彼女たちの進化?
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俺は、次なる冒険に向けて隣の国のファン・デ・ノヴァに行こうと考えていた
「ご主人様、次のダンジョン攻略ですわね」
「そうだな、今回はダンジョンが目的じゃなくて、他の代理者の確認が目的なんだ」
「他の代理者ですか?どうやって探すですか?」
「悪魔は、ダンジョンを攻略していけば、いずれ会うことが出来ると思っているんだが、問題は天使の代理者だ」
「ご主人様みたいに攻略続けているのであれば、そのうち情報が入ってくると思いますわ」
「確かに攻略している代理者であればな。他の眷族化した冒険者が攻略していたら、代理者は誰だかわからない可能性もあるがな」
「とりあえず、悪魔の代理者からですわね」
「だから、今回ファン・デ・ノヴァに行こうと思っている」
「ねえねえ、リュウ君ファン・デ・ノヴァって何か面白そうな所あるかな?」
「どうだろうな、国自体はかなり縦に長い国らしいから、海にも面しているし、もしかすると雪山なんかもあるかもしれないな」
「ゲレンデあったら、スキーなんかどうです?」
キャサリンが聞いてきた
「私、イギリス出身ですからスキーは得意です」
「雪ってなんですの?スキーって何をするのですか?」
「雪はな、雨が凍ったまま降ってくるって言ったほうが近いかな?」
「リュウ様、魔法で試してみてもいじゃないですか?」
「ああ、その手があったな、もしかすると結晶が大きくなりすぎるかもしれないけど、いくぞ」
俺は、魔力を高めて目の前のテーブルの上にだけ雪が降るように魔法を使った
「スノー」
粉雪が、天井からテーブルへ深々と降っている
「すごい綺麗だ、おでこんなきれいに降ってくるものを知らないだ」
「わたくしも初めて見ましたわ」
「私も、初めてです」
「・・・・・・・・ルーリルも」
「う~んと、たぶん」
みんな、初めてなんだろうと思いながら、テーブルに振ってくる雪を見ている彼女たちを、見つめていた
「リュウ君、こんな幻想的な雪は見たことはないよ、やっぱり魔法は便利だね、闇くらいしか使えないからな」
「俺、新しいスキルを作ってみようかと思っているんだが」
「なに?どんなスキルなの?」
「食いついてくるな、まあ、追加付与をスキルにしようと思っている」
「追加付与?」
「ああ、この世界は、概念が追加されることで発展してきた世界だからな」
「概念が追加?」
「悪魔は教えてくれなかったのか?」
「悪魔は、あくまで悪魔のスキルにしか教えてくれなかったから」
「ああそうなのか、今回はなレベルって概念がなかった世界に、その概念が追加されるって、しかも今回は3回目、たぶん今まで魔法の概念とスキルの概念じゃないかと俺は思うんだ」
「それで、追加付与なんだね」
「そういうことだな、人にも追加出来るんじゃないかと考えている」
「ということは、僕にも魔法が使えるようになると」
「ああ、早速スキルを創造するぞ」
「イメージクリエイト」
俺は、創造したスキルで早速嵐に魔法の属性を付与した
「魔法は、イメージで行うからな、一応属性は付与されてもイメージできなければ使えないってことを忘れるな」
「は~い、わかったよ」
「それじゃあ、全員に属性付与をするから、順番にこっちにおいで」
マリサが一番に飛びついてきた
「わたくしが次ですわ」
「そんな飛びつかなくてもスキルを使えることはわかっているだろ」
「いやですの?」
「いやじゃないけど」
「それじゃあ、いいじゃありませんの。わたくしもご主人様にもっと包まれていたいんですの」
マリサの後ろには、すでに順番待ちで列ができていた
「わかったよ、それじゃあ付与していくからね」
「ご主人様、出来れば錬金術もお願いできません?」
「なんでだ、ミミだけご主人様の手伝いをしていることが多くて、出来ればわたくしたちも出来るようになっておきたいのですわ」
「わかった、出来る限り付与しておくよ」
「ありがとうございます」
列の後ろで、ミミが残念そうな顔をしていた
「ただ、スキルが付与されても、レベルを上げなければ同じようにできないから、頑張らないとはいけないぞ」
「そうですわね、ミミはその経験の分有利ですわね」
ミミは、また笑顔に戻ったのだった
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