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君と  作者: あの頃に
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1エピローグ

陽だまりに用はない。

ただ君がいればそれでよかったんだ。


最初は、ただ顔がいいだけだと思ってた。目が大きくて二重幅がきれいで唇は薄くて真っ赤。笑っても顔がくしゃりとすることはなく美しい、絵画のような笑顔だった。目がきらめくような茶色できれいだった。くるくるとカールした長い髪も相まってフランス人形みたいだと思った。足が細いのも素敵。それから手の形。なんだか健?のようなものを広げた手のひらに浮かべる。得意げな顔してた。


髪を切った後だってもちろんかっこよかった。今まであってきた人の中で一番のイケメンだと思う。フリーマーケットみたいな市場で試しにつけていたあのピアスとても君に似合っていた。同じようなもの買っちゃったんだ。


空気は読めていなかった。まわりに友達が集まるのではなく視界の端にいつもいるくらいの存在だった。月日がたつにつれて立場は逆になったけどね。とっても輝いていた。あの空気の読まなさがよかった。自分の意見を決してゆるがせないあの強さがよかった。


君と離れることになった。会う人会う人を君と比べて失望していた。君ならここでああいってくれた、君ならそんな言葉は言わない。君みたいにかわいくて美しくて頭がよくて知っているもののセンスが抜群な人間に出会えたらいいのに。

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