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Open your eyes  作者: 中嶋太一
2/11

望まなかった目覚め

展開が若干駆け足ですが、それなりに所々雑ですが伏線も入れときました。


出勤ラッシュのちょっとした都会。

 


会社に遅刻しそうで焦る中年男性は前の初心者マークにクラクションを鳴らしまくり

 

歩行者は信号機が点滅しても焦らず

どうどうと歩く。

 

そんなごく普通の朝に

ちょっとした事件。

 

ケータイ・テレビ・ラジオから

災害アラームがなる

 

地震だ。


震度4弱、大きいがそこまで長くは揺れなかった。


ここは四国地方の香川県、 

地震などほとんどこず、周りを山に

囲まれたこの県は台風の時には、

 

隣の三県が大雨警報になろうが、

 

この県だけは注意報だけで済まされ


 学生は涙を飲みながら、

 

いやいや学校に登校する。

 


 津波を渦潮によって跳ね返した事もありゲリラ豪雨がこようが、南側は山脈、北側が海という水が溜まりにくいにも程があるこの地形は、過剰に入ってきた雨水を速攻で海に返す。

災害にたいしこれでもかと言うほど鉄壁なこの県の県民は、地震が止まるとやれやれといわんばかりに再び仕事場に向かい車を走らせた。


 


 だが今回は少し事情が違った、


この世界は少しだけ、未来の世界。

 

この少し未来の香川県には岡山との

間に海底火山が生み出した富士山を

超える高さの山があった。丁度秋位だったので雪がいい感じに山につもっていた。

 

その山はこの地震により噴火した。

 


その時その山の上では、有給休暇を使って登山をしていた、20代前半の女性がいた。

 

「うぉオォォウおぅぉぉおぅ

 ぉわおぉぉぉぉうぃ!!?」

 

よほど驚いたのか、恐ろしく色気の

ない悲鳴(?)をあげた。

 

そして揺れがおさまった。


 

「うぉーこっっっわ。 さて、

 とっととてっぺん制覇して!

 帰って1杯決めよう!

 はあァァァ...、

 明日は、いやなーしごt」

 

 

 

 ズドオオォォォォン!!!

 

 

「ひぁぁぁぁあふぇぇえええぅおおお おおおおうぅうん?えええぇえぇぇぇええ!!!!!?」

 

 

本当に年頃の女性なのだろうか?


1人とは思えないテンションの叫び方と人間が出したと思えないような奇声

 


 もとい、悲鳴を発した。

 

 

火山の噴火をリアルタイムかつ

かなり間近で見た彼女は、一瞬呆気に取られて動けなかったがすぐに我に

返り隠れる場所を探す。

が特にそれらしい所もない、

気温が上がったせいか、周りの雪や氷は一気に溶けていく、そしてすごい

スピードで溶岩の海が降ってくる。

 

 「あ...、やっば」

 

 背負っていた荷物を下ろし上に着ていた登山用ジャンバーを脱ぎとりあえず走った。

登山以外に何かしているのだろうか?

とてつもなく速い。だが溶岩の海は

どんどんこちらに迫って来る。

 

すると少し走った先に誰かがその場に置いたような違和感がある、大きな岩山があった。

 

「隠れる場所!!!!

  ない!!!!!

 

 逃げ切れるわけ...、

 

 もちろん無い!!!!!!!

 

 助かる望み少ないかも、

 だけど...しかたない!!!!!!」

 

 彼女は人間離れした身のこなしで

 一瞬で岩山を登り切った。

 

 思った以上に高い。

 彼女は見つけた時はどうも思わな

かったがかなり不自然だと思った。

 しかしこの高さなら溶岩を凌げる事

を確信した彼女は、その場に座り込んだ。

 


 その瞬間彼女のすぐ前方に、ボロボロの服を抱きしめて雪で胸まで埋まっている岩山にもたれかかった10代前半の青年が、目の前に飛び込んで来た。

 

 

 彼女は無我夢中で岩山を降りて青年に駆け寄った。

 

 「君!!!!大丈夫!!?」(肩を叩きながら)

 

腕を掴んだ、脈がある、

 

 (この子、生きてる!!)

 

 青年を力ずくで雪から引っこ抜く。

 

 「僕ゥ!!!! 起きてェ!!!!

 起きないと死ぬよォ!!!!」

 

 反応がない、溶岩はすぐそこまで迫って来ている。

 

 

 「この、! スゥーー......

 

 

 起きろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉォォォォォォォォ!!!!!」

 

 

(......何?)


 

青年は少し辛そうに目を開いた。

 

「ヨシッシャ、よく起きた僕!!

 ほら立って!!!」

 

 すると彼女は青年の手を取り凄まじい力で青年ごと岩山を登り切った。

 

 本当にギリギリだった。

 

 溶岩は青年のすぐ横を通って行った

 

「ひゃぁー!!、いやー!、

 ハハハ!!、あっっぶなかった

 ねー!!! あはははは!!

 

 

  僕、怪我はない?」

 

 「えっ!? あー......はい。 」

 

 

 


 

 この青年はこの後様々な人と出会い

 

 傷つき、苦しみ、助け、助けられ

 

 共に戦い、痛みを分かち合い、

 

 見つけた答えのために

 曲りなりにも戦う決意をする。

 

 そして、

 

 

 

 

青年は知らなかった。

 

 このはちゃめちゃな復活劇は、

 後に大きな事件に繋がるもの

 だった事を、



彼らの詳しい容姿については、次の話で、

この世界のおかしな所も次の話でだして行こうと思います。

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