フンド郊外のダンジョン攻略 3
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翌日地下2階に降りてきた俺達の目の前には、大きな門があった
「本当に浅いダンジョンだな」
「あちしは、屋敷以外の他のダンジョンを知らないでありんすから、こんなに少ない階層のダンジョンは、他になかったでありんすか?」
「ああ、今までの少ない階層でも、・・・いや、あそこの野良ダンジョンも少なかったな、まあそことあまり変わらないかな」
「それでも、少ないことには変わりないでありんすな」
「まあ、そうだな」
「はやく、入ってみたいでありんす」
「ああ、入ろう」
((ゴゴゴゴゴゴ))
轟音とともに扉が開いていく
「ごくっ」
チリンの喉の音が聞こえてきた
「今までがラビットだから、ここもラビットかな?」
俺が何気ない一言を言ったのだが、扉のその先には
サンダーワーウルフファング:Lv98
「シルフ、あまり突出するな、結構レベルが高い。しかも、気配が1つじゃない」
この部屋には、端に柱が何本も並んでいるし色々な銅像がたっていた
その銅像は、決して見た目がいいものでなかった。銅像は、あきらかに襲われてもう駄目だって顔をしている人ばかりだ
「ご主人様、もしかしてこの銅像はダンジョンて亡くなった人じゃないですか?」
「多分そうだろうな、趣味が悪い」
「みんなとりあえず気を付けろ、気配がいくつもあるが、姿が確認できない、どこから来るかわからないからな」
索敵しても、はっきりとした場所が特定出来ない
今見えている敵だけでも倒しておくことにしたが、接近することはないと思ったので、デザートイーグルで撃ち殺そうと考えたが
((ガァン))
眉間を狙って撃ったが、何故か左目を撃ち抜いた
「ん?」
俺が、打ち損じただけかと思ってはいるが
次のサンダーワーウルフファングが出てきたので、もう一度眉間を狙った
((ガァン))
すると、今度は、左目の横を抉るように撃ち抜いた
「ワァウ」
サンダーワーウルフファング痛みでのたうち回っている
留めにのたうち回っている頭に撃ち込んで絶命させた
が、俺は1つの結論に達した
「気をつけろ、こいつら攻撃を理解して避けてくるぞ、しかもデザートイーグルを避けるから、相当な能力があると思う」
その言葉を聞いてウィードが、魔法を使用したアイスブレスを放射した
元々、ウォータイガーは、成体になると個体によって違いはあるものの、ブレスを使えるようになるらしいのだが、ウィードにも魔法の適正を全て付与したので、様々なブレスを使えるようになったのだ
サンダーワーウルフファングと俺達の間に氷の床が出来上がった
サンダーワーウルフファングは、二足歩行なのだが、氷の床に入ったそばから、滑って頭をぶつけていた。実に滑稽な姿である。
距離的に7~8メートルは、氷の床になっているので、ジャンプして越えてこようとしたやつは、着地と同時に足を滑らせ、頭を強打して気を失っていた
ただ、その気を失ったやつを足場に使用しようと飛んでくるやつもいたが、デザートイーグルで撃ち落としてやった
すると、後ろから
「きゃあ」
後ろを振り向くと、レイが肩のあたりに攻撃を受けて出血していた
「何故後ろにサンダーワーウルフファングがいるんだ?」
後ろにいたサンダーワーウルフファングは、シルフがすぐに斬り捨てた
俺は、急いでポーションを使用して、レイの傷を癒した
「ご主人様、すいません気が付いたら攻撃を受けていました」
「大丈夫だ、とりあえずみんな輪になって、前後左右確認するぞ」
俺達は、背中を引っ付け合わせて死角がないようにした
前方にしか見えていなかった、サンダーワーウルフファングがなぜ急に後方から出現するか謎は解明していなかった
また、横にある石像の影から急に飛び出してきた
今度は紅が、手裏剣を投げて眉間に刺し絶命させた
「どこから出てくるんだ?」
今度は、左右の石像の影からサンダーワーウルフファングが、3体同時に出てきた
「ああ~~」
急な数に対応できず、チリンがわき腹のあたりを負傷した
シルフとレイが3体を切り伏せた
「なにか、糸口でもわかれば」
俺が、焦っていると
「う~んと、銅像、え~と、減った?」
「なんだって?」
「ご主人様、さっきのサンダーワーウルフファングが出てきた銅像なくなった」
確かにそこには、銅像があった台座だけが残っていた
それであれば、すでに全員が感じていることは同じだろうと思う
全ての銅像に向けて魔法を放った
「GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA」
銅像に擬態していたサンダーワーウルフファングが悲鳴を上げて倒れていった
数自体かなり多かったので、殲滅するまでに時間はかかった
俺達は、このフロアを急いで確認し、代理者がいないことを確認してから、魔法陣に飛び乗ってダンジョンの外に向かった
今日も何とか執筆することが出来ました