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異世界神の座争奪代理戦争  作者: 優竜魁藍(ゆりゅかあ)
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この国のために?

コマンドルはあっという間に食料がつきてしまったらしく、すぐに降伏してきたのですが、この世界に基本死罪は存在しません。悪人が殺されても誰も罪に問われないのですが、全ての罪人は、奴隷となることになっているのです。

まあ今回は、領主だったドールは奴隷として一生鉱山労働、それ以外のコマンドルの金持ち連中は、「自分はなにもしていない、なにも頼んでない」と言っていたのですが、身分を確認するためのあの玉、あれ正確には真実の玉っていうらしいんです。

やましいことがあったり、嘘をついていたり、悪いことをしていたら反応するらしいのですが

まあ、反応しまくったわけです。

コマンドルの兵士の半分が、金持ち達の私兵で近くの村から人々を拐ってくれば、兵士の数も足りるだろうとドールに入れ知恵していたのも、金持ち達だったのです。

ドールも元は側近と呼べる人はいたのですが、ドールが建国すると考えていた時点で、ドールの元を去っていたらしいのです。

まあ金持ち連中は、向日30年間ファン・デ・ノヴァの港町で奴隷としての肉体労働になっています。

女性で、どうしても肉体労働が嫌だって人については、花街で働くか、何でもありの奴隷となるかを選んでもらったのです。

資産については、全て没収しましたので、コマンドルの領主は今選んでもらっている最中です。

移住者で希望者を募って、城の勤務をしている人がかなりの人数いるのですが、この中で事務方でいい人が何人かいるらしいので選んでる最中らしいです。

スモールモニコーフさんから話があるまで待っていればいいでしょう。


あと、財政担当のウィキさんから提案があり

「アイセルモンデとファン・デ・ノヴァの間のわずかですが、海に面しているところがありますので、そこに港町を建設したいと考えておりますが、リュウ様いかがでしょうか?」

とのことだった。

確かに港としては、ファン・デ・ノヴァを利用するしかなかったので、そこについては全面的に任せておいた。

まあ、今国の税収は当然右肩上がりなのだが、貯蓄があるわけではなかったので、俺の手持ちから黒貨を10000枚出しておいたのだが、他の国家予算30年間分くらいはあるとのことなので、しばらくは新規に事業してもらっても問題はなかった。


まあ、久々にビジェティエに行くのもいいかなと思っていた。

気軽に行かせてはもらえそうにはないけどね。


まあそれでも、今回東のアイセルモンデからお誘いの手紙が来た。

遊びに来ないか?と、なにも飾りもしないそのままの手紙だった。

噂に聞くと、アイセルモンデの現国王も冒険者出身だったらしく、すごい酒好きとのこと。

この間贈っておいた、ブランデーを大変気に入っているらしいとのことだ。

この世界今までは、ミード、ワイン位しかまともにお酒と呼べる代物はなく、酒場に置いてあった酒といわれていたものは、何とか発酵してアルコール成分で出来上がった程度のものだったのだ。

ワインも原種のままブドウを使っているものなので、糖度が低く味気ないものではあったのだ。


今回折角お誘い頂いたので、他の国も合わせて訪問しようかと考えているのだ。

今回手紙を持ってきた大使に、一晩泊まってもらいビールを振る舞って、手紙と合わせてりんごのシャンパンを贈っておいた。

開ける時に気を付けるようには、大使に伝えておいたのだが、それを聞かずに開けそうな気はしている。


その前にこの国に特産物を作る必要があった。

スネアーズではマヨネーズがすでに特産になりつつあった。

まあ、全然似ていないまがい物だらけなのだが、活気がでてきていることについては、いいことなのだろうと思っている。

ゴビットさんのところのパッケージには、スネアーズ王家御用達って書いてあるから、全く違うものっていうのはすぐにわかることだ。もし、パッケージまで真似してしまう商人が出てきた場合、犯罪者になるのでそこまでの危険を犯してまでって人は出てこないのだ。


まあ、他に案はあるのだが、ここの川を拡張した時についに見つけたのだ。

それは、米だ。

この世界は、麦の流通はある。

パンや伸ばして焼いたものはあったのだが、パスタやうどん、米の料理は存在してなかった。

今回見つけた米も、川の横にひっそりと生えており、食べ物という認識がなかったらしい。

マリサやレイなどに聞いてみたのだが、知らないということだった。

ただ野生の米なので、量が少ないのだ、これは農業をするしかないと考えていた。稲作だ!

