町の救援
いつも読んでいただきありがとうございます
町の中を探索を始めた俺達は、その小さな家?祠とでも言えばいいのかもわからないが、探し始めた
「ギルドに戻って場所を聞いてきたら如何です?」
「いや、それよりも町の中にいる魔物を探す方が先だ」
「でも、町がこんなになるなんて、どのくらい時間がたっているのでしょう、大抵領主が、王都に救援の依頼を出しているでしょうから、討伐隊が編成されて来ると思うのですわ」
「もしかすると、町が放棄されるかもしれないな」
「そうかもしれませんわね、ここまでぼろぼろでは、復旧と討伐合わせてもかなり国の負担が大きいですわ」
「とりあえずは、俺達で魔物を駆除して、祠を破壊するぞ」
「「「「「「「はい」」」」」」」
「みんな、手分けしてあたってくれ」
「俺は、壁際をまわっていく、見つけしだい俺が祠をはかいする、その時にもしかすると、代理者と遭遇するかもしれないからな」
「ご主人様も気を付けてですわ」
「わかった、それじゃみんな頼んだぞ」
彼女達は、最低2人以上で一緒に行動を開始した
俺は、すぐに門のところまで行き、壁沿いに走り出した
そうするとすぐにモンスターに遭遇した
スパイクラビット:Lv57
一匹ならまだしらず、一匹見つけたと思ったら、地面が見えないほど、出て来たのだ
俺は、このところの戦闘と訓練で、2つの魔法の合体は、詠唱が無くとも使えるようになったのだ
「ウォーターボルト」
「サンダーバード」
「アイシクルブレッド」
「ダークファイヤー」
俺は、広域殲滅をイメージして、魔法を連発した
続けて、マシンガンを取り出し体を回転させながら両手でそれぞれのトリガーを引いた
やはり、ダンジョンだ
倒したそばから、魔石に変わっていく、ドロップされているアイテムは、何かビンに入ったいるものだった
ただ、今のところ殲滅が続いており、回収できる状態ではないのだ
「こうも、次から次ときりがない」
「確かにこれでは、町が壊滅するのも無理はない」
すでに俺が倒している数だけでも4~500は、越えていると思われるからだ
「やっと終わりが見えてきたな」
すでに、スパイクラビットは、ちょこちょこしか見えなくなっていた、俺は、覇者の剣に持ちかけて斬りながら周りを確認して回った
やっとスパイクラビットを殲滅終わった俺は、ドロップを回収始めた、瓶の中身は、色々な酵母菌だった
「今回の代理者は、パン職人か?」
この、酵母菌が全てパンの天然酵母ならばその考えで間違いないのだろうが、本当に様々は酵母菌なので、何のためかよくわからなかった
「とりあえず、先を急ごう」
俺は、引き続き壁際を走り始めた
こんな戦闘が、3回ほど続いた時だった、ついにその祠を見つけた、周りを確認したが、代理者の姿も気配もなかった
「あくまでも、自分の勢力の拡充だけみたいだな、それじゃあ、祠を破壊させてもらおうかな」
「ファイヤーブレッド」
「アイシクルブレッド」
「サンダーブレッド」
「ストームブレッド」
「ダークブレッド」
「サンシャインブレッド」
俺は、土の属性魔法の合体を連発してみた
あくまでも、魔法はイメージなので、同じようなネーミングの魔法でも、出方が全然違うものになっていた
「サンシャインブレッドが、1番広域殲滅に向いているかな?」
俺は、魔法を空中に留めてみた
いくつまで同時に使えるのか試したくなったのだ、
火、水、風、木、雷、土
すでに、魔法がその場で留まることが難しくなってきた
6属性を一斉に祠に向かって放った
イメージも何もなく放っただけの魔法だったが、その場で同時に発現しているので、強い磁場が生まれたのだった
祠は、その場でバラバラとなって消えてしまった
俺は、すぐにギルドへと戻って報告した
「小さな家は、破壊しましたよ」
「あ、ありがとうございます、でも、先ほど領主の使いで王都まで行っていた使いの人が帰ってきまして、この町は放棄すると発表がありました」
「放棄されたのならば、所有者はいないのですか?」
「はい、今のこの町に住もうとする人がいないでしょうから」
「では、おねがいしてもいいですか?」
「え、何をですか?」
「この町全ての所有権を、俺にしてください」
「そんなことですか、あなた様が取り返した町ですので、ご自由にしていただいて結構ですから、すぐに処理させて頂きます」
「では、ギルドカードお渡ししますね」
「はい、お預かりいたします。あっ、あなた様があの『白き獣使い』のリュウ様ですか、それであればこの状況納得がいきました、改めましてありがとうございました。本来であればギルドとしても、褒賞金を差し上げなければいけないような依頼になっていたはずなんですが、このような形しかとれなくて申し訳なく」
「いえいえ、気にしないでください、それで、ここも直しますからこのままギルドはここにいてください」
「そんなことまで申し訳ないです。あ、紹介が大変に遅くなりましたが、リーリアといいます」
「リーリア?クローゼに知り合いはいますか?」
「クローゼですか?ええ親戚が2人ほど」
「やはり、ギルドにいますか?」
「あ、はい」
「ナーリヤさんとターリヤさんの親戚ですか」
「2人をご存じ、そうでしたね、リュウ様は、クローゼの冒険者ですから、知っていて当たり前でしたね」
「2人には、お世話になっていますので、時間でも出来たら連絡して上げてください」
「わかりました、ありがとうございます」
俺は、この町の大通りに来た
この町は、全て石で出来ている、道から建物まで
ということはだ、土の魔法で家の再生は、容易だと考えたんだ
俺は、マジックポーションを準備して魔力を練り始めた
町を完全に碁盤状に設置し直しながら、家を作り直すイメージだ
完全にイメージのみの魔法、魔力が流れ出て町の中を広がり始めた、流石に町全体に伝わるまで魔力を放出するのに、ポーション2本使用した
町並みのイメージは、平安京だ
真ん中に俺の家をイメージしている、周りにある石が、形を変えながらどんどん家を作り直していった
数時間経過しただろうか、やっと全ての建物の建築が終了した
町の外にいた、住民を呼び寄せて、状況を説明して、町の中で生活するように勧めた
すると、町に来た人々は、泣きながら俺に祈りを捧げてきた
「そんなことはいいから、好きな家を選んで入居して、生活出来るように、活動してください、しばらくの食べ物は、ギルドに預けておきますから、もらってください。農業や商業なんかも、各自始めてもらっていいですから、余裕が出来てきたら、ギルドに納めてもらえれば、それが家賃と思ってください」
俺は、崇められつつ町の中心の建物の中に入っていったのだった
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