今後に向けて
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ファン・デ・ノヴァ軍を退けた日から1週間が過ぎた頃、俺はファン・デ・ノヴァ軍がまた戦争を仕掛けてくる可能性について考えた
「みんな、俺はまたファン・デ・ノヴァ軍が攻撃してくると思っているんだが、みんなはどう思う?」
「そうですわね、私もそう思いますわ」
「そ~ね~、来るんじゃない~、わ・た・しもそう思うわ」
「ってなんでビューティーがここにいるんだよ」
いつもの間にかビューティーとアシュが部屋の中に入ってきていた
「え?なんとなく~」
「そうじゃないでしょ、頼みごとがありまくりで、お願いにきまくりなんですよ」
「頼み事?」
「そうなのよ~、服の店をするのはいいんだけど~、布地が足りないのよ~、どっかに行ったときに仕入れてきてくれない~?」
「それは、フリードさんに頼んだらいいだろ」
俺は呆れた顔をして言い放った
「それは~頼んでいるのよ~、でも、リュウ様の行くところで必ず取引するわけじゃないから~、リュウ様にもお願いしたいな~と」
そのぐらいならいいかと思い、話を元に戻していくのだが
「まあ、それでファン・デ・ノヴァ軍はサイド攻撃してくる可能性は高いよな」
「え~と、高いと、う~ん、思う」
「でもね、リュウ君すぐにはないと思うよ。かなりの兵隊が死んでしまったんだから、前以上の軍隊を準備しないと無理でしょ」
「そうだな嵐、俺もそう思うよ。だからな、今度はこっちから王都に反撃してみようと思うんだ。向こうから宣戦布告してきたんだから、こっちから攻めていってもいいはずだろ。少数精鋭でって、つまり今まで通りのメンバーで王都に反撃を仕掛けようと思うんだが」
俺は、この間のゾンビのように兵士が再度起き上がってきていたのは、なにか魔道具のようなものを使用しているのではないかと思っていて、その魔道具が再度使用するためには、時間がかかるのではないかとも推測しているのだ。
そこで、反対にその暇を与えないようにするためにも反撃に出ることを考えたのだ。それと、ファン・デ・ノヴァの王は、兵士を捨て駒のようにしか使っていないとも考えられ、自分の利益にならないことであればすぐに切り捨ててしまうのではないかとも思っている
このまま見過ごしていれば、近くの国に攻め込んでいく可能性だってあるのだから、それを阻止するためにも今の王を撃ち滅ぼすことが必要とも考えているのだ。
「僕はそれでいいと思うよ。」
「わたくしも、それでいいとおもいますわ」
「師匠、自分もつれていってほしいであります」
デービスが言ってきたのだ
「もちろん、デービスもつれていく予定だ。もう少し、成長して任せることが出来るようになったら、この町か、今度クローゼに作る予定の施設を任せたいと思っているから、頑張ってくれ」
デービスは、その言葉を聞くと涙を流している
「ししょ~う、う、うれいしです。ぐす、そんな自分のこと考えてくれていたなんて、ぐす、自分、頑張るっす。これからもよろしくお願いしますっす」
泣きながら俺に抱きついてきた
「デービス、喜ぶのはいいが、鼻を拭け、今、顔がすごいことになっているぞ、だから、その顔を俺の服に近づけるな~」
鼻水も流し放題なのに、その顔を俺の服に引っ付けてきているので、俺の服の一部がベタベタになっていたのだった
翌日には、ビューティーとアシュに町のことを任せて、ファン・デ・ノヴァの王都に向かったのだった