助けた村人達のこれから 3
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それから1か月近くは、鉱山のドワーフについて行ったり、デービスや冒険者のレベル上げに付き合ったりしながら過ごした。
ドワーフは、取ってきた鉱石から金属を採取するために、工房を作成して工房内で作業するものと、鉱山で採掘するものに分かれてきた。工房にこもって金属を錬成も始めたようだ、ドワーフの工房がすでに看板を下げて営業を始めれるようになっているみたいだ。
冒険者になったものや、外からやってきた冒険者が中に入っていくのを見られるようになってきた。
それに伴って、この町に現在ギルド以外で営業している宿屋がないため、宿泊する場所が不足してきたのだ
「え~わ・た・し、ここでも~宿屋~、始めようかな!」
ビューティーが、突然俺にそうきりだしてきた
「いいんじゃないか、一応宿屋用の建物も準備してあるぞ」
俺はビューティーを門のところから入って少ししたところにある建物まで案内した
「あ~ら~、いい建物じゃない~、でもこの建物食堂の場所とは別にある、このスペースはなんなの~?」
この宿屋は、宿と食堂以外に更に店舗のスペースを作ってあるのだ
「このスペースは、商店のスペースだよ。何か売るものがあれば売ってみるといいよ」
俺が、なんとなく作っておいたスペースだったのだが
「え~いいの~、わ・た・し自分で作った服を売ってみたかったの~。今着ている服も自分で作ったの~。」
奇抜な服を着ているから、恐らくはそうじゃないかなとは思っていたのだが、そんな服売ったところで誰か買う人がいるのかと心配になるのだが
そんなことを心配していると
「アシュが着まくっている服も、カズユキオーナーが作りまくったんですよ」
「も~、ビューティーて読んでよね~。それと、正しくはカーズ・ユキだ・か・ら、名前だけで呼ぶのなら~、カーズね!」
これには俺だけではなく、みんなも驚いたようだ。しかも家名があるっていうことは、ビューティーも貴族出身ということだ。しかし、名前がわかったのだが、ビューティーが男か女なのかが判断がつかなかったことは変わらなかった
「ね~え、どう思う~?私が作った服~、結構自信はあるのよ~」
ビューティーが着ている服だけを見ていれば、勧められたものではないが、アシュが着ている服は、可愛らしく、誰が見ても満足いくのではないかと思えるのだ
「アシュの着ている服は、いいな」
そのまま感想を言ってみたのだが
「最初~、アシュちゃんからも言われたのよね~、その服じゃ着れないって~。それでアシュちゃんに、聞いて希望に会わせて作ったのよ~」
やはりビューティーの感性ではなかったようだ
「希望に合わせて服を作るようにしたらいいんじゃないか、アシュが着ている服やビューティーが着ている服を何着か飾って、オーダーメイド致しますって」
俺が、ビューティーの能力を活かすことが出来ると思われる案を伝えてみたのだが
「それいいわね~、いただき~、でも~、服を飾るのって何かないかしら~」
ビューティーは、悩んでいるようだが
「ビューティー、俺にいい考えがある」
俺は、元の世界では当たり前にあった、マネキンを造り出すことにした、まず、タブレットでどういうマネキンがあるのかを確認してから、
「イメージクリエイト」
早速、創造してビューティーの前に、10体造り出した
それから店舗の表側の壁を小さなガラス窓しか作っていなかったのを、建物に手をかざし土の魔法を使用して、大きなガラス張りに作り替えた
「これいいわ~、飾った服がいつでも外から見ることが出来るのね~、でも、これだと宿屋のスタッフが足りないわ~、何とかしないと~」
「それは、ギルドで募集したらいいだろう、必要であれば資金は貸すから奴隷でも購入するか?」
「そうね~、とりあえずギルドで募集するわ~、どうしても応募者がいなければ~、奴隷も考えるわ~」
「とりあえず必要な物品を確認してくれ、食材はギルドで購入するようにして、ベッドなんかはある程度俺の方で準備しよう」
「ありがとう~、それじゃあ急いで確認するわね~」
ビューティーは店内に走って向かっていったが、アシュはそのまま残っていた
「アシュ、君は確認手伝わなくていいのか?暫くの間は手伝うのだろう」
「まあ、暫くはそのつもりでありまくるけど、せっかくリュウ様に眷族になれたのですから、え~と・・・」
アシュは、両手を太ももの間にはさんで、下を向いてモジモジしている
「まあ、暫くはダンジョンに行ってレベル上げもしないとな、町の状況がある程度落ち着くまでは、まだ旅には出ないからみんなと一緒に頑張るんだぞ」
と、アシュの頭をポンポンと軽く叩いて俺は、その場を去っていった
アシュは、その頭を押さえて、顔を真っ赤にさせていたのだった
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