そこで川の向こう側に、水路を作って水田を作ってみた。

土の魔法を使えばすぐに水田にすることができたのだが、まずはこの種もみの選別から行わないといけない。

塩で飽和状態した水の中に漬け込む、すると中が空洞のものや、比重の軽いものが上に浮いてくるのだ、状態の良いものだけを今度は網で作った袋にいれて真水に浸け直す、まあ塩を抜かないと塩害が起こってしまう可能性があるから、これは当たり前かと思う。

次に苗代を作りたいと思うので、自分で木を加工して苗代用の箱を作った。

ちゃんと下側に、小さな穴がたくさん開けており、水通りも悪くないように作っておいた。

土の魔法で作っておいた養分を含ませた土を均等に詰め込み、その上から種もみを乗せていくのだが、昔実家で苗代から作っていた記憶があって、上に種もみを入れてレバーを回転させると、均等に敷き詰めてくれる道具があったので、それをイメージクリエイトで作成しておいた。

嵐も小さな時に田植えはしたことがあったのだが、最初から行う流れも見たことがなかったので、周りから俺のしていることをじ~と見ているのだ。

種もみを箱に並べ終わったら、さらに上から土を軽くかけていく。

その苗の箱に水をかけて、並べていく。

その上に直射日光が当たらないように、シートをかけていく。

これで数日待つ必要があるのだが、そこは魔法の世界、土と木の魔法で生育を早めるようにしておいた。

それでも、翌日になってしまうとは思っている。


翌日、シートをはがしてみるとそこにはすでに田植えできるサイズの苗が出来上がっていた。

まあ、この方法で苗を作成できるのはそんなに多くないかもしれないが、確立できれば飢饉などに困らなくてすむかもしれないのだ。

すでに水田は、いつでも田植えが出来るようにしておいたので、早速手植えをしていった。

まあ、魔道具の田植え機やトラクター、刈り取り機や脱穀機は作成は終わっているのだが、久々にやりたくなったので手植えを行っていった。

みんなも横一列に並んで、田植えを行っていった。

さすがに中腰で植え続けたもので、少し腰がいたかったが、やりきった感がみんなを笑顔にしていた。

この後もちろん水田にも、生育を早めるように魔法をかけておいた。


それでも、2週間ほど時間はかかったのだが、無事収穫出来るようになったのだ。

収穫も今回については、手で行った。

少しは、食べる分にまわしたのだが、ほとんどは次の種もみとした。

脱穀機と精米機は、使用して無事米が出来上がった。

それを土鍋で炊き上げてみんなで食べてみた。


う~ん、このモチモチした感じ、やっぱり日本人だなっと改めて思ったのだが、周りを見てみると、不思議そうに食べている人もいれば、スモールモニコーフさんはがっついて食べていた。

それでも、みんな気に入ってくれたみたいで、


「ご主人様、わたくしこんな美味しいもの知りませんでしたわ」

と、マリサが目を輝かせて喜んでいた。


「これを、この国の特産物にしたいと思うから、農家の人々に伝えてほしいのだけれども」

俺が伝えると


スモールモニコーフさんが、

「それは、こちらでやっておきます。王がしておられたのを近くで拝見しておりましたので、伝えるかとは出来るかと」


「ああ、ただ今回は魔法で生育を早めたからもっと時間はかかるからその辺は、注意しといてね」

俺がそのように伝えて、もう一度稲作を連作で行ったのだった


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