ファン・デ・ノヴァへの反撃 2
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王都に足を踏み入れた俺達は城を目指していた。
町の中にいる住民も外にいた住民と同じく、目に生命が感じられない状態だった
しかしながらその動きは決して早いものではなく、道をふさぐように立っているわけでもない。店の中から出てきたり、路地から出て来たり馬車で急いで走っていれば追い付いてくることはなく特に問題にならなかった。
住民以外で攻撃してくるものはもちろんいる、王都に残っている兵士はもちろんいるのだが、王城の方にいるのだろう、城の方から町に向かって投石機による砲撃があっている。住民はむしろその攻撃を受けてけがをしていたり、家が破壊されている。
王城からの砲撃は、町の被害は考えていないようだ。
偶に魔法が飛んでくるものもあるが、直線的な魔法のため避けているのであるが、その魔法がさらに住民の被害を加速しているのだ。
それでも俺達はまっすぐに王城を目指した。
さすがに、王城の入り口に差し掛かると、兵士が固まって配置されていた
「あの侵略者どもを駆逐せよ」
王城の兵士からそのように発せられたが
「そっちのほうが先に侵略してきたんですわ、反撃されたからといって侵略者扱いするとは、戦争をご存じありませんの?」
マリサが大きな声で文句を言い返していたが、兵士にその声は届いてなく馬に乗った兵士たちが攻撃を開始してきた
この兵士どもは容赦する必要がないと思い、俺は両手にデザートイーグルを構え攻撃していった。ただ、殲滅するわけではなく、前をふさいでいる兵士だけを攻撃していったのだ
城の入り口の到達するとそこで俺達は、馬車から飛び降りた
馬車はペガサスに飛んでフンドまで移動するように言っておいたため、すぐに離脱したのだ。
「みんなここから気を引き締めていかないといけないぞ」
俺は、自分ならば最大戦力となる兵士は近くに配置すると思うからだ
扉を潜ると予想通り、そこには3人の兵士がいた
その兵士達は、今までの兵士と違いそれぞれ独特の装備をしていた
1人目は、漆黒の全身鎧で、ロングスピアを装備している。顔は見えないため目の状態は見てとれない。
2人目は、真っ赤なローブを纏って、ショートソードを装備している男性。やはり目に生気が感じられない
3人目は、紫のフード付きのマントで、腕輪をかなりの数着けている。この男性は、目に生気が感じられる。
「かっかっか、よくここまで来たな。誉めてやろう。」
紫のフードの男は、高らかに声を上げた。
「お前は、王か?」
俺は、違うとは思っているが一応確認してみた
「は?あんな役立たずなんかと一緒にしてもらってはこまるわ、ああ役立たずではないな、我輩に利用される傀儡としては役にたっているな」
男は、意気揚々と自分が絶対であるかのように言った
「お前を倒せばこの国は正常に戻るということだな」
「はっ、ここにいるのはこの王国最強の騎士2人だそ、お前達なんかに倒せるわけがないだろ」
ルーリルが腕に雷の魔法を纏わせて2人の騎士に叩きつけた
2人の騎士は、そのまま後方に吹き飛んでいった
それを見ていたフードの男は、慌てたように
「な?何故だ、何故だ、何故だ、何故だ~、我輩の計画は完璧だったはずだ、何故お前達みたいなやつにやられないといけないんだ。この魔道具があればどんなやつでも操ることが出来るはずなのに~、なんでお前達は操られないし、我輩の邪魔をするんだ~」
フードの男は、必死だった
「お前が見捨てたはずのフンドを栄えてきたからって、俺から奪おうとするからだ」
「我輩は、全てを手に入れる資格が、いや、全ては我輩の物なのだ。それを返してもらうのは当たり前だろう」
すでに、普通じゃないと思った
「なにもお前の物なんかこの世界にない!俺のものを横取りしようとした罰だ。」
俺は、覇者の剣を抜きフードの男に迫った
「なっ・・・」
すでに、声を発し始めたところで、首から上下2つに別れた
その瞬間、この周りに漂っていた闇の波動が消え去った
「ご主人様、これで問題なくなりましたわね」
マリサがにこやかに俺の顔を見ながら言ってきた
「いや、これからまだ問題が残っているぞ」
俺の言葉にみんなは不思議そうに見ているのだった
子供が勉強出来なくて、ついつい大きな声で怒ってしまいます。自分の喉を痛めてしまって。ちょっと辛いです