国境まで
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俺達は、ファン・デ・ノヴァに出発した
ギルドで、隣の国の情報を収集しようとしたのだが
「おう、ファン・デ・ノヴァについては、このところ情報がないんだ、すまねえな」
ってことだった、ただ、ファン・デ・ノヴァは、食料は基本的に輸入をよしとしない国らしく、商人の行き来が少ないらしい、しかも、特に主要な産業があるわけでもないため、旅人が滅多にこないらしい
ただ、ファン・デ・ノヴァには、ダンジョンが数ヶ所確認されてはいるらしく、ギルドで管理出来ているものて、4ヶ所あると、教えてもらった。国で管理しているダンジョンもあるそうなので、数の把握が出来ていないらしい。
ファン・デ・ノヴァの国境を越えて2~3日で、フンドという都市につくらしい、国境はクローゼを出て、1日もあれば着くことが出来る場所だ
しかも、今クローゼ周辺は、盗賊がいない
これは、すべて俺のせいらしい、どうしてかっていうと、クローゼから、3回旅に出ているが、その時に盗賊を狩りまくっているせいで、クローゼに近づくと盗賊は壊滅するって話が広まっているらしく、盗賊が逃亡したか、観念して出頭してきたという話だ
まあ、盗賊の件で町の人から俺の扱いが、英雄から神の使いと変わってきているらしい、おかげで以前は、英雄様って近づいてくる人も多かったのだが、遠目で見てくる人が増えてはきていたのだ
「暇ですわ」
「確かに、町を出て風景が変わらないし、何も出てこないからな」
「そうですわ、盗賊は仕方ないとしても、魔物さえ出ませんもの」
「町から国境までの道だからな、ギルドでも定期的に掃討依頼が出ているらしいし、ほんの数日前にその依頼も完了しているらしいからな」
「今までの旅が、慌ただしいものでしたので、そのせいで今回の旅は、暇に感じるのですわね」
「たまにはいいだろ、でももうすぐ国境に近づくから、国境越えたら気を付けて行こう」
「そうだで、ご主人様の成果が関係しないだ」
「そうだな、今まで2つの国でも疲弊しているのだから、自給自足の国になれば、もっと気を付けておく必要があるな」
「でも、なんでギルドあるのに、ファン・デ・ノヴァの情報が、はいってこないのでしょ?」
「そうなんだよな、ノートさんのところに情報がないっていうのが不思議なんだよな」
「情報規制されているのでしょうか?」
「それもわからないな、ファン・デ・ノヴァのギルドがわざと情報を止めていることも考えられるからな」
「とりあえず入ってみればわかるだろう」
俺達は、色々な考えをしながら国境まで来た
「国境を越えるのならここで手続きが必要です」
「ご苦労様です」
「『白き獣使い』様でしたか、旅行ですか?冒険ですか?」
「今回は、残念ながら冒険ですね」
「冒険ですか、次のご活躍期待しております」
門番は、正しくきをつけして、敬礼してきた
きをつけは、正しくすると足が痛くなるものだが・・・
きをつけの正しくするといたくなることを知らないやつが多いのも事実だが
かかとをつけて、足先は60°に開くのに、膝は前方向けたまま左右引っ付ける、肘は体につけて、脇は開かず、胸は張る背筋は伸ばして、顎は引く
足の時点で、開く足と閉じる膝、真逆の状態でかなりの無理を行う状態なのだ
門番は、それが無理なくキレイな状態になっており、すばらしく訓練されていることがわかる門番なのだ
「ありがとう、門番ご苦労様」
「はい、ありがとうございます」
俺達は、国境を越えてファン・デ・ノヴァへ入った
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