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通常生活。  作者:
17/17

自宅 3

超久々に。書き方変わってるかも。

「ご馳走様でした」

「お粗末っしたー」

おいなんだこの差は。

「ねー、六ー」

「何?ゆーちゃん」

食器の片付けはゆーちゃんに任せ、私は布団の上で寝転がっていた。

…誰だ今牛になるっつったの。

機種変更した携帯が保障切れたその日に壊れろ。

「れっつ自己紹介たいむ!」

「…はぁ?」

何だって?自己紹介?

まったく何を言い出すんだ、この娘は。

悪い意味でしか期待を裏切ってくれないね。

困った我が子だよ、ははは……

なんか虚しくなってきた。やめよ。

「…………」

おっと、言うだけ言って黙り込みましたよ?

「何故に黙る?」

「いや、突っ込んでくれないのかと」

まさかの突っ込み待ち!?

▼何を突っ込む?

  →平仮名発音

   自己紹介について

「全部」

どうやら私に自己決定権は無いようだ。

臓器提供もさせてくれないのか!使える臓器無いけど。

というか、当初は私ボケ担当だったよね?なして?なしてこうなってんの?

「はよ突っ込め」

「命令ktkr!」

ああ、なんでこんな子に…

「あの頃の易し…優しいゆーちゃんは何処へ……?」

「なぁんか字ぃ違うくない?」

「違くない違くない違くない違くない違くない違くない違くない」

「いや多い!」

よし、形勢逆転。

ところで、形勢逆転と万物流転って似てるよね。

「最後の転のとこだけだから!」

「あは、ゆーちゃんボケじゃなかったのぉ?突っ込んじゃってるよぉ?ざーんねんだったねぇ」

「なんか唐突に六っぽいもの殴りたくなってきた」

おー怖い怖い。

「…まぁ、いっか。取り敢えず自己紹介開始!」

あら、なんか普通に始めちゃったよ。

「はい、じゃあ質問に答えてね!名前は?」

「あぁ、はいはい。名前?九重六定」

猿でも解るね。…いや、猿には解んないか。

「年齢」

「知んね。忘れた」

いちいち覚えてない。

「性別」

「一応女。名前で男だと判断される事が多々ある」

名前で判断するってどんだけ駄目な奴だよ。

「職業」

「タイムセールマスター」

そうそう、大変なんだよねぇ。食品確保が。

「趣味」

「他人の屈辱に歪んだ顔を見る事。あと読書」

一番いいのはその人を椅子にしながら読書する。一石二鳥。

「好きな言葉」

「『人民の人民による人民の為の迫害』」

所詮は人間ってね。

「座右の銘」

「『人生はpH13ぐらいが丁度良い』」

アルカリ度数が高い方がいい…はず。

「身長」

「132cm」

多分。

「体重」

「21kg」

多分。

「座高」

「64cm」

多分。

「大切な物」

「自分」

これに尽きる。

「子供達に一言」

「サンタなんて居ないよ。つか居たら不法侵入で捕まるっつーの」

現実を見ろ!

「大人達に一言」

「増税やら値上げやらには気を付けて」

真綿で首を絞めるようにじわじわと上がるからね。

「最近の悩み」

「夜中にネズミさんが走り回っててぇ、それがちょっと困っちゃうかなぁ☆」

煩いったらありゃしない。

「終了」

あー疲れた。

自己紹介なんて滅亡すればいい。ついでに新学期も。

「凄いね、六は。まさか此処まで歪みないとは」

「何が?」

解ってて訊く。

「だって、名前と性別と趣味以外全部嘘じゃん」

「おかしな事言うね」

本当の事言う要素が一体何処にあるの?

最早これは呼吸と一緒。吐かないと息が出来ない。

まぁ、私一人が窒息死したところで誰の損にも得にもならないんだけど。

居るようで居ないけどそこに居る。

それが私。

今までもこれからもそれは変わらない。

変わらせない。

全ては保身の為。

さて、どれが本当のことでしょうか?

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