ワールド1の2
ん？？
この景色、なんか見覚えある……
え〜〜とぉ‥
千秋ちゃ〜ん、ご飯よぉ！
おぉ？
この声？
お袋の声？？
でも、なんか若いぞ。
てか、お袋もう亡くなってるし！
と言う事は……
俺も、死んだ！？
千秋ちゃん、何してるの。
シチュー冷めるわよ！
おぉ？
ちあき‥ち・ゃ・ん？
俺は、千秋くんやねんけど…
玄関のドアが開く。
誰かがこっちを見る。
やっぱりお袋や！！
しかも、若い！？
千秋、早く！
ご飯よ。
えっ？俺？
は〜い、と言ってみる…
！！！！
この声、俺の声と違う。
早く、いらっしゃい。
お父さん待ってるから。
やっぱ、俺？
俺が、千秋‥ちゃん？
半信半疑で玄関を入る。
姿見に女の子が写る。
おわっと！
これ誰？
右手を上げる…鏡の中の女の子も、右手を上げる。
頭をかいてみる…女の子も頭をかく。
あらぁ〜〜
これ、俺やぁ〜
てか、俺は誰？？
いや、私になってもたぁ〜
テーブルに座る。
正面に座ってるのは！
親父‥やなぁ。若いけど……
もう死んだはずの…
なにやってたんだ千秋。
おお、懐かしい声。
空、見てた。
(！俺の声、可愛いやん。)
なにバカな事言ってんだ。
最近どうなんだ、学校の方は？
学校って？？
その、なんだ…
まさか、今流行りの合コンとかしてないだろうな！
合コン？流行り？
お父さん、そんな事ばかり言ってると千秋が行き遅れてしまうわよ。
いいじゃあないか。
ずっとこの家にいれば！
嫌よ！
おぉ!口が勝手に…
まあ、その、早く食べなさい。
はぁ〜い♪
ごちそうさま。
千秋、お風呂先に入っちゃいなさい。
うん。
って、お風呂？
と、ということは…
裸やんなぁ。
俺、いや私のはだか。
見てもええんか？
いや、自分の裸やし。
なんか、ワクワク♪
おぉ〜〜〜っ♪
いやぁ、なかなか♪
見とれてる場合やないし。
自分の裸やし。
ほんでも、もう一回…
俺って、結構ナイスバディやん！
こんなとこ、こんな事したら……
うわっ！！
なに？この気持ち良さ？？？
溺れてしまいそう♪
はぁ〜〜ん。
