あらたなる脅威
いつも読んでいただきありがとうございます
祝第100話連載始めて1ヶ月半皆様のおかげでございます。
引き続き、ご愛読よろしくお願いします
ファン・デ・ノヴァに入った俺達は、次の町のフンドに向かった
「こっちの国は、盗賊はまだ出てきていないけど、所々に浮浪者が街道沿いにいるんだな、今までの国ならば、スラム街なんかにいたとは思うけど、こんな魔物が出てくるような場所までいなかったよな」
「はいだ、町の外なんかで見たことはないだ」
「あきらかにおかしいですわ、こんなんじゃ、盗賊なんかになっても浮浪者に邪魔されてしまって盗賊行為なんかできないでしょう」
「町中にも住むことができない住民、フンドまでいかないとわからないが、これは何かあるぞ」
「ダンジョンよりも先に解決しないといけない可能性がありますわね」
「とりあえずフンドへ向かおう」
俺達は、スピードを早めてフンドへ向かった
通常2~3日かかる道のりでもこの馬車にかかれば1日で着くことが出来る
フンドには夜遅くだが到着した
町の門に関わらず誰もいなかった、町中にも明かりがついていない家が多く、まるで、ゴーストタウンになっていた
「なんですかこの町は、人が住んでいるんですの?」
「もしかすると、いや、この考えは考えたくないな」
「とりあえずギルドを探しましょう」
「ああ、そうだな」
しばらく町中を走ると、見た目にギルドとわかる建物があった
ただかなりぼろぼろになっており、襲撃でも受けたことが想像できた
「ここが、ギルドだな」
「・・・・・・・入る」
((ギィ))
扉を開けた先には、ぼろぼろのテーブルや傷付いた壁、斧が刺さったままのカウンターがあり、所々に血のあとがついている
「誰かいませんか?」
「だ、誰です?」
「よかった、クローゼの冒険者のリュウっていいます。大丈夫ですか?いったい何があったんですか?」
「それが、この町の近くに新しいダンジョンが出来てから、少しずつおかしくなっていきまして、すでに町はこんな感じになってしまいまして、町のほとんどの冒険者は、すでに亡くなってしまいました」
「ダンジョンは、ギルドで管理しなかったのですか?」
「町の領主が、先に管理しまして、階層が浅かったものですから、誰でも入れるようにしてしまったのです。それだけであればよかったのですが、そんなダンジョンがもうひとつ出来て、ドロップの恩恵に人が殺到しました。中でドロップされるのが、食べ物だったのです。この町は、食べ物の配給が遅く、飢えている人が多くいました。領主としても、願ったりかなったりの状態で、誰も止められるわけなかったのです。最初のころはよかったのですが、だんだん死人が出てきて、住民が減り始めました。そして、町の中に奇妙な建造物ができたのです。」
「奇妙な建造物ですか?」
「はい、町の端の方にあるのですが、小さな家とでもいうのでしょうか、人形くらいしか入れないくらいの何ですが」
「それができてどうなったんですか?」
「町中に魔物が出始めました。抵抗出来ない老人や子供がまず襲われて、冒険者がすでにかなり減っていたところに、その状態になってしまったので、なす統べなく今の状態になっています」
「状況は、わかりました」
「ご主人様、どうなさるつもりですの?」
「俺の考えでは、この町そのものがダンジョンにされたと思っていいんだろうと思うんだ、その小さな建物を壊すとコアが出てくるんじゃないかと思っている」
「わかっただ、町ダンジョンを攻略して、残りの2つも攻略するでいいだか?」
「ああ、そういうことになるな、ただ町のダンジョンはフロア形成がかなり狭いのだろう、モンスターの生み出す量が多ければ、町中魔物だらけになっているはずだ、まだ俺達は、魔物にあっていないから、なんとか出来るだろう。ただ、敵のレベルがわからないから気を付けていかないとな」
「「「「「「「はい」」」」」」」
「人手が要りそうなら、妖弧族を呼ぶことにしよう」
「では、俺達が今から町の中のダンジョンを破壊してきますから、あなたは、ここで隠れていてください」
「あ、はい、わかりました、よろしくお願いします」
俺達は、ギルドを飛び出し町の中を探索を開始した
ブックマークよろしくお願いします
評価、感想もお待ちしております