報告のために帰還
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ギルドに戻った俺は受付に行った
「ナーリヤさん、仕事の報告をしたいんですが?」
「え?よく私がナーリヤってわかりましたね!」
鑑定を使用したままにしていたのを忘れて、何も気にせず言ってしまった
「ターリヤが朝いたから、そのままいると思って声をかける人も多いのに!」
「理由としては、ナーリヤさんが動物好きで、ターリヤさんは興味はあるけどちょっと怖がっているんじゃないですか?」
夕べと朝のそれぞれの反応を見て覚えていたことを話してみた
「ナーリヤさん、ウィードを見ている瞳が、キラキラしてますよ」
「う、」
ナーリヤさんは、顔を赤くして下を向いてしまった
「ごめんなさい、そんなに恥ずかしがるとは思ってなくて」
「いえ、いいんですよ、ほんのちょっと見ただけで、そこまで記憶してあるのは驚きです」
「で、仕事の報告いいですか?
「あ、ごめんなさい」
「では、受注した仕事の成果を出してもらっていいですか」
「討伐は、まだ完了してないようですね」
「いえ?終わってますよ」
「ただ、ここに出すにはスペースが足りないんですが」
俺は、にこにこしながらそう答えた
「え?でも何も今持ってませんよね」
「できれば、ほかの人がいない場所で出したいのですが」
俺は、小声でお願いした
奥から、ノートさんがでてきて
「俺の部屋に案内してくれ」
「あ、はい」
「それでは、3階に上がってください」
ナーリヤさんからそう告げられたら。
「「「「え?」」」
ギルド内に何人かいた冒険者らしき人が、ざわざわと騒ぎ出した
「なんであいつ、そんな扱いを受けているんだ」
「貴族かなんかじゃないのか?」
など、通常では考えられないことなのか、注目を集めてしまった
そんな周りの視線を気にすることなく
俺は、3階へと上がった