ワールド3の2
なんとなく、わかってきた。
あの白いのが降ってきた後に、スリップするみたいだ。
でも、性別まで変わらなくても……
それもオカマ‥いや、ニューハーフなんて、どうよ!
あの、千明‥さ‥ん……
へっ?あ、ああ榎田さん…
どこかで、お会いしませんでしたか?
は、はぁ…
(そりゃ、会ってるでしょうよ!さっきまであなたの奥さんだったんだから)
そんな訳ないですよね。
聖也くん、他の奴らはかまわんが千明はダメだぞ
いや、先生そういうのでは…
先生ひっど〜〜い!
他の奴らなんて!!
おお、こりゃすまん。
失言じゃ、他の女性達じゃった。
もう、遅いです。
ボトル一本追加ね♪
聖也さんのボトル。
おう京香ママ、そんなもんで良ければ好きにしなさい。
はぁい♪
じゃあ、リシャールお願いします。
(おお!たしか、とんでもない値段のやつでは……)
千明、どうじゃそろそろ。
わしと、旅行に行かんか?
箱根に、いい温泉宿があるんじゃがなぁ…
えっ、えっ??
い、いや、その………
ハッ、ハッ、まだいかんか。
まあ、よい。
楽しみは、後に取って置くほどいいもんじゃ♪
すいません………
(冗談じゃない!なにが悲しくて、こんなジジイと温泉宿に……)
あたしじゃダメぇ?
ママずっるぅ〜い。
あたしも立候補しちゃおう。
先生、静香連れて行ってぇ〜。
こうなれば、みんなで行くか。
どうじゃ、聖也くんも一緒に?
は、はぁ……
そうしましょ♪
千明ちゃんもいいわね。
来週の日曜に出発しましょ。
ね、先生♪
おお♪
よし、じゃあそれで決定じゃな。
「「はぁ〜〜いっ♪」」
(い、いや…はぁぃとか勝手に‥‥俺の都合は??)
フッフッ‥千明どうやら逃げられんようじゃな♪
(いいや、逃げてやる。
少なくともあの手でこれ以上触られるのだけは…)
おはよう、千明ちゃん。
あっ、ママおはよう。
(うわぁ、朝のオカマの団体って不気味!
まあ、あたしもその仲間なんだけど………)
あっ!先生来られたみたい。
えっ!?どこ??
(もしかして、このリムジン!)
窓が開いて、聖也が顔を出す。
「「「おはようございます。」」」
あっ!皆さん、おはようございます。
さあどうぞ、乗って下さい。
運転手さんが降りてきて、ドアを開けてくれる。
「「「失礼しま〜す♪」」」
おう、千明はここに座りなさい。
はぁ〜い、先生。
(やっぱり、そこですか…)
あたし、聖也くんの横にしようっと♪
じゃあ、あたしは反対側の横♪
(可哀想に聖也…オカマに挟まれて♪)
千明、今日は一緒に露天風呂にはいろうな。
今のところはまだ、男同士みたいなもんじゃからかまわんよな。
じゃあ静香も一緒に入ろうっと♪
ねえ、ママ、聖也くん!
ほやっ!!??
(聖也、なにその返事♪
なんか、すごい光景になりそう。)
さっすがぁ!!
なんだか、隠れ宿って感じだわ。
先生、ここに色んな人連れ込んでるわけね♪
こりゃ静香!人聞きの悪い。
色んな人とは、なんじゃ。
ごめんなさぁ〜い。
色んな女の人でしたぁ。
なお悪いわい。
部屋は色々便利なように、みんな個室にしておいたからな。
先生、色々便利って?
千明、そりゃ色々と言えば色々じゃ……
うっ……なんかやな予感‥‥