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異世界神の座争奪代理戦争  作者: 優竜魁藍(ゆりゅかあ)
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フンド郊外のダンジョン攻略 8

いつも読んでいただきありがとうございます

「よし、それじゃあ地下6階に向かおうか」


地下5階で、キャンプをした俺達は、すぐに地下6階へと向かうことにした


「ご主人様、1つ聞いてもよろしいですの?」


「ああ、なんだ?」


「浅いダンジョンには、代理者がいなかったのです?」


「ああ、そうなんだ、ボスの部屋は大変だったんだが、代理者は見つからなかったな」

マリサに聞かれたように、代理者が浅いダンジョンにいるだろうと予想してはいたのだが、その代理者が見当たらなかったので、こちらのダンジョンに向かう際に、ちょっと心配になってしまってスピードを落としたつもりでいたのに、みんなからするとかなりのスピードで走っていたらしい。え?ちょっとの心配じゃない?いやいや、ちょっとだよ!


「では、こちらのダンジョンにいる可能性が高いのですわね」


「まあ、そういうことになるだろうな」


「だから、ご主人様はこちらに急いできたでありんすよ」

チリンが、ニヤニヤしながらマリサに伝えていた

そのチリンの顔を見たマリサは、とてもうれしかったのだろう、顔を真っ赤にしながら下を向いていた


「そんな、急いではないぞ」


「そんなことはないでありんす、みんな必死でついていくのが精いっぱいで・・・・ぐっ」

喋っている途中のチリンの頭に、拳骨を落とした。言われて非常に恥ずかしかったのだ。


「痛いでありんす」


「チリンが余計なことを言うからだろう」


「本当のことを言っただけでありんす」


「それでも、余計なことは余計なことだ」


「まあまあ二人とも、ケンカしなくてもいいじゃないか、僕たちは無事だった、代理者は見つかっていないそれだけなんだから」

嵐に仲裁されるなんて思ってもみなかった


地下6階を進んでいると、見た目が大きな闘牛のブラックバイソンが出できた


ブラックバイソン:Lv57


「やはり、浅いダンジョンに比べて少しレベルが低いな」


「レベルが低くとも、数が出てくると厄介ですわ」


「まあ、昨日の地下5階がそうだったな」

実際に、嵐の姿が見えた時には焦ってしまって、つい魔法を放つ際にいつも以上に魔力を込めてしまったことを覚えている


「今確認できているブラックバイソンは、5頭ほどですだ」


「それじゃあ、チリンとルーリルで倒してきてくれ、他のみんなは周りにほかのモンスターがいないか気を付けておくように」


「あちしですね、頑張るでありんす」


ルーリルはいち早く飛び出していき、まずは1頭ダブルドリルスピアで突き上げた。

そして、そのまま反対側で別の1頭を突き刺し、どちらも回転させて吹き飛ばした


「・・・・・2」


「は、早いでありんす・・・・」


ルーリルは、吹き飛ばしたうちの1頭をそのまま追いかけて、その先にいる別の1頭を吹き飛ばしたブラックバイソンごと突き刺した


「・・・・・3」


更にルーリルは、ダブルドリルスピアに闇の魔法を纏わせて、ダブルドリルスピアを横に振った

すると、ダブルドリルスピアから黒い影が、2頭のブラックバイソンに絡まり、ルーリルに向かって飛んでいった。ルーリルは、そのままダブルドリルスピアで突き刺した。


「・・・・・5」


チリンは何もすることなく、戦闘を終えたのだった


「え?え?なんででありんすか?」

チリンは、何事かわからないまま戦闘を終えたので、どう反応していいかさえわからない状況だった


俺は、今までのルーリルではありえない戦闘だったので戸惑っていた


「ルーリルどうしたんですの?ご主人様から2人でって言われましたのに」


ルーリルがチリンをにらみつけて

「・・・・・負けられない」


「なんでですの?仲よくすればよろしくて?」


「・・・・・獣人」


今のルーリルの一言でどうしてかが俺にはわかった

俺は、後ろからルーリルを抱きしめて、鎧の上からではあるが、耳元でこう囁いた


「大丈夫、ルーリルはルーリルだから好きなんだよ」


ルーリルは全身鎧で顔も隠れて見えづらいが、今のルーリルは顔を真っ赤にしていることは、すぐにわかった


「どうしたのですご主人様?なんでルーリルはこう1人で先行したんですの?」


「ああそれはだな、チリンがパーティーに入るまでは、獣人はチリンだけだっただろ、それなのに唯一自分だけだったのに、他の獣人が入ってきたから、自分の居場所がなくなるんじゃないかと思ったというわけだ。だから、自分はチリンよりも優れているんだということをわからせようとしたんだ」


ルーリルは今この場を逃げ出したい気持ちでいっぱいだろうが、俺が後ろから抱き着いたままでいるので、逃げ出すことも出来なくて、さらに顔を真っ赤にしている状況だった


「そうだったのでありんすか、あちしらは、他の皆さんには劣っているでありんす、それなのにルーリルさんに代われるとも思ってないでありんすよ。通常は、コモンズの屋敷を守っていくだけで精いっぱいでありんす。ご主人様には、今回は緊急だから手伝うように言われたでありんす。ここが終わったら、またコモンズに戻るでありんす」


チリンは、今回人数が必要だったことを説明を受けており、終わったらまたコモンズのダンジョンでレベル上げをするように指示を受けていたのである


「・・・・・ごめん」


ルーリルはこれからチリンがずっと一緒に旅をするものだと思っていたらしく、自分が上だということを示さないといけないと思い込んでいたのだった





これからも読んでください

誤字脱字などありましたら教えてください

まとめて修正したいと思います

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