次の町へ向けて
今日はちょっと短めです
ファン・デ・ノヴァのフンドを出発した俺達は、南西に向かって移動していた
フンドのギルドで情報を仕入れて、次の町のコマンドルへ向かうことにしたのだ
ただギルドの情報では、このコマンドルは非常に貧しいものが多くスラム街と一般の人との町が別に区切られている町らしい。一般の人でも立ち行かなくなればスラム街落ちするような仕組みがあるらしい
俺は、コマンドルにまっすぐに向かわずに、近くの村などを探しながら進もうかと考えた
理由としては、フンドの町のように管理する大きさが大きくなっても、それを管理する人がいない状況では、せっかく手に入れても後が大変になるからだというのが1つの理由と、クローゼの町の人の眷属化を進める前に、もう少し仲間を増やしておきたいと考えたからだ
町でスラム街があるのならば、町が嫌になって近くの村に移り住んだものがいると考えたのだ、その中には、俺の想像だが誠実な人が含まれていると思われたため、その人を眷属化をすればいいのではないかと考えたからだ
誠実な人なのに、生活出来ないようになってスラム落ちしてしまうのは、あまりにかわいそうと思ってもいるのであり、俺の人材不足をクリアするのに、絶好の機会と思うわけですよ
人材登用については、何人いても困りはしないわけで、いい人に出逢えれば、出逢えただけ登用したいと思うわけです
「リュウ様何を考えているのですか?」
「ああ、キャサリン、フンドの町での経験でな人が足りないなと思ったんだ、それでなリーリアさんの情報では、コマンドルで生活できなくて、近くの村に逃げ出している人もいるらしいから、そういった人のなかで、誠実そうな人を登用しようと思ってさ」
「そうだったのですね、色々な人がいると思いますが、どういった感じの人を探しましょうか?」
「誠実な人であればいいかなと思うが」
「ただそういう範囲は広すぎて探すのが大変です。こういった技能もちとか、なにかスキルを絞って探すべきだと思います」
「そうですわ、キャサリンの言うとおりですわ、相手もどんなことをするかわからないのに、登用を希望する人はいませんわ」
「そういうものかな、それじゃあ、どういった人がいいだろうか?」
「おでは、各屋敷の執事やメイドなんかいいと思うだ」
「う~んと、裁縫?」
「私は、庭木や畑の管理できる人がいいと思います」
「わたくしは、リーリアさんに任せてきた、町の管理ができる人がいいと思いますわ」
「はい、はい、はい、僕は、面白い人がいいと思うよ」
「ルーリルは、何かあるか?」
「・・・・・し、しど、指導」
「指導?」
「・・・・・で、でき、で、出来る人」
「ああ、指導が出来る人か、そうだな、それもありだな、クローゼの町にダンジョンが出来上がったら、引率する人が必要になるからな」
「それでどうしますの?」
「そうだな、まあみんなにない技能の人を探してみようかな」
「わたくし達にない技能ですか?」
「そうだな・・・例えば裁縫が得意な人とか、ルーリルが言っていたように指導が得意な人とか、商談が得意な人とか、かな」
「指導が得意な人であれば、文字の読み書きや計算ができる人がよろしいかと思いますわ。戦闘の指導であれば、妖狐族に教えさせるとよろしいと思いますわ」
「そうだな、それじゃあそうしようか」
俺達は、登用する人について話しながら、町へと続く街道を外れていった