など声が聞こえてはいたのだが、

ただ、なんとなく走られても困るので、シルフに先導してもらうのは、俺達の中で、1番小柄なため長距離走るとどうしても遅くなるのだが、シルフが遅いのは俺達の中でだが。

しかし、それは一般人と比べれば速すぎるはずだ、シルフにはおさえて走るようには言ってあるのだが。


((パーン))

シルフが走り出して、すぐにその後ろを希望者がついて走り出したのだ、スタート位置は同じ位置だったのだが、音と同時に走り出したシルフ、参加者が気付いた瞬間にすでに門の外に出ていっていたのだ、


「「「「「「「「「「「「なっ!」」」」」」」」」」」」


希望者は、軽い気持ちで見ていたはずだ、それが一瞬で数メートル離れた位置に走っているのだ、慌ててダッシュで走り出した。


その中で、

「シルフ様張り切りすぎだろ、」

デービスが誰にも気づかれないようにボソッと呟いていた。


俺は速すぎると思ったので、シルフを先回りして注意してきた。


それでも、一般人であればダッシュで走り続けなければいけないことは変わりがないので、希望者はなりふりかまっていられなかった。

デービス達が本気で走ってしまえば、シルフに追い付くなど問題ないのだが、デービス達はあくまでも選考する側だ。

ある程度の速度で流していた。


やはり、不正をしようとするものはいるのだ、人目を盗んで他の門から入っていこうとするものや、他の人を妨害して少しでも脱落者を増やそうとするものなど、ある程度は、デービス達が見つけた時点で背中に脱落って気づかれないうちにステッカーを張り付けていたのだ。


当然ながらシルフが1番に帰った来たのだが、以外にも5分後には最初の完走者が到着した。

彼女の名前は、メイリーン・ドルトス他の国の准男爵の4女で、貴族ではあっても名ばかりの貧乏貴族で、嫁の貰い手もないらしい。

貧乏だったので、小さな頃から自分達で魔物狩りをして、食料調達をしていたらしいのだ。

まあ、これは本人の希望動機書に書いてある内容なのだが、人となりは話してみないとわからない事であるのだが、レベルがないのにこの持久力は凄いと思う。

さすがに、息はあがっているようだけれども。


シルフは、何事もなかったかのように、俺の所まで走ってきて、今俺の膝の上に座っているのだ。


2番目にゴールした人は、ガーディエルという冒険者の女性だった。

何故か女性が1位と2位になってしまったが、3位は、バフィンというこちらも元冒険者の男性だった。

以降は、30位までは男性だったが、制限時間内にゴール出来た希望者は、8000人程は残っていた。

不正した脱落者で、文句を言ってきたものはいたのだが、それぞれの不正内容を説明したところ、顔を青くして去っていった。


「ここに残った、一次合格者達よ、今から2次試験として戦闘能力をみたいと思う。今から40人ずつに分けていく、決して負けたから不合格というわけでもなく、勝ったから合格というわけではない。あくまでも能力の確認であるから、全員3次選考があるということを忘れるな。以上。」

スモールモニコーフが説明したところで、200組に別れてもらった。


4人でバラバラに選考することにしたのだが、それでも50組は見ないといけない計算になる。


まあ、俺が選考する担当の分は、すぐに開始していったのだが、23組目にメイリーン・ドルトスが出てきたのだ、彼女の武器は、槍を使っているようだ。

荒削りではあるものの、槍の長所を生かし、中距離から相手を無力化していっているようだ。

選考の意味合いもよくわかっているようで、極力相手を傷つけずに無力化を図っていっていた。

後1人、目についたのは最終組にいた男性で、名前をカルロスという傭兵ということだ。

目についたのは、この2人だけだったのだが、他の組は、やはりガーディエルとバフィンくらいのものだったらしいのだ。


「今日の選考は、終了だ。今日諸君らは、もし騎士団に入った場合に、住むことになる寮に泊まってもらう。食事もこちらで準備させてもらうから、気がねなく休んでくれ。以上だ。」

スモールモニコーフの説明が終わり、スモールモニコーフの私兵達に案内されて、希望者達は宿舎に入っていった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